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感染注意 その2

お待たせしてます。
結局今回もストレートな濡れ場はなく・・・
次こそは・・・多分・・・
絢辻光。

誰もが羨む絶世の美少女。

シャンプーのCMに出てきそうな艶やかな長髪をポニーテールに結び、その上から水泳帽を被った彼女は楽しそうに友人達と水を掛け合っている。

背中をこちらに向けた時にうなじが年齢に似合わず女性の色気を放っていて思わず見惚れてしまう。



「絢辻さんに俺を……移す……」



想像して思わず生唾を飲んでしまう。

光は肉体的のみならず、精神的にも育ちが良く、クラスでは学級委員を務めるクラスのまとめ役である。学級委員だからといって頭が固いわけでもなく融通が利く方で、明隆もこの間こっそりと居眠りしてしまった授業のノートを写させてもらったばかりだ。



「あまり居眠りしちゃだめだよ?次はただでは見せてあげないから!」



そう言ってウィンクして見せた笑みが今思い出すだけでもまぶしい。

光が自分の彼女であったなら……

あの清らかな肉体を己の精神で侵すことができればそんな妄想すら現実のものとなる。

このチャンスを逃す手はない。

だがそれにはひとつ問題があった。



「どうやって移すんだ?見学してる俺がプールに入ったら流石に怪しすぎるだろ。」



「確かにあなたが直接行動を起こしたら怪しいわね。でも心配いらないわよ。なんてったってこの先生のカラダが自由に使えるんだから。」



七海はぐにゅりと自分の右胸を揉むと、立ち上がってプールの側にある備品室へと何かを取りに入った。

しばらくすると持ってきたのは、なんの変哲も無いただの脱脂綿だった。



「こんなの使ってどうするのさ。」



「まあ保健体育の授業だと思ってちょっとは考えてみてよ。人がウイルスが移る方法にはいくつかあるでしょう?あなたが私にやった"咳を浴びせること"は俗に言う空気感染。なら他にはどんな感染方法があるでしょう?正解したらご褒美に私の生おっぱいを揉ませてあげます。」



「マジかよ……!」



思わぬご褒美に明隆は思考回路がうまく働かない頭をフル回転させる。

真面目には聞いていなかったが今までの授業に何かしらヒントがあるはずだ。

記憶の断片を繋ぎ合わせ考える。

そして奇跡的に思い出す。

確か、性病の類いの主な感染経路は──



「──粘膜の接触?」



「ふふっ、せいかーい!そう、限定的だけど感染率も高い粘膜同士の接触!それを絢辻さんにさせるの。」



「おいおい、ここでおっぱじめようって言うのか?怪しい通り越して変態だぞ。先生が懲戒免職になったらどうするんだ?」



「正直今の私にとってはソレもかなり魅力的な選択肢なんだけど、もっと簡単な方法があるでしょ?」



七海は脱脂綿を少しちぎると、口元に持っていって愛おしそうに口付けをした。



「絢辻さんと間接キス、してみたくない?」



意味を理解した明隆は目を見開いた。

不真面目な自分ではまず思い付かなかった方法だ。



「お前、七海先生の脳を使って……」



応えるように七海が悪女のような笑みを浮かべる。



「私の頭脳を使って大事な生徒を嵌める策を考えるの、背徳的でゾクゾクしちゃった♪頭が良いってこういう気分なのね。ズルして賢くなった私が言うことじゃないけど、もっと勉強した方がいいわよ、明隆くん。」



