あるべんとさんとの合作(地の文:あるべんとさん、セリフ:憑依好きの人)で連作を書いてみてます。
あるべんとさんの功績の方が大きいですがぜひご覧ください。
今回は導入パートなのでそこまではエロくないです。
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REIAさんの挿絵を追加させていただきました!
ありがとうございます!
一学期も半ばに入った六月。
日に日に暑さが増していき、梅雨入り目前と言ったところである。
生徒や教師たちも新年度に慣れてきたこの時期に、教育実習生が来ることになった。
勿論、毎度の事なので教師は慣れっこである。
「今日からこの中学校で教育実習をさせていただくことになった桐沢海鈴です。3週間と短い間ですが、皆さんよろしくお願いします!」
節電のために窓を開けている職員室。
外からは部活動の生徒たちの声が聞こえてくる。
その中で、会議のためにずらっと並んだ先生たちの目に晒されながら、一人の女子大生がぺこりと頭を下げた。
初々しいスーツ姿の彼女は長い髪の毛をポニーテールで括っており、ふわりと揺れる。
スタイルのいいカラダはカッターシャツを押し上げ、少しボタンが張ってしまっていた。
そんな中、遠くの席から舐めるようにその肢体を見つめる男の姿があった。
名は大谷謙吾。
この学校で体育の授業を担当しているが、生徒……特に女子からの評判はすこぶる悪い。
内容もさることながら、生理が来て休むような事があればセクハラのような発言をし、発育途中のカラダをまじまじと見つめたり。
敢えて胸が揺れるように激しい運動をさせているのではないか、と言う噂が立つほどである。
しかし、外面の良い彼はそんな事を他の教師や教育委員会、保護者には全く出さないようにしているので、今まで難を逃れてきた。
(おっ!今年の実習生は大当たりだな…くく、あのカラダをつまみ食いできたらどれほどいいことか。)
内心ほくそえみながら、安物の椅子をギシリと鳴らす。
これは数年に一度の大当たりだと思いながら、彼女の実習に伴う説明を聞き流した。
「ええ、桐沢さんには2年B組を担当してもらいます。皆さん、日々の仕事と平行してではございますが、どうかサポートしてあげてください。では、桐沢先生、3週間頑張ってくださいね」
朗らかな、髪の薄い眼鏡をかけた教頭が彼女に激励の言葉を贈る。
「はい!よ、よろしくお願いします!」
教頭の言葉に緊張した面持ちで答える海鈴。
期限は三週間。
拍手の音が流れる部屋の中で彼はこれからの算段を立てつつあった。
「ああ、海鈴先生。お疲れ様です。初日はどうでした?」
翌日、早速授業が終わると、不自然になり過ぎないように彼女がB組から職員室に来るルートを待ち伏せして、適当に声をかける。
敢えて下の名前で呼びながらどの程度まで距離を縮めれるかを図る。
特に不愉快な顔もされず応対される、ここはクリアのようだ。
「あっ!大谷先生!すっごく緊張しましたけど、B組のみんなはとてもいい子たちで…これなら3週間やっていけそうです。」
真面目なのか、既に教師の名前と顔を一致させているようだった。
カラダだけでなく頭の方も中々の逸材らしい。
世間話を装いながら彼女の性格を探っていく。
「そうですか。どうも私は生徒たちからは嫌われているようでして…でも海鈴先生は気に入られたようでよかった。」
頭を掻きながら苦笑いしつつ応える。
こうやって少し自分を下げながら、人当たりの良い印象を大人には与えて行くのだ。
これが、彼の処世術。
社会経験の少ない海鈴は直ぐに術中に陥りそうであった。
「え?そうなんですか?みんなあんなに素直なのに…」
不思議そうに首をかしげる彼女に、今度は心から苦笑いをしてしまった。
なんて、なんて良い人なのだろうか。
生徒たちが通りすぎさまに「海鈴先生さようなら!」と言っているところからも、それが垣間見える。
「はは、私の指導がいけないのかもしれませんね。つい『熱が入ってしまう』」
