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【憑依モノ祭り1日目】リモート憑依オフ会

作者:ガメル
 


昨今の社会情勢を受けて、大人数での集会や宴会に対して自粛が求められるようになった。
 それは当たり前のように行われてきた集まる機会がなくなってしまうことに他ならない。俺がよく参加している、ある愛好者達によるオフ会も例外でなく暫く企画すら出来ずじまいだった。そこで、ビデオチャットを使ったリモート飲み会はどうだろうという話になり、トントン拍子で日程が決まり遂に当日を迎えたのだった。

「パソコンの設定はこれでよし、と……」

 久々にいつもの面子でリモートとはいえ集まれることになり気分は上々だ。せっかくならとわざわざ高価なカメラとマイクも揃えておいた。

「あー、あー、んっ、んっ……悪くないな」

 マイクのスイッチを入れてテストしてみたが集音はバッチリだ。きちんと俺の声を拾ってくれている。彼らもこんな様子で準備しているのだろうか、それとも変に力を入れてしまっているのは自分だけなのではないか、ちょっぴり不安にもなる。それだけこの集まりに間が空いてしまっている。
 自粛期間といえば、集まりもそうだったがどうしても普段より行動範囲が限られてしまっていた。そのせいか少し遠出でもすれば新しい発見もありそうなものだが、今は手近な楽しみで満足してしまっている自分がいる。以前は冒険心が有り余っていたことを思えば情けなく思えた。そんなことを考えながら時間にはちょっと早いが、集合予定のルームに参加した。

(映像も音も問題なさそうだ…)

 せっかく準備したのに接続できなかったのでは話にならない。第一段階を無事越せてほっとする。

「モズクさん、だよね?お疲れさま~」

 間もなく画面に枠が現れると可愛らしい声が聞こえてきた。しかし枠内の画面表示は暗いままだ。

「お疲れ様です、パピコさん。画面黒いままですけどカメラ接続できてますか?」
「あらら、こうしたら映るかな」
「おっ、大丈夫です。ちゃんと映ってますよ」

 ぱっと画面が開けて映し出されたのは、大学生くらいであろう――茶色のミディアムロングに垂れ目がちの瞳をした女の子。大人しめながらも整った目鼻立ちで柔らかな雰囲気をまとっており、こんな子に微笑まれたら世の男は惹かれること間違いなしだ。
 この会の直前までSNSでDMを交わしていた相手、パピコさんが先陣を切って入室してきたのだ。

「今回はご協力ありがとうございます。パピコさんじゃないと頼めないことなので…」
「いえいえ~、流石モズクさんのオススメだけあるね。私、我慢できなくてもう2回しちゃったもん…」

 そう言って彼女は手をぱたぱたと扇ぎ、頬を赤らめて伏し目がちに視線を彷徨わせた。
 好みでなければ断ってもらっても大丈夫だとお願いしていたのだが、お眼鏡に適ったようで何よりだ。

「さっき今日は休みだって言ってたけどその恰好なんだ?」
「まぁ、その……気に入ってるので」
「ふーん、私も良いって思うな~よく似合ってるし」

 彼女が率直に疑問を口にする。カメラが引き気味なのもあって胸辺りまで映っていたせいだろうが、画面越しとはいえその吸い込まれそうな瞳にどぎまぎしてしまう。そして、トドメとばかりにあの柔和な笑みを向けてくるのだからたまらない。

