「それでね、今日はいきなりクラスメイトの男子が倒れちゃって大変だったの。」
「えっ!その子は大丈夫だったの?」
「ひとまず先生呼んで保健室に運んでもらったから多分大丈夫だと思う。もしかしたら入院しちゃってるかもしれないけど。」
「そう、早く学校に戻れるといいわね。」
明日香の身体を乗っ取り、成り済ますことに成功した俺は明日香の母、京子さんと姉の由香さんと3人でテーブルにつき夕食を食べていた。明日香の記憶によれば父親は残業が多く夜遅くまで帰ってこないことが多いらしい。俺は今日の出来事について女子高生の娘らしく明日香の視点で京子さんに話しながら、目の前に座る由香さんにチラチラと視線を送る。
「どうしたの明日香?私の顔に何か付いてる?」
流石に気付いた由香さんは食事に落としていた視線を上げその二重まぶたで整った顔をこちらに向けて首を傾げた。
「えっ、う、ううん、何でもないよっ。」
(うわ、うわわっ、本物やべえっ!分かってはいたけどこの人やっぱりめちゃくちゃ美人だわ!)
インスタに上げられていた写真でしか見ることのなかった由香の顔がこれほど近くで眺められること、そしてその画像に映った美しい姿が加工でも何でもなく、ありのままの彼女であったことに俺はますますテンションが上がり頬が緩んでいく。
「何よニヤニヤしちゃって。変な明日香。」
おかしな態度を取る妹を不思議に思った由香さんだったが、まさか別人に乗っ取られているとは気付くはずもなくそれ以上追及はすることなく夕食に再び視線を落とす。
望月由香。
某有名大学の英文学科に通う3回生。
成績優秀で学内トップ10の実力を誇り、所属している陸上部ではレギュラーの1人として全国大会に出場するなど、まさに文武両道や才色兼備といった表現が相応しい美人女子大生だ。
背中まで伸びた艶やかな黒髪にくりっとしたまつ毛、ぱっちりとした瞳で鼻筋の通った顔は完全に俺の好みドストライクだ。視線を落とせば胸が淡いブルーのレディースシャツを大きく押し上げていて、お腹は陸上をやっているだけあってきゅっと引き締まっている。テーブルの上から見えている範囲だけでもその辺りの女性とはもはや比較にもならない抜群のスタイルの良さが服の上でもよく分かった。
(明日香は可愛い寄りだけど、由香さんは完全にオトナの美って感じだな。エッロいカラダしてるぜ、にひひっ。)
そういえばと明日香の由香さんに対する印象が気になって、試しに記憶を探ってみるとやはり憧れの姉というイメージが強く、同じ血を引く妹として少なからず劣等感を抱いているようだ。明日香だってかなりの美少女のはずだがこんな美人を姉に持てば無理もないか。
俺に言わせれば贅沢にも程がある悩みだが。
ひとまず姉の食事する姿を記憶に焼き付けた俺は早速アプローチを仕掛けた。
「ねえ、お姉ちゃん。今って彼氏はいるの?」
「どうしたの急に?そんなこと今まで聞いてきたことなかったじゃない。」
「お姉ちゃんのことが気になるクラスメイトがいてさ、どうなのかなって。」
「高校のクラスメイトってこと?私は歳下にはあまり興味ないからどっちにしろパスかなー。」
唐揚げを突きながら由香さんははっきりと答えようとはしない。
「そんなこと言わないでさ、一回会うだけ会ってみない?意外と気が合うかもよ?」
「明日香にしてはめずらしく押しが強いわね。その子と明日香は仲良いの?」
「……うっ、うん!今年からのクラスメイトで仲良くしてるんだけど、気が利くし優しくてさ、だから友達として助けてあげたいなって。」
明日香にロクな印象を持たれていなかった俺は彼女の中にある俺のイメージと完全に矛盾する返答をしようとして言葉を詰まらせてしまう。まるで嘘をつくことを肉体が本能的に拒絶しようとしたかのようだったが、このカラダの支配者は俺だ。そんな無意識下の明日香の抵抗はねじ伏せる。
「ふーん、でもやっぱりパスかな。そんなにいい人なら明日香も可愛いんだし付き合ってあければ?」
「私じゃ意味がないの…!お姉ちゃんじゃなきゃ…(俺は由香さんに一目惚れしたんだよ…)」
