ギリギリ間に合いませんでしたがハロウィンの夜ということでちょっとしたSSを......
お菓子はちゃんと用意しておきましょうね。
「トリックオアトリート!!」
アパートの扉を開けた先にいた少年の第一声はそれだった。
今日は10月31日、世間一般の人たちにとってはハロウィンだ。しかしそんな行事に喜ぶのは子供と学生と一部のお祭り好きな大人くらいのもので、いつもと変わりなく仕事から帰ってきた成美にとっては正直どうでもいいイベントだった。
「悪いけどお菓子はないの。だいたいなんでこんなアパートに来て、よりによって私の部屋に来たの?ハロウィンの飾りなんて全然ないでしょ」
仕事の疲れが溜まっている成美はさっさと少年を追い返して就寝することを考えていた。明日も仕事なのだ。
それを理解できないのかカボチャの被り物をした少年は首を傾げる。
「だってハロウィンだよ?お菓子をくれないとお姉ちゃんがいたずらされちゃうんだよ?」
「だから……私はそんなお祭りには興味ないの。悪いけど他を当たって」
適当にあしらい扉を閉めようとするがその寸前に少年は言った。
「お菓子をくれないならいたずらをするしかないね」
「はいはい。やれるものならやってみなさい」
そのまま扉を閉め鍵もかけると、彼女は奥の部屋へと戻った。パジャマに着替えて布団の用意も済ませる。
「んー!さて、明日も早いし歯を磨いて寝るとしま……あうっ!」
大きく伸びをし、洗面所に向かおうとしたところ突然身体がびくんっと跳ねしゃっくりのような声を上げた。彼女はそのままがくんと俯くとそのまま動かなくなってしまった。
しかし数秒後。
「にひっ!じゃあ約束通りお姉ちゃんのカラダにいたずらするね!」
顔を上げ彼女らしからぬいやらしい笑顔を浮かべるとパジャマの上から胸を鷲掴みにした。
柔らかな双丘が彼女の両手のなかでぐにぐにと形を変える。
「おお、お姉ちゃんのおっぱい大きいね!手からこぼれちゃいそうだよ」
その感触をしばらく堪能すると今度は下着に手を突っ込み自分の股間をまさぐり始めた。
「んあっ!あっ……ここも……きもちいいね……癖になりそう……あはぁっ!」
身悶えながら成美は恍惚の表情を浮かべる。全身から発せられる快感に身体を震わせ艶めかしい吐息と共に悦びの喘ぎが自然と漏れ始める。
「ああん……あうっ……んんっ……お姉ちゃんのカラダ気持ちいいよぉ……!あはあん!あっ、あっ、あっ……!」
胸と秘所への刺激が激しくなると同時に声もリズミカルになっていく。そして頂点に達した彼女は大きく身体を震わせた。
「ああん!ぁあっあっ……あっあんっんんっ!ふわっあっあんんっ! ……あっあっ……んああああああっ!!」
身体をのけぞらせ全身で快楽を受け止める。パジャマの上からでもはっきり分かるほど染みが股間から広がっていき、足へと伝っていった。
「はぁ……はぁ……良かったよお姉ちゃん……でも今度はちゃんとお菓子を用意してね。じゃないと来年はもっとひどいことをしちゃうかも♪」
日本においては仮装を楽しむことがメインのハロウィンだが、本来は悪霊を追い払うことが目的の祭り。そのためのお菓子を差し出すことが出来なかった者がどうなるかは……死者の魂のみぞ知る。