「きっと、みんな大谷先生のことを誤解してるんですよ!真剣に向き合えばいつかきっと…でも、私も嫌われるのを覚悟で叱る時はちゃんと叱らないといけませんね…じゃないとあの子たちの先生に一時でもなった意味がないですし…」
二重の意味を含んだ言葉には気づかないようだ。
真面目に先生としてどうあるべきか、を考えて会話をする彼女。
「桐沢先生は生徒想いなんですねえ。どうりで好かれるわけだ。」
無精ひげを触りながらゆらりと嗤う大谷。
思わず本性が出かかってしまった。
だが彼女はそれに気付かず、手を振りながら目を閉じ祈るように答える。
「い、いえ!そんな大したものじゃないですよ!ただ、いつか立派な先生になるのが夢なんです。だから今からやれることは全力でやりたくて…」
おどおどしながらもゆっくりと語る彼女は真面目で、真剣そのもの。
どうやら自分の事で必死だからこちらへの警戒が出来ていないようにも見えた。
大谷はまるでサンタからプレゼントを貰ったかのように心の中で小躍りをしてしまう。
(見て目だけじゃなく性格も良いと来たか…くく、もう悩むまでもないな。コイツで決まりだ。)
最高の逸材、数年ではなく今生一番のカラダである。
染め上げる事に異論などあるはずもない。
「大谷先生?私何か変なこといいました?」
あまりの悦びに不自然になりすぎてしまったかもしれない。
適当に取り繕いながら錆びた頭をフル回転させ始める。
「ん?あ、ああいや、申し訳ない。若い頃を思い出してしまいましてね。かつての私も桐沢先生みたいにまっすぐな目をしていたものですから、つい口が綻んでしまったんです。」
腰に手を当ててゆっくりと嗤う。
あくまで相手を立てるように、尊敬するように。
勿論、心底敬うべき清らかな心を持っているのは確かで。
だからこそ、だからこそ大谷は口角が上がる事を抑えきれなかったのである。
(これは歪めるのが楽しみで仕方ないな、ふひっ)
「そうだったんですね!でも大谷先生も立派だと思います!嫌われてもちゃんと生徒たちのことを見ていて…」
おべっかではなく心の底からそう思って居ます、と伝えるように話す海鈴。
「ええ、ちゃんと『見ています』よ…私の生きがいなのでね。たとえ生徒たちに嫌われようとも譲れない『信念』がありますから」
不自然にならないように格好をつけて答える。
そう、嘘は言っていない、あくまで言葉がちょっと足りないだけで。
「すごい…そこまで生徒のことを真剣に考えて…私、大谷先生のことを尊敬します!私も大谷先生みたいになれたらなぁ」
しみじみと言う彼女に対して、流石の大谷も何と言うか、少しの申し訳なさが出てくる。
ここまで人間が出来ているのかと、最近の若い者は素晴らしいと思わずうなってしまった。
「いやいや、こんなしがない体育教師なんか見習わなくてもいいんですよ。世の中にはもっと立派な先生がたくさんいますから。」
窘めるようにゆらゆらと手を振りながら応える大谷。
勿論謙遜であり、方便であるが。
と、そこにいい考えが浮かんできた。
(それにしても、俺みたいになりたいと来たか…くく、それなら望みをかなえてやるとするか)
「海鈴先生、明日の体育ですが水泳なのはご存知ですよね?」
昨日にはプールの清掃も終わり、水を張っているところである。
他の教師には適当に、ここの設備の使い方やもしもの対応をして貰うため、と言えばいけるだろう。
「はい!それが何か?」
「いえ、海鈴先生も泳がれてはいかがかと思いまして…」
頭にクエスチョンマークを浮かべる彼女に、是非と言わんばかりに勧めて行く。
困惑する彼女、まぁ当然であるが。
「え!?でも私、水泳の教え方なんて知りませんし…」
「いえ、指導は私がやりますから。海鈴先生にはぜひ生徒たちと一緒に泳いで親睦を深めていただきたいのです。ほら、女子生徒なんかは特に泳ぐのを嫌がるじゃないですか。海鈴先生がお手本になれば出席率も上がると思うのです。その方が私としてもありがたいですし。良ければ、私の方から話をつけておきましょうか?」
もっともらしい理由をつけていく。
勿論、明日の水泳の時間には彼女は空き時間と言うのはリサーチ済だ。
気弱である彼女は断りづらいし、自分が全てやってしまえば追い込んだも同然である。
(何より眼福だしなぁ…!)