この後もしばらく説得を試みたが結果は芳しくなく、大して関心も持たれないまま由香さんは食事を終え席を立ってしまう。
「ご馳走様。明日香、悪いけどそのお友達にはごめんなさいって謝っておいて。それと他にいい女の子が見つかることを祈ってますって。」
そう言い残して由香さんは2階へと上がってしまった。
「あっ……お姉ちゃん…………チッ」
結局彼氏がいるのかさえも聞き出せなかった俺は小さく舌打ちしながらも、その場は諦める他なかった。
「やっぱりだめかぁ!」
夕食を終え2階の明日香の部屋へと上がった俺はベッドの上に身を投げ出し、大の字になって寝転がった。天井を見つめながら俺はさっきのことを振り返る。実際のところまともに取り合ってもらえないだろうことは想像が付いていた。俺が由香さんの立場なら会ったこともない妹の同級生などに会おうという気にはならないだろう。
(恋愛目的なら尚更だろうしな。)
だからこそどちらかといえば由香さんの身辺調査的な意味合いでのアプローチだったのがどう聞き出そうとしてもはぐらかされてしまい、恋愛事情も分からず仕舞いだったことが少々残念だった。
「明日香の記憶を覗いても男の影を見せる素振りは見つからなかったしなぁ……んっ」
俺は横になったままおもむろに背中に手を回し、服の中からブラジャーを抜いてノーブラになった。そして気分転換がてらにTシャツの上から明日香の胸を弄び、重力に引っ張られ胸部に乗っかっている張りの良い膨らみの重みと柔らかさを楽しむ。
「んあ……やっぱり明日香っぱいもイイな……」
明日香のJK乳房を堪能しながらも、俺は由香さんのあの明日香以上の豊満なバストを揉みしだきたいという欲求に駆られる。妹の身体でこんなに気持ちがいいならオトナの女性としての最盛期を迎えた姉の肉体はどれほどいいのだろうかと気になってしまうのだ。
(由香さんのもこれくらい柔らかいのかな……んんっ)
そう考えているうちに明日香の身体が興奮し、気が付けばふたつの膨らみの頂きにある突起がTシャツの生地を押し上げていた。それを爪で引っ掻くように刺激すると喜んだ突起が心地のいい快感を発し全身に広がっていく。
「ふぁあ……んっ、あふっ……ふふっ、またスイッチが入ってきちゃった。じゃあ私も準備できたしそろそろメインディッシュに移ろうかな。」
さっき答えてもらえなかったことは今から聞き出せばいい。俺は火照り始めた明日香の身体を起こすとベッドから立ち上がり部屋を出る。そしてすぐ隣の由香さんの部屋の前に立ち、コンコンと扉をノックする。
返事はすぐにあった。
「はーい?」
「お姉ちゃん入っていい?」
返事を聞いた俺は扉を少しだけ開け、隙間から顔を覗かせた。
ベッドでうつぶせになってファッション雑誌を読んでいた由香さんは顔だけこちらに向け振り返った。着替えたのか服は外行きのものから部屋着用のボーダーリブとショートパンツになっていた。これはこれで由香さんのしなやかな生足が拝めてとてもそそる。
「明日香、どうかしたの?」
「ちょっとね……さっきのことなんだけど、少しだけいい?」
「例のクラスメイトの話?まだ諦めてないの。」
「まあ、それはもういいんだけど……」
「……?とりあえず廊下寒いし中に入ったら?話は聞いてあげるから。」
俺は促されるまま部屋に入り、由香さんのベッドに腰掛けた。心なしかこの部屋はいい匂いがする。これが由香さんの匂いなのだと思うと俺はすでに火照っている明日香の身体でさらに興奮した。
「それで、何の話?わざわざ私の部屋に来るなんて久しぶりじゃない。」
雑誌を閉じて起き上がった由香さんすぐ隣に座って顔を覗き込んでくる。彼女の綺麗な顔がこんなに近くにあるというだけでニヤけてしまいそうになるので気を付けてないと今にもボロが出てしまうだろう。俺は明日香の人格を被り、男の素が出ないように保険をかける。そう、私は由香お姉ちゃんの妹なのだ。やましい気持ちは全くない。
「さっきの、彼氏がいるかどうかのことなんだけど、やっぱりどうしても知りたくて……」