「は、はは……今の先生が言うと説得力すげえや……」



生まれて初めて勉強してもいいかもしれないと思った明隆であった。













「はーいみなさーん!今から名前を呼ぶ人は悪いけど一回プールから上がってくださーい!峰香織(みねかおり)さん、浜坂円(はまさかまどか)さん、それと絢辻光さん!」



「え、私たち?ねえ円、私らなんかしたのかな?」



「分かんない……とりあえず行ってみよ。光も行くよね?」



「うん、でもなにかしら。特に呼ばれるような心当たりはないのだけど……」



3人が少し不安そうにプールが上がってくる。

それも当然だ。

彼女らは本当に何も悪いことはしていないのだから。

3人が呼ばれた理由はただひとつ。

"その身体を手に入れたいから"である。



「3人とも楽しそうにしてるところごめんね。実はお願いがあるの。」



「お願い、ですか?」



「そうよ絢辻さん。来年度からね、プールの時間に人工呼吸を教えないといけないことになったんだけど、今のうちから教え方を決めたくて、できれば絢辻さん達で練習させて欲しいの。」



「先生が教えることに練習がいるんですか?」



3人の中で1番大きいEカップの胸の持ち主である香織が尋ねる。



「ええ、私も生徒に人命救助を教えるのはまだ経験が少なくて、みんながどこを間違えやすいからまだわからないの。だからみんなに教えてみて、注意点を確認してみたいってことね。」



「何で私たちなんですか?」



陸上部で鍛えられた見事なスタイルの円が疑問をぶつける。



「それは……」

(あなた達のカラダが一番美味しそうだったからよ。)



温和な表情の裏に隠されたドス黒い本音を抱えながら七海は答える。



「あなた達なら先生の恥ずかしいお願いを聞いてくれると思ったからよ。こんなことを頼めるのはあなた達しかいないの。どうしても嫌なら無理にとは言わないけど、協力してくれると嬉しいわ、お願い!」



両手を前に合わせ、頭を下げる七海。

その姿を見た3人はお互いの顔を見合わせると仕方ないか、と苦笑いを浮かべた。



「分かりました。教えてください、先生。」



光がそう言うと七海は顔を上げた。



「ありがとう!とっても助かるわ!それじゃあ、この人工呼吸用のマネキンを使って教えるわね!1人1つあるからその前に座ってくれるかしら。」



促された3人はそれぞれマネキンの前に並び、行儀よく正座する。

思うように事が進み七海は内心ほくそ笑んだ。



「それじゃ、始める前にマネキンの口を消毒しましょうか!はいこれ、アルコールで浸した脱脂綿。口周りをよーく拭いてね。"どんな菌やウイルスが付いてるか分からないから"。」



(本当は"俺"の唾液で濡らしたウイルス塗れのやつなんだけどね!)



「ぐふっ!」



「先生、どうかしましたか?」



思わず吹き出してしまった七海を光が不思議そうに見つめる。

素が出過ぎてしまった七海は慌てて取り繕う。



「あ、ううん!何でもない!ごめんね、ちょっと思い出し笑いしちゃって。」



「というか今日の先生、やっぱりちょっと変ですよね?」



香織がズバリと痛いところを突いてきた。

不信という程ではないにしろ何か違和感を覚えさせてしまったのだろうか。



「ど、どうしてそう思うのかしら?先生はいつも通りのつもりだけど……?」



「だって今日の先生の視線、めっちゃいやらしいですよ?さっきから私の胸をチラチラ見てるし、まるで男子みたい」



(やばっ、バレてた!)



