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【憑依モノ祭り3日目】ゼッタイ

作者:ソルド
作者コメント:憑依系の企画は初参加です。よろしくお願い致します。





世の中で“絶対“と言われたら誰もが躊躇するものであろう。それに騙される人を見ることなどとても数える事などできないほどである。しかし、そこには確かに“絶対“の二文字が掲げられた不思議な塾があったのであった。雑居ビルが立ち並ぶ繁華街、その一角にあるひびだらけの小さな建物の1フロアが丸ごと塾なのであった。

「やっぱりこな胡散臭いところやめておけばよかったかなぁ」

高松佐奈江はその塾の扉をくぐった1人である。
模試も定期試験の成績も奮わずのらりくらりと勉強をかわしていた佐奈江もいよいよ勉強せざるを得なくなったのだ、入試まで半年を切った事もあり“佐奈江が大学行くならこの塾ぐらいしかない“とまで言われ、渋々足を運んだのである。
外見とは裏腹に中は小ぎれいになっており受付の奥には個室が並んでいる。個室はネットカフェのようにパソコンとヘッドホンがあり、それで授業を視聴したり、チャットを通じて質問ができたりできる、流行の形態をしていた。

「でもこれ意識高くないとモチベが続かないやつだよなぁ…」

佐奈江の指摘はもっともで、そもそも彼女の成績が振るわないのもすぐにスマートフォンなどの誘惑に負けて横道に逸れてしまうのだった。"とりあえず無料お試しだから"とノートを広げヘッドホンをし、次の定期試験で出てくるであろう科目の授業を見ることにした。

「うぅ……」

案の定というべきか彼女にとって難しすぎる授業は退屈なものに過ぎず、その空っぽな頭にはただ暴力的に用語やら課題やらがねじ込まれて行くばかりであった。佐奈江は意識がおぼろげになりつつもなんとか終了時間まで耐えきり、家に帰るなり重くなった頭をベッドに沈めたのだった。

翌朝も頭痛の時の如く重たいままではあったが、いざ授業を受けてみると内容が"まるで最初から知っていたかのよう"にすんなりと理解できたのである。

「どうだった?あの塾すごいでしょ?」

話しかけてきたのは塾を勧めてきた同級生の中川だった。
「正直初めは信じてなかってけどびっくりしたよ」

「やっぱり!勧めて本当によかったわ。」
「でもなんで私に……?」

中川と佐奈江は強いて言うなら同じ学年であることぐらいで関わりがあったわけではない。中川はにっこりと意味ありげな顔を浮かべつつ明確に答えを言わないまま去っていったのであった。
どうも釈然としないところはあったものの佐奈江に残された選択肢はないに等しく、正式に入塾する運びとなり体験授業の時と同じように個室に入り、ノートを広げた。

「う゛っ!」

体験授業の時と変わらず眠たそうに勉強していた佐奈江の目が急に見開かれた。申し訳程度にノートを取っていた手は止まり、体が小刻みに震えていた。暫くして急に背伸びをしたかと思えば勉強をやめて身体を弄り始めたのである。

「入塾おめでとう……高松さん。」

頭にねじ込まれていたのは何も勉強のことだけではなかったのである。否厳密には初めから何者かの魂がねじ込まれていたのである。

「今日から僕が君を"指導"させてもらうからね。中川さんが紹介してくれただけあっていい子だから、すぐに体が覚えてくれるから安心して通いに来てね。」

明らかに異常な事態となっているものの周りは個室であり助けてもらえる可能性はかなり低かった。他所の個室も大なり小なり同じようなことになっているのである。何者かに乗っ取られった佐奈江も服をはだけさせながら顔を赤らめ始めた。