「ふーん……そこまで知りたいなら別に隠すことでもないから教えてもいいけど、逆にどうして明日香はそんなに気になるの?やっぱり友達のため?」
「それもあるけど……私自身も知りたいから。」
「明日香が?」
俺の回答に由香さんは不思議そうな顔を浮かべる。明日香が自分の恋人の有無を知ったところで何になるんだろうと思っているに違いない。確かに明日香にとってはどうでもいいことだが俺にとって重要事項なのだ。相手がいるのかいないのかで俺の今後のプランにも関わってくる。そんなことを知る由もない由香さんは少しだけ考えるように沈黙すると、まあいいかといった表情ですんなり打ち明けてくれた。
「よく分からないけど、今はいるわよ。1ヶ月前に付き合い始めたばかりだけど大学の先輩。だからさっきの話も断ったの。どっちにしたって私がお付き合いすることはできないから。」
「そう……なんだ……」
驚くことではない。
俺も内心そうだろうとは思っていたし、こんなに綺麗な人を世の男性が放っておくわけはない。しかしいざ現実を本人から突き付けられると否が応でも落ち込んでしまうものだ。俺は自分が明日香の身体になっていることをも忘れて膝に乗せた手できゅっと握り拳を作る。
結局正攻法での勝ち筋など最初からなかったのだ。ほんの僅かだけ抱いていた淡い希望は打ち砕かれた。
(なら……)
俺は心の中でひとつ決意をする。
この程度で諦められるなら初めから明日香の身体を乗っ取ってなどいない。正攻法が無理なら邪道で攻め"堕とす"までだ。そのためにこの身体はうってつけだ。由香さんには悪いが仲のいい姉妹ごっこはここでおしまいにして、本番に入らせてもらおう。
「ほら、これで満足?」
「分かった。じゃああともうひとつだけ教えて。お姉ちゃんはその人とはもうヤッたの?どうせもう処女じゃないと思うけど。」
投げやりな口調になり、態度を急変させた予想外の問いに由香さんの顔が一瞬固まるも、すぐに理解が追い付き動揺した表情を見せる。
「えっ、なっ……!何いきなりっ。」
「そんなに驚くことないでしょ。私だって経験あるくらいだし。お姉ちゃんがどこまでその人と進んでるのか知りたいだけ。」
「でも今までそんなこと一度も……!」
明日香はもともと姉が相手とはいえども性的な話題を交わすような性格ではない。興味がないわけではもちろんないが本来の彼女も家族相手に話すようなことではないと弁えているのだ。だからこそ由香さんが驚くのも無理もないことではあった。
だがそんな理性も今の明日香には存在しない。俺の思うままに発言し行動する人形に成り下がっている。
「知りたくなったものはしょうがないでしょ。で、どうなの?ヤッたの?ヤッてないの?」
「どうしてそこまで言わなくちゃいけないの。妹相手でも言いたくないことくらいはあるよ。明日香も女の子だからその気持ちくらいは理解できるでしょ?」
その諭すような口調から、戸惑いつつも由香さんが明日香の思いやる心を信頼していることが読み取れる。本来の明日香相手ならその想いは通じていたことだろう。記憶を自由に引き出せるからこそ明日香がどれだけ家族を大事にしているかは実感を伴って理解できる。しかし悲しいことに彼女の肉体を支配する俺にその言葉が響くことはない。
「言いたくないってことは恥ずかしいからってことだよね。なんだ、やっぱりセックスしてるってことじゃん。お姉ちゃんも普段は澄ました顔して夜は男に抱かれてひぃひぃ鳴いてるんだね。」
「なっ……!誰もそんなこと言ってないでしょ!?」
「じゃあなに?まだセックスはしたことないって認めるの?あ、もしかしてまさかの処女だから言えないの?妹に先を越されちゃったから恥ずかしいんだ。」
「そういうことを言ってるんじゃないのっ!今日の明日香おかしいよ?どうしてそんなに意地の悪いこと言うの?」
俺は悪意を持って由香さんの言葉をわざと曲解し心無い発言で追撃する。普段はあまり感情的にならない由香さんも、聞き分けのない妹に対してだんだんとその表情に困惑ではない怒りの感情が混じっていくのが分かる。でも不機嫌になっても怖くないというかむしろ別の意味で興奮を抱いてしまいそうになる。ふと、由香さんみたいな美人に罵られるのも良いなと思ってしまった。俺はもっと怒らせてみたいという感情を抑えて次の行動に移る。