「あっ、あと二人は集合間に合いそうですかね」
「んー、むねちかくんはいいとして、田中さんは遅れそうだねぇ」

 思わず上擦った声をあげてしまった。しかしパピコさんは全く気にしない様子で人差し指を顎に当てて思案した。そんな仕草もまた心臓の鼓動を早めた。

「よっと!映ってるな、間に合ったか!」

 直後、ガチャガチャと騒がしい音がして新しい枠に女性の顔のドアップが映し出される。驚いたパピコさんが「ひゃあ!」と可愛らしい悲鳴をあげた。

「びっくりするじゃないですか田中さん!」
「わりーわりー!先に一杯やってたら準備するの忘れててな!」

 田中と呼ばれた女性はガハハッと品のない笑い方をして目の前に置かれていたであろうカメラを引いていく。彼女は艶のある黒髪を頭の後ろで結っており、薄くメイクの施された顔は元の素材の良さを窺わせる。黒のリクルートスーツを着ているところからして就活生なのだろう、それもまたスレンダーな彼女にはよく似合っていた。彼女の茶道でもやっていそうな清楚な見た目は正に大和撫子といった感じに見える。
 しかし、彼女はその見た目と行動がちぐはぐだ。先ほどの豪快な笑い方に加えて、その格好といえば白いブラウスのボタンは外されて胸元が覗いており、タイトスカートは大股開きに脚を投げ出しているために純白の下着が見えてしまっている。

「かぁー、パピコはイイの見つけたじゃねぇか!それとモズクはいつも通りか、気に入ってんなぁそれ」
「これはモズクさんにオススメされたからですね。いつもより馴染んでて使いやすいんですよ」

 酔いで火照るのか上着を脱いで無造作にベッドへ放った田中さんは、じろじろと品定めするように絡みつくような視線を向けている。対してパピコさんもその豊かな胸元を強調するように体を反らせてふふんと鼻を鳴らした。
 そんな二人の様子を眺めながら、ふと椅子の高さが気になって下方のレバーをいじってみる。俺の視界に入ってくるのは、青を基調としたタータンチェックのスカートと肉付きの良い太腿、紺のハイソックスの爪先。別に俺は女装をしているわけではない。歴とした男性である。勿論肉体的に見ても男性である。だが今の俺が動かしているこのカラダは違う。近所に住んでいる女子高生のものだ。
 もし生まれ持っての肉体から精神を離れさせることができたら、他人の肉体を意のままに操ることができたら、そんな与太話は信じない人間の方が大多数だろう。俺もそんなことは全く信じていなかった――実際に自分の身に起きるまでは。そして欲望のままに、初めて乗っ取った身体がこの女子高生というわけだ。それからはどうせ乗っ取るならばと色々な女性の肉体を奪ってきたが、顔が好みな上に身体もなかなかのモノであることもあって俺のお気に入りとしてよく使わせてもらっている。生活環境を把握しているために、今回の集まりにも邪魔が入らず予定を合わせやすかったという事情もあるが。

「モズクさん、俯いちゃってどうかしたの?」
「ナニでもしようとしてたかぁ? なんなら俺がサービスしてやってもいいぜ」

 俺に声を掛けてくるこの二人も同様に女性の身体に憑依している男達だ。
 パピコさんは乗っ取った人間の魂に同化するタイプらしい。彼もとい彼女が言うには自分の意識が溶け込むような感覚とのことで、口調や記憶から仕草に至るまで全て元の人間に完璧に成りきれる。だがあくまで中身はパピコさんなため、つい先ほども布地がほとんどないTバックと乳首だけしか隠れていないようなキワどい下着姿の自撮り写真を送ってきてくれた。
 一方で、田中さんは記憶など読めないものの、誰でも簡単に乗っ取ることができる。精神力の強い相手だと抵抗されて憑依するまで時間が掛かることもある、と誰かが言っていたのを聞いたことがある。しかし彼女は関係なく容易く一瞬で掌握できてしまう。この就活女子もたまたま出会って拾ってきたのだろう。礼儀正しそうな女の子が粗暴な振る舞いなんてなんのその、今も大瓶の焼酎をぐびぐびと傾けている絵面はなかなかのギャップだ。シミひとつない綺麗な肌は赤みがかって、酔いが相当回っているであろう赤ら顔は明らかに彼女の肉体の飲酒許容量を越えているように見える。