七海の身体なら怪しまれないと思って視姦しすぎたようだ。

女は男の視線に敏感というのはどうやら本当だったらしい。



「せ、先生もみんなと同じ女性よ?そんな目であなた達を見るわけないでしょう?」



「でも雰囲気もちょっと違いますよね。いつもより雑というか。」



円も違和感を抱いていたようでぴしゃりと指摘されてしまう。

だが所詮は違和感でしかない。

精神の変化は気付けても肉体は正真正銘七海のもの。

まさか別の精神に支配されているとは世にも思わないだろう。

依然としてアドバンテージは七海の方にあることには変わりないのだ。



「ちょっと疲れてるのかもしれないわね。最近割と忙しかったから。そのうち気にならなくなると思うから今はこっちに専念しましょ?」



そう言って七海は人工呼吸用のマネキンを指差した。



「……分かりました。」



光達もそれ以上は聞く理由もなかったようで、おもむろにマネキンの口を七海が渡した脱脂綿で拭った。

拭き終わると白いプラスチックがつやつやと光っているのが分かった。



準備は整った。

あとは指導という名目でマネキンに口付けをさせるだけ。

そうすれば3人の"明隆"の出来上がりだ。



「じゃあみんな、まずは顎を二本指で持ち上げて気道の確保。」



3人がその指示の通りにマネキン首を持ち上げた。



「はい、じゃあ次は口に耳を近づけた呼吸の確認。ここで息をしてなかったら人工呼吸を始めます。今回は呼吸していないという想定で……」



いよいよだ。

あとは息を吹き込む指示をして粘膜同士を接触させる!



「じゃあ息を吸ったら口を付けて吹き込んで、吹き終わったら5秒呼吸を聞いてまた息を吹き込む。そしてまた5秒呼吸を聞いてというサイクルを3回繰り返しましょう。はい、どうぅぞ!」



最後に声が裏返ってしまったが光達は特段気にせずそのまま七海の言うことに従った。3人の唇がマネキンの口に触れては離れ、触れては離れを繰り返す。

何度も何度も、念入りに馴染ませるかのように。



「ごくり……」



七海は思わず生唾を飲む。

これで目標は達成された。あとは時間が彼女を文字通り"変えていく"。



「はい、ありがとう3人とも!おかげでどういう教え方をしたらいいか分かったわ。もうプールに戻っていいわよ。」



「え、もうですか?まだ5分も練習してませんよ?」



流石に光が戸惑っているようだ。

当然だ。

この程度で人工呼吸をマスターできるのなら初めから指導など必要なかっただろう。

いよいよ七海に対しての疑念が強くなってきたようだ。



だが、もう遅い。



「あー、別に練習したいなら続けてもいいわよ?もうそんなのどうでもいいから。」



「どうでもいいって……!さっきの来年度の授業の話はどうされたんですか?やっぱり今日はおかしいですよ七海先生。まるで別人みたい。」



「やっぱり絢辻さんは生真面目ね。いいじゃないたまには手を抜いても。あなただっていつも品行方正だと疲れるでしょう?」



「私だって時には肩の力を抜くことも必要だと思います。ですがメリハリを付けることと意味もなく怠けることは違うと思います。先生もそういう考えだと信じていたのですが、違うのでしょうか。でしたら少し残念です。尊敬できる人だと思ったのに。」



光が怒りというよりも悲しみの表情を浮かべる。

すっかり七海に築き上げてきたイメージが崩れてしまったようだ。



(悪いな七海先生。先生のカラダで絢辻に失望されちまったぜ。ま、もう関係ないか。絢辻だってもう"俺"になるんだから。)



「人の考え方って変わるものよ。私もそうだったってだけのこと。分かったらもうプールに戻りなさい?私だって暇じゃないんだから。」



「……分かりました。もう、結構です。私、先生のことを誤解していたんですね。失礼します。」



「あ、ちょっと光!」



「ま、まって。」



悲しそうな光がプールへと戻っていく。香織と円もそれを追うように七海の元を離れていった。



「むふ、むふふっ」



当の七海は嬉しそうに3人の背中を見送る。

あとはじわじわと彼女らが侵食されるのを見届けるだけだ。



「一体どれくらい持つのかしらね。人によって個人差はあるのかしら。」



プールサイドをゆっくりと歩き、3人をモルモットであるかのように注意深く観察する。

見学スペースの方は振り返ると本体の明隆がゆっくりうなづいていた。



(だから心配ないって言っただろ?)