「ならもう言わなくていいよ。自分で確かめるから。」
「自分で……?何を言って……きゃっ!えっ!ちょっ!明日香っ!?」
俺は勢いよく覆いかぶさるようにして由香さんをベッドに押し倒す。すると不意打ちだったのか由香さんは抵抗する暇もないままいとも簡単にベッドに仰向けになった。反動で由香さんのたわわな胸がたゆんと揺れる。やはりボーダーリブを着ているとその大きさが強調されて一層美味しそうに見える。絶景かな絶景かな。
「いきなり何をするの!?ねえ、手を離してよ!痛っ!あ、明日香……?」
一向に掴んだ手首を離そうとせず様子のおかしい妹に由香さんは不安を覚えたのが表情からすぐに分かった。ああ、怯える顔も素敵だとサイコパス染みた感想を抱いた俺は明日香の顔でイケナイ笑みを作ってしまい、それを見た由香さんはビクッと肩を震わせた。
「ふふ、お姉ちゃん怖い?私はすごく楽しみだよ。」
「な、なにをする気なの……?」
「分からないの?こういうことに決まってるじゃん。」
俺は片方の手を放してリブ生地の上から由香さんの胸を鷲掴みにする。明日香の手には収まりきらない豊満の膨らみがぐにぃっと柔らかな感触を手の平に伝えつつ、踊るようにいやらしく形を変えた。妹に襲われそうになっていることを理解した由香さんの心拍数が上がり、胸の奥からバクバクと脈打つ心臓から彼女の焦りが伝わってくる。
「あ、明日香っ!もうやめなさいっ!これ以上は許さないからっ!」
「あまり大きな声は出さない方がいいと思うよお姉ちゃん。お母さんに気付かれちゃう。こんなところを見られてもいいの?」
ゆっくりと由香さんの服の裾を持ち上げると露わになったのは陸上サークルに入っていることを裏付ける健康的に焼けたすべすべの肌。そして奥に筋肉の存在を感じる引き締まったお腹と綺麗なおへそ。その美しい脇腹のラインに沿ってつつ~っと指を這わせると由香さんが「ひあっ!」と声を上げ身をよじらせた。
「びっくりした?ごめんね、えっちなお腹だったからつい触りたくなっちゃった。」
「ふざけないでっ。今すぐやめないといくら明日香でも追い出すよっ!」
「ふふ、お姉ちゃん優しいんだね。まだ私のこと許そうとしてくれるんだ。でもごめんね、やめるつもりは全然ないよ。こんなえっちなカラダを見て我慢できるわけないじゃん。」
言いながらお腹まで捲りあげたリブ生地の中に手を差し込みブラジャーの上から円を描くように大きく胸を揉む。服の上からの時よりもさらに柔らかな感触が手のひらいっぱいに広がり思わず「むふっ」と明日香の澄んだ声に似つかわしくない下品な笑いが漏れる。
「もういい加減にして!」
由香さんはとうとう我慢の限界が来たのか言葉での説得を諦めて起き上がろうと腹筋に力を入れ、俺の押し倒す力に抵抗し始める。年上な上に鍛えているだけあってこのままだと明日香の身体では抑え込んでいることができなくなりそうだ。と考えている間にもぐぐぐっとゆっくりではあるが由香さんの上半身が起き上がってきている。
だがこの状況でも俺は全く焦っていなかった。なぜなら「女憑き術」にはこういう時のための対処法がちゃんと用意されていたからだ。
女に乗り移る条件の特性上、相手がイクまで大人しくしてくれるとは限らない。誰かを呼ばれたり抵抗されて逃げられてしまいそうになる状況も当然あるだろう。ではそうなった場合にはどうすればいいかといえば至って簡単なことで、キスをしてしまえばいいのだ。
俺は起き上がろうとして眼前に迫る由香さんの艶やかな唇めがけて勢いよく口づけをした。
「んぶっ!?んんっ!」
当然由香さんが驚いて目を見開き、慌てて明日香を突き放そうとしたが変化はすぐに起きた。
明日香を押しのけようとしていた強い力がみるみる小さくなり、やがて殆ど抵抗を感じなくなっていく。由香さんの表情も蕩けたものになっていき俺はいとも簡単に由香さんを再びベッドに押し倒すことに成功した。
口を離し俺は涎を拭いながら不敵な笑みを浮かべる。