「いえ、何でもないです。ただこうしてリモートとはいえ参加してくれる人がいて良かったです」
「こちらこそだよ~。そういえばむねちかくんが珍しく遅刻だね」

 現在この場に参加予定で来ていない者が一人いる。
 今回の集まりは手を挙げたのが4人だったためにこうして小規模なものとなった。だが従来であれば、年に何回か大都市で大規模なオフ会もやっており、参加者各々が見繕った女性が一堂に会する光景は壮観だった。そして、それだけの数お互いに本名も顔も知らない能力者たちが集うことに妙な心地良さを感じたのをよく覚えている。

「はぁ…はぁ…遅刻しちゃいました。僕が最後ですよね、すみません…」
「噂をすればなんとやらだね」
「心配しましたよ、むねちかさん。いつも時間通りなので」

 4つ目の画面枠に現れたのは、額に汗を滲ませたショートカットで活発な印象の少女だった。愛らしいあどけない顔立ちに、やや勝気そうな瞳が少女らしさを際立てている。発育と情を思わせる膨らみかけの胸にスレンダーな肢体は日に焼けていて健康的だ。汗が滲んだパッと明るい色のTシャツにショートパンツ、黒のレギンスを履いており息を切らせた様子。

「この娘を乗っ取ったら、丁度ランニングしていたみたいで…急いで帰ってきたんですよ」
「それ陸上女子かぁ、いつでも乗っ取れるってのも便利なようで不便だよな」

 田中さんが新しい瓶に手をつけながら掛けた言葉に、彼女は肩を竦めた。
 むねちかさんの能力は写真や画像さえあればその相手がどこにいようと忽ち憑依できてしまうというものだ。主にSNSで裏垢女子の写真を拾っては気持ち良さを比較したり、自分でもっと過激な自撮りをしてみたり楽しんでいるらしい。ただ田中さんの言葉どおり、万能のようでいて肝心の憑依する相手の今の様子までは分からない。以前、AV女優に憑依したときは集団モノの撮影中だったらしく酷い目に遭ったとげんなりした様子で話していた憶えがある。

「さてさて、全員揃ったことですし乾杯といきましょうか……お疲れ様でーす!」
「はいはーい!カンパーイ!」
「乾杯!」

 俺の音頭にパピコさんとむねちかさんが声を合わせる。一方で、田中さんはなおも瓶を傾けて「げぇっぷ……うぃ」と酔っ払いのおっさんのような反応で返してくる。その娘はあれだけ飲まされて大丈夫なのだろうか、酒豪の感覚でたらふく飲まされた彼女には同情を禁じ得ない。
 それにしても普段チューハイ系は苦手で自ら飲むことはないのだが、この娘の肉体で飲むと甘さが丁度よく感じる。味覚も自分でなく他人のものだから当たり前なのだが、こうして美味しく飲めるのは面白い。

「恒例のお楽しみということで順番に自己紹介してもらいます!」

 俺が声高に宣言すると全員の目つきが少し変わったような気がする。貧乏ゆすりでスカートを揺らしていた田中さんでさえも動きを止めて画面に注目しているようだ。
 お互いに顔と本名を知らないとはいえ、こうして集まっている以上知らない間柄ではない。だがそれは中身の話でここでいう自己紹介とは現在の操っている肉体のことである。

「では僕からいかせてもらいます。えっと、名前は園田沙希、JCやってまーす」

 むねちかさんは生徒手帳を見せながら今のカラダを確かめるように手の平を滑らせる。そして、ポイと投げ捨てるとカメラに背中を向けて、わざとヒップラインと下着が浮き出るようにショートパンツを引っ張って食い込ませた。
 おおっと声が上がり、みんなその様子を釘付けになっているのが分かる。

「ちなみに生尻はこんな感じになってまーす。この綺麗なアソコは未使用新品なんですよ」

 ショートパンツ、レギンスに下着を脱いだ状態でお尻を突き出せば、人差し指と中指で剥いて秘部を強調して見せた。湿り気を帯びた亀裂は鮮やかなピンク色をしており、さっきまでランニングしていただけあって、むわっと汗の匂いや彼女の温もりが伝わってきそうなほどだ。