(ああ、すげえな七海先生の頭脳。)



お互いアイコンタクトでそんな会話ができた気がした。











「ねえ、先生どうしちゃったと思う?」



「分かんない。だって授業が始まるまでは普通だったもん。最初の飛び込みの時からなんか雰囲気が変わって……まるで何か取り憑かれたみたい。」



「やっぱりそうだよね。それにほら、今もこっちの方を見てる……」



「え、なんで……しかも私達の方ばかり……プールの反対側に行っちゃった光のことも見てるみたいだし絶対何かおかしいよ……」



香織と円が水の中で身を寄せ合う。

どうして女性教師相手にこれほど警戒しなければいけなくなったのか。

それを理解できないまま2人は顔を見合わせていると突然背中に悪寒が走った。



「ひゃっ!え、あ……?」



「ひいっ!あ、くっ……!」



風邪をひいたときに走る寒気に似ている。

だがそれだけでは済まない何かが体内を巡っていることが2人には本能的に分かった。



「円……今の、感じた?なんか嫌な寒気が……」



「う、うん……良くないものが身体の中を動き回ってるような……あっ……」



「円……?」



ぴくりと震えたと思うと突然呆けた表情になった円を香織が心配そうに見つめる。

円が虚ろな瞳のまま香織と視線を合わせる。



「ねえ香織ちゃん……私達って胸にこんなの付いてたっけ?」



円はゆっくりと自分のちょうどCカップくらいの胸を持ち上げながら興味深そうに見つめている。



「何やってるの円!?男子もいるんだからやめてよ!私達女なんだから胸くらいあって当然でしょ?ほら、私にだって……うわ、でかっ……」



香織は視界の端に入る高校生にしては豊かすぎる己の胸の膨らみに思わず感嘆の声を漏らした。胸元を引っ張るとそこには見事な谷間が出来上がっている。



「うわエッロ……そっか、私達女の子なんだ……えへへ、なんでかな。すごく嬉しくなっちゃう。それに股に何もないって変な感じ……」



「うん、だよね。私も見慣れてるはずなのに自分の水着姿にドキドキしちゃって、まるで自分の身体じゃないみたい。あーすごい……私の身体、引き締まってるのにちゃんと柔らかい……ほんとスタイルいいなぁ……ふふっ」



「こら円、あまり派手にやると周りにバレるよ。騒がれて楽しめなくなった困るだろ?」



「だってさこんなに可愛い子になれて我慢出来るわけないでしょ?それと香織ちゃん、言葉が男子になってるよ?」



いつのまにかニヤニヤと笑みを浮かべて互いの身体を眺め合うようになった2人。

その様子に七海も下品に口角を吊り上げる。



「ぐふふ、始まった始まった。どんどん"明隆くん"に染まっていってね。峰さん、浜坂さん♪」



七海からの視線を一切気にしなくなった2人の意識はますます転化していく。



「あは、ついつい男が出ちゃったわね。でもほぼ感染済みになっちゃってるんだから仕方ないでしょ。そっか、先生も"これ"を移されちゃ雰囲気も態度も変わるわよね。別人に精神を乗っ取られちゃったんだから!」



「私達も可愛いから狙われちゃったのね。私が言うのもあれだけど、すごくセンスいい思う。私達そこら辺の女子よりずっと顔立ちいいし。ということは光ちゃんも……うん、光ちゃんは絶対に外せないよね。あんなに綺麗な女の子、世の中にそうそういないもん、ふふ。」



プールの隅で固まり、文字通り乳繰り合っている2人。

円は香織の大きな胸を揉み、香織は円の全身を撫で回す。



「あんっ、円……そんなに強く揉まないでよ……変な気分になっちゃう。」



「人のお尻を両手でしっかりと揉みしだいておいて何言ってるの?とっくにソノ気のくせに。んっ……!ちょっと、何勝手に指入れてるの……ふあっ!」



「ふふ、円の感覚はどう?ココ、きゅんきゅん言ってるってことは気持ちいいんでしょ。」



「あっ!ちょっと!やめ、お尻が、勝手にビクビクしちゃう……あっ、んっ!んん〜っ!」



円の身体が小さく震えると、脱力したのか肩がだらんと垂れてしまう。



「は……ぁ……なんてことするの香織……ちょっとイッちゃったじゃない……オナニー2週間やってなかったから余計に気持ちよかった……」



「あれ、そんなにやってないの?私なんて毎日だよ?おっぱいが大きくなったのはいつも自分で揉んでたからだったんだ。私の方がえっちなんだね。ほんと、ソッチ方面の興味は俺と大差ないわ、くく。」