「お姉ちゃんの唇、すごくおいしかったよ。」
「はぁ……はぁ……なんで、急に……力が、抜けて……」
これが女憑き術のセーフティネット。
肉体を奪いたいと思っている女性に接吻し、ある呪文を頭の中で唱え続けると相手の精気を吸い取ることができるという補助術だ。これをやられてしまった女性は抵抗する肉体的力も気力も失い、術者の成すがままになるしかなくなるのだ。しかも相手への催淫効果もあるというおまけ付き。まったく、大昔の貴族というやつは実に余念がない。
「妹にキスをされた気分はどう?えっちな気持ちになってきたでしょ。」
「はぁ……はぁう……そんなこと、ない……」
口では否定しているが目は潤み、頬は紅潮しており誰から見ても発情しているのは明らかだった。これでこれ以上抵抗される心配はないと安心した俺はリブ生地を胸元まで捲りあげ、黒のナイトブラに包まれ深い谷間を作る見事なおっぱいをその目に捉えた。
「おほっ、デッッカ!お姉ちゃんさすがにこれはスケベおっぱいが過ぎるんじゃない?胸から腰までのくびれのラインが反則だよ。え、本気で教えてほしいんだけど今まで何人の男の人に抱かれたことあるの?一体どれだけの世の男性がお姉ちゃんのスケベボディとセックスをするという幸運にあやかることができたの?」
「いうわけ……ないでしょ……バカ……」
「にひひ、まあ何人でもいいけどね~。今からお姉ちゃんとレズセックスするのは私なんだから。ただその人たちはお姉ちゃんのカラダを知っちゃったら他の女の人で満足できなくるんじゃないかなと思って……どれどれ、お、おおっ!や、柔らかっ!指が沈む!ダブルでおっぱい触るとすごいよお姉ちゃん!私よりも全然大きい!」
両手に吸い付くように柔らかくうねうねと波打つ由香の乳房は明日香の細い指の手では到底収まりきらない。今支配している明日香の胸だって女子高生のとしては大きいはずなのに比較してしまうと実は普通サイズなのではだと錯覚するほどだ。
「んっ、んんっ、はぁ……はぁ、んっ、んはっ……」
全く飽きることのないまま双丘をぐにゅ、ぐにゅり、と揉み続けていると明日香が悩まし気に腰をくねらせながら甘い吐息を漏らし始めた。頬だけではなく全身がほんのり赤くなり揉んでいる胸からも確かな熱を感じ取れるようになってきた。
「お姉ちゃん、感じてるの?」
「んはっ、はぁ……はぁ……くっ、んっ……そんなわけ、ないでしょ……」
「お姉ちゃんのカラダはそう言ってないよ。ほら、お腹がすごくえっちに動いてる。いやらしくて私も興奮しっぱなしだよ。その証拠に……」
俺は明日香のTシャツを脱ぎ上半身だけ素肌を晒す。ブラジャーもせずピンと勃った明日香の乳首を目にして由香さんがハッと息を飲んだ。
「ほら、私の乳首こんなに勃っちゃってる。ブラは取ってきたから、さっきまで服が擦れるたびにぞくぞくって気持ちよくなってすっかりビンビンになっちゃった。」
「どうしてそんなことを……」
「来る前に少しだけおっぱいでオナニーしてたから……それにこのままの方が興奮するでしょう?」
俺はそのままぴとっと身体を重なり合わせるようにお腹同士をくっ付けた。女の子の柔肌が触れ合う心地いい感触を味わいつつ、明日香の胸が由香さんの胸がぶつかり合い、4つの柔らかな膨らみがぐにゅりと反発しながらいやらしく潰れる。
「あんっ!お姉ちゃんのおっぱいに触った乳首で感じちゃった。でもお姉ちゃんのほうが大きくて私のおっぱいが包まれちゃいそう……女の子同士っていいね。男の時だったらこんなことは絶対にできなかったよ。」
「男の時……?なにをいってるの……?」
「ふふふ、口が滑っちゃった。でもお姉ちゃんには関係ないことだから気にしなくていいよ。
そんなことよりさ、そろそろお姉ちゃんの生乳見せてよ。」
「あっ……!明日香……っ!」