「ついてたら即シコッたのによぉ……んっ、あっコイツ、乳首すぐ勃ってくるし感度いいわ」

 田中さんは股座に指を突っ込みながら、もう片方では下着を外したのであろうブラウスに浮かんだ乳首を摘んでころころ転がしている。
 そんな様子をカメラ目線で覗き見ながら、むねちかさんも陰部をバッチリ見せつけながらフリフリとお尻を振って挑発するような姿勢だ。

「このままシちゃってもいいんですけど次の方どうぞー」
「じゃ、私がいっておこうかな」

 プレミアムなビールを呷りながらパピコさんが小さく手を挙げた。記憶を読み取ったのであろう(本人そのものだから当たり前なのだが)指を差しながらどこどこが感じやすいだの解説付きのランキング形式で披露していく。グレーの縦セタニットを捲くると、たゆんと豊満な膨らみがこぼれ出る。その重量を感じさせる迫力は満点で皆一様に感嘆とした声を上げた。

「すげー、ニットの上からでもデカいと思ってたのにどんだけだよ……!」
「大学に入ってからも成長してるんですよ。えへへ……ほぉやってふわえたりもできちゃいます」

 彼女は指を沈み込ませながら支えるように双球を持ち上げると、小ぶりな唇で咥えて見せた。圧倒的な質量の暴力に対して、もし元のカラダであれば思わず前屈みになったであろう。今は女の肉体といっても精神的な男としての興奮は変わらない。俺の心臓は高鳴って股座がじんじんと熱くなってくるのを感じていた。少し腰を浮かせて、薄い水色のショーツの端を摘んで下ろしてみる。とろりと温かなぬめりが漏れ出てきて、クロッチの部分に濃い染みを作ってしまう。男の情欲によってこの娘の肉体を興奮させているかと思うと、得も言われぬ愉悦があった。何度も自分の手で弄んできたカラダだが、俺の精神に肉体が順応しているという事実はより昂らせる。
 そうしている間にパピコさんの自己紹介が終わり、俺の番が回ってきた。

「というわけでお気に入りの莉衣ちゃんです。最近は感じまくちゃって意識飛んじゃうことあるくらい感度良くなりました」

 元の莉衣ちゃんはクール系なタイプの女の子だ。肩口まで伸びたナチュラルセミロングに、すっと鼻筋の通った美貌。胸の膨らみは控えめだが、ウエストはきゅっと引き締まって臀部にかけてのなだらかな曲線美は女性らしい魅力を際立たせている。そのクールビューティーな印象とは裏腹に、クリーム色のベストニットの胸を張りドヤ顔をして見せれば、いわゆるギャップ萌えというか本人が決してしないであろう表情が相まって大ウケなのだ。

「俺、このアングル好きなんですよね。カメラ越しに見えるか見えないか、みたいな…」

 映像がアップになるように近付いて、短いスカートを摘まみ上げれば白く伸びる太腿が根元まで露わになった。同時に陰部が見えるか見えないかのところに引っ掛けているポリエステルの股布も見えてしまう。今はリモートの画面越しだというのに視線が一点に集中しているのを感じる。普段の生の視線とは違って、一人部屋で見せつけている状況というのは逆に恥ずかしい。時々こうした羞恥のような感情が湧いてくることもあるが、この肉体に馴染み過ぎた弊害なのかもしれない。ぱっと手を離していそいそと座り直すと、田中さんが「その表情の方がそそるわぁ」と口端からこぼれた酒の雫を拭いながらゲラゲラと笑う。彼女は袋から紙パックの梅酒を取り出してキャップからそのまま呷る。

「かぁーっ、今日のカラダは梅酒が一番うめぇな。と、俺の番だったな…」

 カメラを持ち上げたのであろう、ごそごそと音がして田中さんは可愛らしいハートのクッションが転がったシンプルなデザインのベッドに腰掛けた。そしてガバリと開脚させると純白の布地を横にずらした。生地の端から出てきた秘唇は、ぱっくりと開いて中の幾重にも重なった襞がひくひくと蠢いている。