もう一度そのカラダを眺めた。
まさか三日目にして半裸を見る事が出来るとは、何と言う幸運か。
思わずほくそ笑んでしまう。
「でも…」
「無理にとは言いません。ただ、一人でも多くの生徒に身体を動かす楽しみを知って欲しいのです。お恥ずかしながら私は生徒からの信頼を勝ち取ることができていません。今の私の言葉は彼らに届かないのです。でも、海鈴先生ならきっと…」
生徒を引き合いに出して海鈴の心を揺さぶる。
「……分かりました。」
俯きながら決心するように呟く海鈴。
(かかったな馬鹿め)
「それは本当ですか!自分で言ったことですが本当に抵抗はないですか?」
思春期の男子生徒に肉体を晒すことに抵抗があることは大谷も重々分かっている。
その上で改めて問い直す。
「はい、だって…大谷先生の気持ちを無駄にしたくありませんから。」
優しく微笑む海鈴。
(ああ、なんて美しいんだ――)
「ありがとうございます…海鈴先生…」
頭を下げる大谷。
見えないところでニヤケ顔を浮かべる。
(――だからこそ真っ黒に塗り潰したくなる。)
翌日。
天気は清々しいほどの快晴、午前のひんやりした空気も日に照らされてかき消され、絶好のプール日和である。
「「「おおおおっ!」」」
響き渡る男子生徒の歓声。それも当然。
女子更衣室から出ていた競泳水着姿に大谷もニヤケそうになる。
「えっと…みんなそんなに見ないでくれると嬉しいかな…ちょっと恥ずかしい…」
恐る恐る出てきた海鈴。
両手で隠してはいるが、普段は服に包まれている肢体がありありと見せつけている。
「ほら!ぼさっとしてないで準備体操始めるぞ!整列!」
一挙手一投足に目を奪われる男性陣。
だがこれは彼の獲物だ。
怪しまれないようにも含め、さっさと授業を始める事にする。
「あ、ありがとうございます大谷先生。」
「いえ、いいんですよ。思春期の男子を抑えるのは私に任せてください。」
いい笑顔で応えてやると、すごすごと女子たちの中に混じっていく。
だが流石に頭一つ二つ分大きい彼女は目立つが。
女の子達が群がっているのを見ると、慕われているんだなと言うのがよく分かる。
「おい、女子達もさっさと始めるぞ!」
声を荒げながら、整列させて体育委員に準備運動の指示をさせる。
自分がやってもいいのだが、ここは生徒たちの自主性が云々と言う建前の下、自分が楽をしたいだけだ。
サボっている生徒が居れば始動と言う名のセクハラを行う為でもある。
だが今日は、極上の獲物をしっかりと目に焼き付ける事に集中した。
ピッチリとした競泳水着は下から巨大な脂肪に押し上げられ隆起している。
前へ身体を曲げたり、反ったりするときの運動はまさに素晴らしい。
時間を止めてやりたい、と思ったくらいだ。
小さく開かれた股にも食い込み、少し秘部の肉が浮き上がっている。
流石に処理をしたのか腋やハミ毛は無いようだが。
いやしかし、これは芸術品と言っても差し支えない。
チラチラ見ている男子生徒も居るが、そいつらには後ろから尻を抓りながら目線で叱ってやる。
コイツは俺のモノだ、と言わんばかりに。
ついでに近寄ってみれば、足や腕もしっかりと毛の処理をしているようで肌がツルツルだ。
流石にはしたない、とおもったのだろうか。
しかしながら、背中の方には多少の鳥肌と産毛が生えていて、生々しさすら感じさせる。
水泳帽の下から生えるテールも見事なものだ。
「おい、今年初めての水泳の授業だからな、しっかり柔軟もしておけよー」
準備運動が終われば、またもや適当な理由を付けて彼女に様々なポーズをとらせていく。
開脚など素晴らしい。
股を大きく開き、腋を丸見えにしながらぐっぐっと身体を折り曲げて行く。
この曲線美、これだけでご飯が三杯はいけそうだ。
胸の部分が少しずれて横乳が丸見えになっている。