香織は満足そうに笑みを浮かべると円の身体に巻きつけた腕を離す。

2人の精神汚染はとうに完了していた。



「そういえば光ももう済んでるのかな?」



「私達がこの有様だからもう発症はしてるでしょ。いいなー、光のカラダを操れるなんて羨ましいなぁ……代わってほしい。」



「どちらにしたって自分じゃん。何言ってるの。香織だって脱いだらすごいんだからね。」



「分かってるって。でもさ、あのカラダだけやっぱり特別というか、例え自分でも羨ましくなっちゃうんだよね。感覚の共有ができないのがすごく残念。はてさて、どうなってるかなー?」



光の方はというと頭の中に湧いた正体不明の煩悩と理性がせめぎ合っている最中だった。

首を横に振り、背中を丸めて必死に頭の中の邪な感情振り払おうとする。



(なんなの、これ……さっきから周りの女の子から目が離せない……それに、自分の身体も……どうしてこんなに魅力的に見えるの?よく分からないけどこれに飲まれたらダメになる気がする……)



「少し休憩した方が、よさそう……ね……」



光がプールから上がろうとすると、香織と円に呼び止められた。



「光、なんか体調悪そうだね。大丈夫?」



「先生のところ行く?」



2人は心配している素振りを見せながら近づいてくる。



「ううん、大丈夫……少し気分が悪いだけだからちょっとプールサイドで休めば大丈夫だと思う。」



「あれ?まだ気分が悪い程度?おっかしいなあ、大分汚染が進んでてもいい頃だと思ったのに。」



「もしかしたら免疫があるのかもね。これに免疫が効くのか分からないけど。それかたまたまウイルスの量が少なかったとか?」



光の様子を見て2人はむしろ少し残念がっているかのようだった。

その様子に人のいい光といえども訝しんだ。



「2人とも、まるで私の気分が悪くなることが分かっていたみたいに言うのね……もしかして何か知ってるの?」



「むふふ、気になるー?大丈夫、光にもすぐ分かるよ。でもどうしようか、このままだと意識が上書きされないかも。」



「なら、こうすればいいじゃない?」



円は小悪魔の笑みを浮かべると、ずいっと顔を光に近づけそのまま口付けをした。少し咳払いをして彼女の肺の中に自分の息を送り込んだ。

突然のことに驚いた光が思わず後ずさる。



「ぷはっ!こほっ、こほっ!何をするの!?いきなりキ、キスなんて……!私たちそんな関係じゃないでしょう?」



「えー、友達ならこれくらい普通だよー。ねー、香織。」



「そうそう、スキンシップだよ、光。光はお嬢様だから馴染みないかもしれないけど女子高生はこれが普通だよ。」



「そんなわけ、あるはずないでしょ……!?周りも見てるのに!」



事実、3人のことを見ている同級生の姿が周りに伺えた。

光は2人がその中で何故このような行為に走るのかが理解できず、目を白黒させる。



「別にいいじゃない、減るもんじゃないし。むしろ光は"足りない"くらいだよ?」



「ふふっ、だから私たちが"分けて"あげる。早く光もこっち側においでよ。」



今度は香織が光の肩を掴んでキスをしようとする。すぐさまそれを察知した光は水を巻き上げながらその手を払いのける。



「言っている意味が分からないわ!2人ともどうしちゃったの!?え……?」



光はふと気が付く。2人の浮かべている笑みが七海の浮かべていた表情にそっくりであることに。まるで伝染するかのように態度が急変した香織と円に思わず背中が震えあがった。