「このカラダは鈴乃ちゃんって名前らしいが、まどろっこしいのは嫌いだからな。早速オナニーショーでもしてやるよ」

 指先を唾液で湿らせて濡れそぼった密壺へ導く。中指と薬指を同時に挿し込んで何度も出し入れする。相当な濡れっぷりだったこともあり、秘所は容易く淫らな水音を奏で始める。次から次へとトプトプ愛蜜が漏れ出てベッドに染みを作っていく。

「あ、んっ……こいつ、激しくしたほうが感じやすぅ……やべぇ、奥までぇッ……!」

 完全に酔いで出来上がっていることもあり、リクルートスーツできっちりと決めていたとは思えないほど衣服は乱れに乱れていた。見せびらかすように腰を突き出し、タイトスカートは完全に捲くれ上がってしまっている。
 見ればむねちかさんは切なげな表情で身を乗り出している。おそらく一心不乱に自慰行為に勤しんでいるのだろう、微かに衣切れの音が聞こえてきた。一方で、パピコさんも眉根を寄せ短い呼吸を繰り返している。豊満な乳房の尖頭を摘まみ上げてこりこりと弄り回しているのが見えた。
 二人と同様に俺もむくむくと湧いた欲情を抑えきれず、細い指先で陰唇を丁寧になぞるように刺激する。莉衣ちゃんのカラダを使っての自慰は慣れたモノで、外側から丁寧に弄ることで高みへと至らせてくれる。何の自慢にもならないが、本人がする以上に気持ち良くなれる自慰まで分かってきた。それくらいに俺はこのカラダに馴染んでしまっているということだ。

「気持ちイイ……はぁ、膣内も……すげぇ! あぁッ……イケっ、ほらイッちまえ……!」

 瞳を涙で一杯に濡らし、熱っぽい吐息で淫靡な表情を浮かべる彼女。粗暴な口調で自らの肉体を虐め抜こうとする様はひどく興奮する。

「はぁ、はぁ、イキてぇ……おらイケっ……んくっ、あ、んぁあああああああ……ッ!」
――ぷしゅっ…… ぷしゅわあああぁああ……!

 田中さんは全身を揺らしながら絶頂し、腰を浮かせた状態でびくびくと痙攣する。元の鈴乃ちゃんは見るからに真面目そうな印象だったから、思い切りイクことだけに執着した乱暴な自慰行為など経験はなかったのだろう。そして張っていた糸がぷつんと切れたように俯いたまま動かなくなってしまった。数秒後、ゆっくり頭を起こすとぼんやりした表情で肩を上下させて激しい呼吸を繰り返す。あれだけ派手に絶頂したせいで田中さんが抜け出てしまったのだろう。俺の他二人もそれに気付いているようで、ごそごそと自慰の続きをしながら黙って様子を見守っている。

「わた、私……面接、してたのに……なんで、家に……?」

 面接中とは田中さんも酷なことをする。酔いのせいで舌ったらずな鈴乃ちゃんはおどおどとひどく動揺した様子だ。

「えっ、え、なんで私、こんなこと……あっ……あなた達、だれ誰なん、ですか……?」

 乱れた着衣に気付いたのか、慌てて体液に塗れたブラウス、僅かに痙攣の残る足を閉じてスカート押さえる。そうしてやっとこちらに視線を送ると目が合った気がした。
 一旦自慰を止めて目一杯の笑顔で手を振ってやる。その指先はぬらぬらと光を放っている。他の二人はというとニヤニヤ下卑た笑みを浮かべながら彼女の様子を窺っている。名前も顔も知らない女性たちとビデオチャットをしており、記憶にないが明らかに自慰行為をしていたであろう異様な状況に彼女の瞳には不安と恐怖が見て取れた。

「どうして、どうしてっ……い、やぁ、ひうぅっ!」

 怯えた表情の彼女はしこたま飲酒させられたということもあるが、千鳥足で転びそうにながらPCを閉じようとする。だが精一杯に伸ばされた指が届く直前、短い悲鳴と共にびくりとカラダを仰け反らせて硬直した。