制止しようとする由香さんを無視し俺はナイトブラに下乳の部分に手を入れ、ぐっと上にずり上げた。たぷんっ!と支えをなくした巨乳が目の前で大きく揺れ、綺麗な桜色の乳首が俺を出迎える。明日香の記憶によれば中学生の時にたまたま風呂場の着替えに出くわした時以来見ることのなかった姉の胸。あの時からは見違えるほど大きくなっているが、右胸の乳首の下にあったほくろはそのままで、ただでさえ悩殺されそうになる胸に更なる淫靡さを醸し出す最適のアクセントになっていた。
「最高かよ。」
思わず素が漏れてしまう。「み、みないで……」と恥ずかしそうに顔を真っ赤に染める由香さんの反応も相まって俺の雄の本能に突き動かされた明日香の身体はこれ以上ないほどに昂っていた。せっかくシャワー浴びて着替えた下着もぐっしょりになるまで濡らし、俺は息を荒げながら指の間に乳首を挟み込むようにして胸を揉みしだいた。
「んあっ、あっ、あんっ!はッ!はぁうッ!明日香っ、んっ!やめ……て、んあっ!はあァッ!」
「無理、こんなの見せられて我慢できる人なんてこの世にいないよ。」
容赦なく由香さんの生おっぱいを揉みまわし、乳首を転がしていると艶めかしくうねる由香さんの全身にじんわりと汗が浮かび始め、揉んでいる手がべたつくが他ならぬ由香さんの汗だ。全く不快にならないし何より感じている証拠なのだ。俺は彼女の胸にできた汗の玉粒をチロリと舐め取りその甘美ともいえるしょっぱさを口の中でじっくり味わうと、そのまま乳輪に沿うようにして舌を這わせた。乳首には直接触れず外周をぐるぐると円を描くように舐め回すと余程もどかしいのか由香さんの腰が物欲しそうにぐぐっと持ち上がった。
「はぁああ~ッ!あ~ッ、あはァ~ッ!ああッ、はぁッ!はぁうっ!あ、あすか……ッ!」
「辛そうだねお姉ちゃん。乳輪ばかり舐められてじれったくなっちゃった?」
「はッ、はッ、うっ、うぅ~ッ!」
乳首を刺激されたいこと認めたくないからか顔を真っ赤にしたまま由香さんは苦悶の声を上げる。いつもは凛々しい姉がこれほどまでに性欲に駆られた顔は明日香本人だって一度も見たことがない。俺は心の中を征服感でいっぱいにしながらその余裕の欠片もない顔をいやらしい笑みで見つめる。
「意地悪なこと言ってごめんね。ほら、ちゃんとここも舐めてあげる。あむっ!」
「っ!!はぁあッ!……ぁっ!ッ!あはァ!はふぅうっ!!」
乳首を口に含み、舌で転がし始めた途端由香さんの身体の反応が強くなる。ぴったりくっついたお腹はひくひくと波打ちより切羽詰まった喘ぎが漏れ始める。それが面白くて俺もついついサービス精神で乳首を吸ってみたり甘噛みしたり、彼女が悦びそうな愛撫の方法を試してみる。
「んあっ!はっ、あっ!ああッ!くっ……!?やっ、あッ!んはああァッ!♪」
(おっ、最後に今腰が大きく跳ねたな。歯でコリコリ転がされるのが好きなのか。)
こうして俺は由香さんの弱点を見つけ、的確に責め上げていく。
気が付けば由香さんは涙目になりながら顔を蕩けさせていた。胸だけでここまで追い詰めることができたならイカせられるのも時間の問題だろう。
俺は一旦乳首から口を離し、上体を起こして腰の上に馬乗りになり汗だくになって乱れた由香さんを見下ろす。
「お姉ちゃん今すごいことになってるよ?そんなに気持ちよさそうに目を潤わせちゃって……男の人が見たらあっという間に襲われちゃうよ。」
「はーっ、はーっ、あすか……おねがい……もう、やめて……わたし、こんなの……いや……」
「あれだけいい声で鳴いたくせに?ここだって私と一緒でずぶ濡れじゃない。」
由香さんのショートパンツを下にずらして脱がし、露わになった下着はクロッチの部分に大きな黒い染みができるほど濡れそぼっておりしっかり感じていた証左である透明な愛液が陸上で鍛えられた太ももを伝ってお尻へと滴り落ちていた。
「いや……こんなのおかしいわ……わたしたち、姉妹なのに……」
「姉妹だからそそられるんじゃん。美人姉妹の背徳レズセックス。ああ、早くお姉ちゃんのカラダに入ってその魅惑的な肉体を堪能したい……あぁん♪」
俺は悦に浸りながら明日香の胸を由香の汗まみれ手で揉みしだき乳首を弄ぶ。このカラダもすっかりメスのスイッチが入ってしまっていて、背中を甘い電気が流れるたびにアソコがぐちゅりと愛液を分泌する。こうやって濡れた下着が股間に張り付いた感覚も悪くないがそろそろ頃合いだ。俺はパンツを脱ぎ全裸になると再び由香さんの身体にぴったりと覆いかぶさる。