「ふ、2人ともお願いだからもうやめて。冗談にしても面白くないわ……」



「冗談……そうね、これは冗談よ。でもね、光にとって面白いかどうかなんてどうでもいいの。おとなしくキスさせろよ絢辻。」



「へへへ、そうだそうだ!キスさせろよ絢辻~!」



張り付いたような笑みを浮かべて2人が光ににじり寄る。

これにはさすがに光も我慢の限界が来たのか、声を張り上げて拒絶した。



「もうやめてって言ってるのが分からないの!!?」



突然の大声に周囲が驚いて一斉に光の方を見る。

息を荒げていた光だったが、しんと静まりかえったプールの様子を見て我に返った。

恥ずかしそうに小さく「ごめんなさい。」とつぶやくと、見かねた七海が号令をかける。



「はーい、皆さん。もうすぐ授業も終わりだからそろそろプールから上がって~。それとそこの3人は話を聞きたいから授業が終わったらそのまま準備室に来てちょうだい。いいわね?」



「はい……」



意気消沈する光だったが香織と円は気にする様子もなくあっけらかんとしている。



「うひひ、呼び出しだぁ。いよいよかな、楽しみ。」



「うふふ、早く授業終わってほしいよね。」



結局光は2人を理解できないまま、最後のプールの時間は終わりを迎えた。











「絢辻さん、なんでここに呼ばれたか分かる?」



授業が終わり昼休憩に入りつつある時間。

プール横の準備室で、椅子に座った七海がテーブルを挟んで水着を着たまま座っている3人に向かって質問する。



「先程の大声。私が怒った理由を聞くため……ですよね。」



今までこのような呼び出しを受けたことのない光は少し戸惑いながら答えた。

しかし七海はそれを容赦なく一蹴した。



「違うわ。あなたがここにいるのはそんなどうでもいいことためじゃない。その綺麗なカラダを明け渡すためよ。」



「え……?」



七海の言ったことを頭で理解する前に両隣に座っていた香織と円が突然立ち上がり光を取り押さえた。

光は両手足を押さえつけられ身動きが取れなくなってしまう。



「香織!?円!?なにをするの!?ねえ、何か言ってったら……!」



「無駄だよ。その2人はもう俺なんだから。」



こっそりと物陰に隠れていた明隆が姿を現わすと、七海の隣に並ぶように光の正面に立った。



「明隆、くん……?どうしてここに?」



「くく、絢辻はすげえなあ。3人があっさりと落ちた俺のウイルスに耐えるんだからよ。それでこそ、手に入れがいがあるってもんだ。」



光のことを賞賛しつつも、質問には答えない。今更答えたって意味はない。彼女はこれから堕ちるしかないのだから。



「絢辻って彼氏とかいるのか?」



「なんでそんなことを言わなくちゃいけないの?」



「いないよ。本当に好きなれる人を見つけるまで誰とも付き合わないんだってさ。」



答えようとしない光の代わりに親友の香織が暴露する。



「ついでに言うと経験もまだなくて処女。正真正銘清廉な身体だよ。」



補足するように円が言う。

今の2人は光のプライベートを丸裸をすることに躊躇いはない。

これには光も顔を真っ赤にして反発する。



「ちょっとなんで勝手に言うのっ……!誰にも言わないって約束したじゃない……!」



裏切られたと感じた光の目には涙が浮かび始めている。



「ほ〜う、こりゃいい。穢れひとつないってことか。今時珍しいな。女子高生ならとっくにヤッてるものかと思ったぜ。」



「私なんか彼氏何人も作ってたくさん経験してるのに、セックスって気持ちいいんだよ光。」



「私も今の彼氏としかしてないけど、経験がないなんて可哀想……」



香織と円が光の耳元で囁く。

しかし当の光は自分の置かれた状況を理解しようとするのに精一杯でそれどころではないようだ。



「なっ……なっ……!?」



「何がなんだかさっぱりって表情だな。まあ周りの人間が豹変すりゃそうなるか。でも大丈夫さ、絢辻もすぐにどういうことか分かる。おい七海、俺が直接"移す"から舌を噛まれないように指入れとけ。」