「げぷっ……♡ ふぃー、気持ち良すぎて抜けちまった。反応なかなか良かったよなぁ?」

 先ほどの表情とは一転、ニヤついた表情をした彼女は足をどかっと投げ出してベッドに座り直した。PCの接続が切られる前に田中さんがまた憑依したのだ。目尻に溜まっていた涙を拭い、「これ誰か撮ってたら後でDMに共有しといてくれよ~!」と宣って再び紙パックを傾けるのだった。

「私、まだ軽くしかイってないや…今回は乳首しか弄ってないのにイケるって分かったのは発見だけど」
「今まであんまシたことなかったみたいなんですよね、沙希ちゃん。まぁ、開発し甲斐ありそうです」

 パピコさんはボリューム満点の乳房をムニムニと揉みしだきながら物足りなそうな表情をしている。むねちかさんも身体の軟らかさを活かしてまんぐり返しのような姿勢で割れ目を擦っている。

「パピコさん、俺もまだイケてなくて……あの、そろそろいいですか?」
「あぁー!そうだったね。こっちはいつでも良いよぉ♡」

 俺は立ち上がると自室を出て廊下を歩く。たっぷり愛液の染み込んだショーツがぺったり肌に張り付き、スカートを揺らして歩く度にそのことがなおさら意識させられる。辿り着いたのはMIYUとカラフルなアルファベットで書かれたプレートがぶら下がった部屋。俺はノックをすることもなく扉を開け放つ。その瞬間、ふわりと甘い匂いとともに柑橘系の爽やかな香りが漂う。

「やぁやぁ、よく来たね。モズクさん……いや、莉衣って呼んだほうがいいかな?」
「どっちでもいいですよ、パピコさん。改めて今回はお付き合いいただきありがとうございます」

 部屋には可愛らしい小物が飾られ、パステルカラーを取り入れた優しい雰囲気を持っていた。その部屋の主は他ならないパピコさんだった。

「もー私の部屋に来たら莉衣になってくれないと。ほら、いつもみたい感じにさっ」
「――――ッ! じゃ、じゃあ…お、おねえちゃん……!」

 目と鼻の先までズイと顔を近付けてきたパピコさんの圧に負けて、思わずそう呼んでしまう。俺の頼みで莉衣ちゃんの姉である美優さんに憑依する手筈になっていたのだ。勿論、美優さんにも何度か憑依したことはあるが、莉衣ちゃんに負けないほど魅力的なカラダだ。特に西瓜ほどありそうな豊かな膨らみは実に暴力的な存在感がある。莉衣ちゃんとは真逆の癒し系なタイプの女の子。そんな美優さんと思い切りえっちなことができたらと妄想していたのを叶えてくれたのがパピコさんだった。

「莉衣ったら最近は全然構ってくれないから寂しかったんだよ。暫くオフ会もなかったし……」

 パピコさんは流れる髪を指先でくるくる弄びながら口を尖らせた。そういえば美優さんはお酒に弱かった覚えがある。酔いもあって、本来のパピコさんと美優さんの意識が混濁してしまっているのだろう。

「パピコさん、大丈夫ですか……? 大分飲んでましたもんね」
「あーもう、そんな上目遣いされたら我慢できなくなっちゃう。さっき甘イキしてからずっと勃ちっぱなしなんだよ?」

 彼女は興奮した様子で俺の腕を引っ張った。咄嗟のことで踏ん張れず、すぐ横のベッドに押し倒される形になってしまう。そして、今の俺である莉衣ちゃんより身長の高い美優さんに覆い被されると逆らえないような圧を感じた。
 莉衣ちゃんと美優さんは元々の姉妹仲は決して良い方ではない。というのも莉衣ちゃんが美優さんを避けているのだ。以前、部屋で角オナをしていたところが見つかりそうになった際に慌てて話し掛けたら、面食らったような顔をしていたのを憶えている。
 心臓がバクバクと高鳴っている。これからされるであろうことへの昂りかもしれない。普段の憑依では女同士というと薄ら嫌悪感のようなものを感じたりすることがある(感じ始めればそんなもの簡単に吹っ飛んでしまうのだが)。それというのも俺は記憶が読むことができない分、肉体の記憶や感情がなんとなくではあるが分かってしまう能力があった。例えば、そう――想い人を想っての行為だ。これがまた普段する以上の最高の快楽を得られるし、横からその愛情を掠め取っているような感覚が堪らないのだ。