「お姉ちゃん、そろそろイこっか♪」
由香さんのびしょ濡れになった下着に左手を滑り込ませ、薄い茂みをかき分けると小さな突起を見つけた。それを指の腹で押し込むと由香さんの腰が浮いた。
「はぐっ!!あはああッ!♡あッあッあッ♡あ、すっかっ!かはっ!♡はああアアッ!♡」
同時に左の胸の乳首を甘噛みし、右手で胸を揉みしだきながら指でそちらの突起も転がすと、堪らず由香さんは上体を反らし打ち上げられた魚のように全身が引き攣った。クリトリスを刺激する手は止めどなく分泌される愛液でびしょ濡れになりながらも、絶え間なくその小豆を挟んだり擦ったりして弄び続けた。
「はッ、はッ、はァッ、はァーッ!~~~~~~ッ!♡」
「はあっ!はあっ!お姉ちゃんッ、お姉ちゃんッ!」
声にならない声で身悶える由香さんの淫らな姿を見ているだけで明日香の身体はその淫気に当てられて絶頂してしまいそうになる。やたら気持ちがいいと思ったら無意識のうちに由香さんの太ももに明日香のクリトリスを擦り付けていた。せっかくだから姉妹仲良く同時にイッてもらうとしよう。
「ああッ!♡はッ、あふぅんッ!♡もうッ、ひあッ!♡ダメッ!♡あッ!♡あぁあアア~~ッ!!♡」
「お姉ちゃんッ!イッて!私と、一緒にっ!そのカラダッ、私にちょうだいッ!」
「ふあッッ!!♡あああぁあアア~~んンン゛ッッ!!♡♡」
絶頂を示すひと際大きな嬌声を合図に俺は甘噛みをやめ、勢いよく乳首に吸い付いた。直後、由香さんの身体が大きく弾み、全身を痙攣させながら大量の愛液を噴出した。明日香の肉体も呼応するように快楽の頂点に至り、ふたりの愛液を受け止めたベッドシーツには大きな水たまりができ、やがていやらしい染みを作った。
絶頂直後だけに荒々しい息を上げる由香さんと明日香の身体。
だが、余韻が収まらないうちに由香さんの身体に異変が起こる。ビクンッッ!!とイッた直後以上に背中が持ち上がったと思うと何かに抗うように全身が震えグラマーなボディをのたうたせた。
「はぐっ!!オ゛ッ……!」
断末魔とも取れる嗚咽を漏らした後、ぐるんっ!白目を剥きひれ伏すように四肢を投げ出した。上に乗っかっていた明日香の肉体もいつのまにか意識を失っており、淫臭が立ち込めた部屋には気絶した全裸の美人姉妹の身体を重ね合っている現場だけが残った。
しかしその静寂も長続きはしなかった。
白目を剥いていた由香の身体がぴくっと動くと意識を取り戻したのかゆっくりと上体を起こした。上に覆いかぶさる明日香の肉体を乱暴にどかすと、両手を胸の前に持ってきて身体を見下ろしゆっくりと手のひらを開いたり閉じたりを繰り返す。
しばらくの沈黙の後、突如由香の口から笑みが零れた。
「くふっ、ぐふふふっ!」
思い通りに動く手。心地のいい絶頂の余韻と眼下に広がる自分の身体に付いているとても大きな胸とくびれたウエスト。そして濡れそぼった股間から伸びる引き締まった太ももとしなやかな脚。“俺”はすぐに由香さんの肉体の支配に成功したのだと確信した。
「あははははっ!やった……!由香さんになれた!このドエロいカラダも、脳に眠る記憶も、ぜんぶ……!全部まとめて俺のもんだ!ハハハッ!」
歓喜する俺は目の前にぶら下がっている巨乳を揉みしだく。イッたばかりの身体はまだ敏感で、背中に甘い電気が走るとあっという間に昂っていく。
「はあんっ♪私のおっぱい、やっと自分で揉めた……!これが私のカラダの気持ちよさなんだぁ♪んふふ~♪それになぁんだ、結局処女じゃないのね。まあ分かってたことだけど。でも今の彼氏、伸也とまだヤッてなかったのがせめてもの救いってところかしらね。おかげで簡単にフって別れられそう。」
早速由香さんの記憶を覗き見て必要な情報を取り出す。