「あっ……ああっ!!」

そうこうしているうちに軽く絶頂に達したようで、背もたれ一杯に身体をのけぞらせたのであった。激しく行ったわけではないとはいえ、直ぐに気を取り戻すと後始末をしだした。何事もなかったかのように汚れをふき取り服を着なおし、そしてものすごい勢いでノートに書き込み始めたのだった。さっきまで佐奈江は全く見ることができなかったはずの授業の内容を一通りノートに書き込むとまた眠たそうな目でモニターを見つめ始めたのだった。再生が終わるころ佐奈江はまた重くなった頭を何とか持ち上げてると何事もなかったかのように帰り支度して個室を出て行ったのだった。

佐奈江が塾に通い始めて早数か月、定期試験での成績は目覚ましく良くなっていたのである。しかし、変わったのは頭だけではなかった。クラスの中でとりたてて目立つ存在ではなかった以前と比べ、今の彼女はクラスメイトと積極的に関わるようになっており、"悪ふざけ"と称して抱き着いたり体を触ったりするなどの行為は日常茶飯事になっていた。

「中川さ~ん!、今日も塾へ行くなら一緒に行かない?」
「あら高松さん。是非ご一緒させていただきますね。」

中川と佐奈江の仲も以前から親友であったかの如く深くなっており、通塾の度にこうしてふたり連れだっていくほどであった。塾につき中川は別れを告げると各々個室へ入っていった。

「高松さんもしっかり指導を受け入れてくれてるようね。もう少しで私のようになれるわ……!」

何者かに身体を乗っ取られているのは佐奈江だけではなかったのである。塾生には各々"受け持ち"が割り当てられ、"授業"を通じて浸透させられていたのである。
通常であれば他人の身体を乗っ取るのは事実上不可能である。幽体であれば簡単ではないかと思われるが、そもそも干渉できる対象が極めて限られるうえ乗っ取りに割けるエネルギーが少なすぎて健常者に対して実行するのは不可能に近い。かといって実体を伴った手法にしても対象に接近することすらままならない。そして一番の問題が乗っ取りの際に暴れたり声をあげたりして抵抗されることである。その問題を"授業"によって解決してしまったのがこの塾であった。個室内でヘッドホンをさせることにより、多少の問題行動は隠ぺいができる。更には定期的に"授業"を行うことで、一気に肉体を制圧する形で憑依する必要がなく、記憶の読み出しや意識の書き換えもじっくりと行うことができるのであった。

「あっ……!あんああっ!!ひゃん♥♥♥」

何もかもを知られてしまった佐奈江の身体は操られるがままによがり声をあげていた。佐奈江自身が堕ちるのも最早時間の問題と言えた。

「ひゃあああん!♥!♥」

大声と共に絶頂のあまり激しく体を痙攣させた佐奈江は椅子から転げ落ち、荒い息をゼイゼイとさせながら個室の床に転げ落ちたのだった。

「このっ……、数か月の……成果は…本当に…凄いもんだな!」
「はい…!ありがとう…ございます!」

完全に乗ったられたかに見えた佐奈江はいきなり一人芝居のごとく会話をはじめた。否、完全に乗っ取られたが故都合の良い存在へと書き換えられた佐奈江の精神は、1つの身体に2つの精神を共存させることを許容してしまうようになってしまったのだった。

「先生のおかげで成績も良くなったし、友達もできました。何か恩返しをさせてもらえませんか?」
「そうだな。君の学校生活を体験させてもらうのも一つだけど、また新しい子を紹介してもらおうかな」
「先生ったら私と中川さんだけじゃ足りないんですね*でしたらとびきりにいい子を連れてきますね!」

恍惚な表情を浮かべた佐奈江は何者かに次の犠牲者を差し出すことを快諾したのであった。
世の中で“絶対“と言われたら誰もが躊躇するものであろう、しかしこの塾にはそれがあった。入ればたちまちに頭が良くなり性格も変わると言う。その裏には、"絶対"に手に入れられるとして無数の存在が暗躍していることを知るものは少ない。

[ 2020/12/07 18:00 ] 憑依モノ祭り(憑依ラヴァーver.) | TB(-) | CM(0)
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