「莉衣のココ、すごく濡れちゃって準備万端だね。私もほら、いつでも挿入れられるから…!」
「め、滅茶苦茶にされたい、お姉ちゃんに……っ」

 呼吸も荒々しく口端から涎をこぼした彼女は俺の下着を一気にずり下ろした。腰をグイと突き出して秘唇を股間に宛がうと、蕩けた女の肉同士がぐにゅっとぶつかり合う。俺は彼女に思い切り攻められることを望んだ。それは他ならないこの肉体が望んだことでもある。俺の絞り出した言葉に、やったと言わんばかりに彼女の口角が吊り上がり、乳房を執拗に愛撫されながら唇に舌を捻じ込まれた。

「ぁ……うぅん……んちゅっ、そこ弱いからぁ……っ」
「んふっ……ちゅぱっ、顔真っ赤にしちゃってかぁわいい……お姉ちゃんに全部任せればいいからね♡」

 か弱い声を漏らしながら彼女の接吻に応える。唾液同士を捏ねくり合い、口内で舌が何度も躍った。
 陰唇を押し付けながら前後される度に、ぶちゅぶちゅと漏れ出た愛蜜を弾けさせる。押し広げられた膣口がくぱぁと開かれて、秘奥のピンクの肉襞もよく見えていた。襞が擦れ合うようにする絶妙な調整のお陰で、これでもかと思うほどこの肉体から生み出される快楽を思う存分堪能することができる。
 外野二人はと言えば「おほっ、二人ともエロ過ぎるわ」と喜ぶ田中さんに加え、「もっとカメラに寄ってください」と目をギラつかせるむねちかさん。だが、喧騒が遠く聞こえるほど今の俺は快感の波に飲まれつつあった。

「あぁんっ! すご……声、んんっ! あ、抑えられないぃっ♡♡♡♡♡」
「ひゃ、あっ……莉衣もなかなか……あはっ……気持ちイイ……♡♡♡♡」

 パピコさんの攻めに負けじと釣り鐘型の乳房の頂点、桜色の突起に吸い付いた。甘噛みしながら、舌の腹で押すように舐め上げれば彼女から色っぽい呻きが漏れる。しかし俺も男性器とは違う淫熱を帯びた肉襞から届く快感に翻弄されていた。

「う……ああっ! それ……ヤバいって、ダメだ……イク、イかされるッ♡♡♡♡」
「ふふっ……はぁ、涙目になっちゃって、んぅっ……可愛い♡♡♡」

 一度既に達していたことに加えて、しっかり開発済みのカラダ。それに相手が美優さんのガワであれば閾値は普段よりも下がっている。
 命じられた莉衣ちゃんとしての演技もままならないほど立て続けに急所を攻められ、瞬く間に高みへと押しやられた。

「ぐぅ……あああああああっ♡♡♡♡ いいっ、イクうううぅ……ッ♡♡♡♡♡」
――びくびくっ! ぷしゅっ ぷしゅぁああああッ

 悲鳴にも似た一際高い嬌声。
 脇に置かれた姿見に目を向けると、そこにはクールビューティーの欠片もない目尻をすっかり落として、荒い呼吸を繰り返す雌の姿があった。莉衣ちゃんのカラダで交わって、ここまで乱れてしまったことは一度もない。それだけ美優さんの肉体との相性が良かったという証左であった。憑依したての頃は美優さんに対しては家族として姉である以上の特別な感情は全くなかった。だが、男の俺の精神が馴染んで恋愛感情を抱くまでに本来の莉衣ちゃんの趣向も歪めてしまったということだ。そのお陰で、ここまでの快楽を引き出せたのだとしたら思わず口元が緩んでくる。