「なるほど、経験人数は3人で胸のサイズは92センチのGカップ……というかこの胸でよく陸上の全国大会に出られたなっ!ふ~ん、練習中はスポブラで押さえてるんだ。それでもよく揺れるから男子からの視線にはいつも苛まれていると……無理もないかな。私めちゃくちゃ美人で巨乳とか反則にも程があるからそれくらいは安い対価でしょ。まあ、そのせいで俺にカラダを乗っ取られてこうして言いなりになってるわけだけど。」
胸を下から持ち上げながら指先でピンク色の乳首をくりくりと転がす。この美巨乳はもう俺のものだからどれだけ弄んでも文句を言われる筋合いはない。
今は俺が望月由香本人なのだ。
「あふっ!はうんっ!♪あぁ~、私の乳首気持ちよくて幸せぇ~♪んっ!んんっ!あっ、摘まむと背中がびくびく震えるっ……んんっ、んおっ、おっ♪はぁ、自分のカラダがオカズになるなんて役得だぜ……」
身体の奥が疼き始めるのを感じたが、ここは一旦我慢してこの現場をどうにかしないといけない。俺はひとまず下着だけ着替えて先ほどまで着ていた服を身に着けなおすと部屋の姿に映ったのはいつもの由香さんの姿。これが自分の身体なんだと思うと嬉しくなってついつい鏡の前でポーズを取ってしまう。
「乗っ取り完了!私のカラダはもうあなただけのものよ藤太くん。好きな時に好きなように使ってね!うふっ……あ、あんっ!こらっ!好きな時にとは言ったけど今は先に片付けないといけないことがあるでしょ?」
いかんいかん。鏡の由香さんの言葉に興奮してついまたおっぱいを揉んでしまった。俺は由香さんに成りきって自分を戒めるとまだ目を覚ましていなかった明日香を揺り動かして起こす。
「明日香、明日香~、起きて。ここはあなたの部屋じゃないでしょう?」
「んっ、んう~?お姉ちゃん?あれ、なんで私お姉ちゃんの部屋に……って、え!?なんで私裸なの!?」
まだ半分眠そうだった明日香は自分の状態を認識した途端驚いてベッドから飛び起きた。状況を理解できないまま周囲をきょろきょろ見回し頭を抱え始める。
「あれ、私学校にいたはずで……それであいつに呼び出されて、それで……」
「明日香。」
意識が途切れる直前の記憶辿り終える前に俺は明日香の思考を遮断するように名前を呼ぶ。すると明日香の瞳から光が消え表情がすとんと落ちる。
「あ……はい……」
「あなたは放課後旧校舎裏で君島くんが倒れているのを見つけて先生に報告した後、まっすぐ家に帰ってきた。シャワーを浴びてご飯を食べたあと、あなたは間違えて私の部屋に入って着替えようとして服を脱いだら貧血を起こしてそのまま意識を失った。ほら、『思い出した?』」
刷り込むように確信を持って言うと、明日香の脳はその言葉をスポンジのように吸収し、本物の記憶と誤認した。
「あ……そうだった……私、裸のまま倒れちゃったんだ……」
これが女憑き術の更なる補助術のひとつ、言霊による記憶補完。
乗っ取っていた女性の記憶の空白を自由に埋めることができ、それを事実だと信じ込ませることができる。こうすればどれほど好き放題やったとしても、術者の都合のいいように本人の記憶を繋げることができるのだ。これの応用の術がもうひとつあるのだが、それはまた後程使うことになる。
「思い出してくれてよかった。ほら、風邪をひく前に部屋に戻って新しい服を着たほうがいいよ?」
「う、うん、そうだね。ごめんねお姉ちゃん、迷惑かけて。」
記憶補完が済んだ明日香の瞳に意思の光が戻っていた。
「ううん、大丈夫よ。明日香にはすごく助かったから。ありがとう。」
「え……?そうなの?う~ん、何かしたっけ……」
「いいからいいから。今のはこっちの話。とりあえず早く着替えなさい。それとも私に裸を見せたいの?」
「え!?そんなわけないでしょ!わ、分かった。とりあえず着替えてくる。ごめんねお姉ちゃん!」
そう言って明日香は慌てて部屋を出ていく。その白い背中を見送った俺は扉が完全に閉まると由香さんの顔でにんまりと笑みを浮かべ、再び姿見の前に立った。汚れてしまった服とベッドシーツは後で自分で洗えばいい。
「これで由香さんは俺の思い通り……ぐふっ!明日の今頃には俺の彼女に生まれ変わってるぜ?ぐふふふっ!」
鏡に映る由香さんの笑みはいつもの優しいものではなく、俺の邪な欲望に染まった下品極まりないものだった。