中〇生のモノとは違う、丁度食べごろの雌の果実だ。
心の中で舌なめずりを行う大谷。
勃起しそうになる股間を沈めさせる。
「じゃぁ早速始めるか。シャワーを浴びたら男女ともにウォームアップがてら平泳ぎ25mな!」
ひゃー!などきゃーなど可愛らしい声がプールに響く。
あの冷たさは誰しもが悲鳴を挙げながら浴びたことであろう。
彼は海鈴の姿を見たい心を抑え、授業に必要なプールの水質チェックやゴミなどが落ちていないか確認する。
これもすべて、自分の地位を守るための狡猾な態度であった。
勿論、獲物が傷つかないように、と言うのが本音であるが。
そしてそのタイミングでバレ無いように、薬品が入った小瓶をプールに入れる。
周到にも、その瓶は実際にプールの消毒用に使われるモノと同じ形状だ。
仮にみられても問題が無いモノ。
大谷はニヤリと嗤い、プールを眺めた。
水の中でゆらりと何かが揺れる。
その後、男女が分かれプールに入り、一人ずつ泳いでいく。
海鈴もまた彼女達に混ざり、優雅に泳いだ。
部活でやっていたのだろうか、そのストロークは綺麗で性的な意味以外でも思わず見とれてしまう。
男子たちは性的な意味以外持っていなかっただろうが。
授業も半分を過ぎたころ、大谷はようやくことを起こすことにした。
ゆらりと蠢く自分の半神が、プールを泳ぎ生徒たちをかき分け、海鈴へと向かっていく。
平泳ぎをする彼女のカラダをベストアングルで眺めながら、足をくぐり股を少し撫で、胸をつつき、顔を水につけた瞬間張りつく。
そして、必然であるが顔を上げた時に息を吸い込む、そこを狙って口に入りこんだ。
「むぐっ!?」
予想外の動きに噎せこんでしまう海鈴。
冷たい水が喉を通り、腹の中まで運び込まれてしまった。
明らかにおかしいと感じたのか、途中で立ち上がって口をふさぎながら少し俯く。
「ごぼっ…!ぷはぁ!こほっ、けほっ!な、なに…?今何かが口のなかに入って…」
得体のしれないものに襲われた感覚。
周囲を見るが何も無い、と後ろから泳いでいた生徒がこつんと追突してしまった。
ざばぁと頭を上げた生徒は、首をかしげると声をかける。
「せんせー、大丈夫?水飲んじゃった?」
「う、うん。そうみたい…でも大丈夫。うっ…えっ…?」
快活そうな少女に問われ、少し毒気を抜かれる海鈴。
海鈴の頭のなかにモヤがかかり、腹に落ちた水が全身に染み渡る感触がする。
心の中に水滴が落ちてきたような、キッチンペーパーのように水を吸って張りつくようなイメージ。
ドクンドクンと心臓の音が大きく響く。
「海鈴先生、大丈夫ですか?気分が悪いようですが…保健室に行きます?」
プールサイドから声をかける大谷。
原因は分かっているが心配そうな振りをする。
取り敢えず邪魔になるので、プールサイドへと来てもらった。
水がドボボッと滴り、いい女と言うのをありありと見せつける。
競泳水着がテラテラと光を反射して中々にエロい。
「い、いえ…大丈夫です…」
だが明らかに様子がおかしい。
口を押えて、何かが出るのを耐えるような動きをしている。
「いや、そうは見えませんよ。『今日のところは保健室に行ってください』」
一言、少し強めに告げると、海鈴の動きが不自然にピクンと止まった。
片手を上げようとして止まり、プルプルと小刻みに震えている。
「あっ…はい…保健室に、行きます……」
目が虚ろになり、ゆっくりと頷いた。
ふらふらと宙を歩くような足取りで更衣室へと向かっていく海鈴。
生徒たちは大丈夫かな、と口々に心配するものの、嫌われている大谷には一切声を掛けようとしなかった。
(よし、指示に従うということはしっかりと根付いたようだな。さて、種は撒いておいた…あとは育つのを待つだけだ。くくっ)
どうなるか楽しみです。