「随分良かったみたいだね。でもお姉ちゃんより先にイっちゃうのはいただけない……かなっ!」

 ぐりぐりと愛蜜に塗れた割れ目を押し付けられる。余韻の冷めやらぬイったばかりの肉体では上体を起こすこともできず、ただただされるがままになる。

「あぁっ……んっ、ぐぅ……も、ダメ……これ以上はっ……あっああっ、んんんぅ♡♡♡♡」
「ほらほら、莉衣ったら。もっと素直になっていいんだよ。お姉ちゃんと一緒にイこう♡♡♡」

 弛緩していた肉体が小刻みに震え、秘奥が再び高まってくるのを感じる。

「パピコさっんうぅ、もうやめっ……あぁん……なっちゃう、おかしく……なっちゃうぅ♡♡♡♡♡」
「あはっ、ほら一緒にイっちゃおうよ? 一緒におかしくなっちゃおう……♡♡♡♡」

 我儘な子どもを諭すような優しい声色。
 目の前でゆさゆさと豊満な乳房が揺れる。微笑みを向ける彼女は体重をしっかりと掛けて決して逃がさない姿勢を取る。

「ひぃっ……あ、ああああっ……いいっ、イ、クぅ……ああああああああッ♡♡♡♡♡」
「あぁん……んはぁあああっ、イクっ、イクイクッ……一緒に、イってるううぅ♡♡♡♡♡」
――ぷじゅっ! ぷじゅうううぅ! ぷしゅわぁあああああ……!

 ぶるるっと全身が震え、喜悦が弾け飛んだ。俺の上に跨っていたパピコさんも同様に嬌声を上げながらその肢体を打ち震えさせた。
 散々弄られてイかされてしまった。そんなことを思っていると――次の瞬間、脱力してカラダを預けてきた彼女を抱きとめる。

「お二人さんが果てたことだし……ひっく、ここいらでお開きにすっかねぇ」

 空気を読んで柏手を打った田中さんが合図を送る。こういうときに察して真っ先に動いてくれる年長者には頭の下がる思いだ。不測の事態ではあるが、パピコさんの想像以上に元の美優さんが酒に弱すぎたせいで暴走してしまったのだろう。
 俺は未だ脚がガクガクと痙攣して立ち上がることすらできそうにない。

「えーっ、僕の見せ場がまだじゃないですかー?」
「お前はお漏らし見せびらかしたいだけだろ。却下却下」

 むねちかさんがしゃがみ込んで蹲踞の姿勢でぶるりと背を震わせるが、田中さんに軽くあしらわれる。彼女は「なんで分かったし…」とぶつくさ言いながらも椅子に座り直す。

「今日の動画は後で共有しておいてくれ。次は大勢でやりてぇよなぁ……それじゃ、お疲れさん」
「この娘、ポテンシャルありそうなんで色々試してみます……あっ、ちょっと漏れちゃったかも」

 騒がしい二人がチャットルームを後にする。
 一気に静寂が訪れ、聞こえるのはお互いの荒い息遣いだけ。

「ゴメンなさい……ちょっと『私』に染まりすぎちゃってたかも」
「いえ、俺もこのカラダでもっと気持ち良くなれるとこ知れたので良かったです……」
「それでね、私も『私』を気に入ったからしばらく居ることにしようかなって」

 パピコさんのお気に入りになれたのならお願いしたこちらとしても嬉しい限りだ。

「お詫びじゃないけれど、次するときはおもちゃとかいっぱい用意しておくから……期待しててね?」

 朦朧としてなおも身体を預けているパピコさんはふっと甘い吐息を漏らすように耳元で囁く。
 そんな言葉を掛けられたら期待せずにはいられない。いっそのこと、俺もしばらく居るのも悪くない。どちらにせよ、大分馴染んだこともあって半分もう自分の肉体のようなものなのだ。散々した後だというのに、股座がキュンキュンとして湿り気を帯びるのを感じていた。

[ 2020/12/05 18:00 ] 憑依モノ祭り(憑依ラヴァーver.) | TB(-) | CM(0)
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