「はーい。絢辻さん、ちょっと失礼するわね?」



「先生!?や、やめて!やだっ!なに!?なんらの!?」



七海がイヤイヤと顔を振る光の口に指を入れてしっかりと開かせる。すると明隆はゆっくりと顔を近づけ、光に口付けをした。

ただの唇同士の接触ではない。舌を絡ませ、ぐちゅぐちゅと唾液混ぜ合わせるいやらしいキスだった。



「こほっ、かはっ!はぁ……はぁ……あうぅ……」



「ぷはっ、すげえな絢辻。口の中がぷるぷるしてて最高だったぜ。お、身体がまた軽くなったな。ということは……」



「な、なに……これ……さっきと同じ……変な気分……わたし、わたし?お、おれ……これが、俺……?マジ?絢辻のカラダじゃん。うひ、うひひ……」



見る見るうちに光の様子が急変していく。当惑した表情が盛った男子高校生の下品な笑みへと変わり果てていく。

彼女が最後まで保とうとした理性がトドメの一撃で遂に瓦解し、欲望の中へと飲み込まれた。

もう大丈夫だと判断した香織と円も嬉しそうにその身体から手を離す。

それを待っていたかのように光は己の肉体をぎゅっと抱きしめた。



「ふふ、むふふ、ぐふふふっ!」



込み上げる笑いが抑えられないといった様子で光は全身を撫で回す。

スクール水着に包まれたしなやかな肢体。柔らかな感触。その全てが堪らなく嬉しいようだ。



「これが絢辻光のカラダかぁ……!あぁ……!すごい、頭の中が花園みたいに綺麗だ……それを俺が土足で……あぁ!」



ゾクゾクと身震いをしながら恍惚とした表情を浮かべる光。

どうやら人格の掌握は完了したようだ。



「なかなかしぶとかったな。」



「だな。でもこれで、絢辻も俺の仲間入りだ。」



ニヤニヤと同じ笑みを浮かべる香織と円。

光もゆっくりと立ち上がると堕ちた3人の美少女は明隆にまだプールの水で湿った肢体を押し付けた。



「ふふ、七海先生じゃ飽き足らず、私たち3人を一気になんて贅沢ね。1人で全員相手する気?」





「ねえねえ、もう我慢できないよ。早くしようよ。このカラダで早くイキたいの!」



香織は明隆の頬を撫でながら挑発し、円は腰を悩ましげにくねらせながらおねだりをする。

そして、最後まで抵抗した光でさえも、妖艶な笑みを浮かべて明隆に胸に自分のを押し付けた。



「自慰もほとんどしたことない私まで堕としたんですから、ちゃんと責任を取ってくれるんですよね?」



「はははっ、困ったなあ。こりゃ俺が持たねえかもな。」



口ではそう言いながら、全く逆の感情が滲み出た笑みを浮かべる明隆。

七海はというと、すでに自慰を始めていた。



「はぁ……はぁ……あっ、あんっ!ふふっ、まずは3人で楽しんで頂戴。私はとりあえず先にこのカラダをほぐしておくから……でもあとでちゃんと気持ちよくしてね?明隆くん?」



「もちろんです。全員、俺のもんだ。」



欲しいものを手に入れた明隆はこれまで以上に欲望に満ちた邪笑で3人を抱き寄せる。

待ちに待った饗宴の舞台が、遂に整った。
[ 2019/02/11 20:32 ] 憑依小説(オリジナル) | TB(-) | CM(5)
すこです。最高の前菜でした。次回も楽しみにしております。
[ 2019/02/12 02:09 ] [ 編集 ]
No title
たましいふきこみ銃のR18ですね。
なついわ~
[ 2019/02/19 01:28 ] [ 編集 ]
ドキドキわくわく。続きが待ち遠しい…
[ 2019/03/01 22:59 ] [ 編集 ]
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[ 2019/03/24 18:38 ] [ 編集 ]
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