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【憑依モノ祭り13日目】ストロー型複数憑依器re

作者:N.D


 今、僕の部屋には5人の女性がいる。
 クラスメイト。
 学校の後輩二人。
 他校の生徒。
 OLのお姉さん。
 そのうち四人は僕とはこれといった接点がない。というより、四人は今日が初対面だし唯一僕と知り合いのクラスメイトもこっちが好意を持ってるだけでほとんど会話した事がない。
「ほ、本当に皆『僕』なの?」
「疑り深いなぁ。」「『僕』の身体なんて初対面のなのに。」「女の子が『僕』の目の前で。」「こんな格好するわけないだろ。」
 それなのに、僕の一言に対してまるで台本を読んでいるかのように息をぴったり合わせて全員で答える彼女たち。
 ちなみに彼女たちもお互いに…後輩二人が親友なのを除いて…全く接点はなくて、『とある共通点』が無かったら出会うことすらなかっただろう。

 その共通点というのは全員が『僕好みの巨乳美人』なことだ。

 ……ふざけてるように聞こえるけどほんとうにソレが原因で、ただの男子学生の部屋に美人が何人も集まって『自らの下着姿を見せつけあう』という男子の妄想みたいな行為を行っているのだ。

 派手なブラジャーのに包まれたおっぱいを両手で抱え上げてプルンプルンと揺らすOL。
 他の人の身体を眺めながら柔和な顔つきに似合わないだらしない笑顔で涎をたらす他校の女子。
 同じような笑顔で自分の太ももを撫でているおとなしそうな顔の後輩と、その子の横で自分のお尻を揉んでいる気の強そうな後輩。
 そして、皆と同じ表情だけど他の人より表情や自分の身体を触る手つきがいやらしい気がするクラスメイト。

 全員が僕好みの見た目の美人なのに全く似合わないし不自然な、まるで男子高校生みたいに下品な笑みを浮かべながら自分の身体を触ったり見せ合って楽しんでいる。

 クラスメイトの女子だけでなく初対面の四人も普段はこんな事はしないと間違いなく言えるほど、見た目に似合わない悪ノリしてる時の大胆さと猥談をする時の男子みたいな表情をしている。
 じゃあなぜ彼女たちがこんな事をしているのかというと、実は全員が『僕』の意識に身体を乗っ取られているからなのだ。

………
……


 全ては昨日の放課後、下校中に偶々見つけた変な露店に立ち寄ったのが始まりだった。
 露店商の店員は僕の顔を見て少し考えた後にストローのような不思議な道具を勧めてきた。
 美人なわりに男の人みたいな喋り方で店員の女性が言うには、このストローは『シャボン玉ストローをモチーフにした精神複製器』という名前らしい。
 そのなんだか適当な名の通りこのストローに息を吹き込めば先端から自分の意識をコピーした『もの』が泡になって出て来るという不思議な道具で、その泡を割った人は中に入ってるコピーされた精神に身体を乗っ取れてしまうそうだ。
 他の道具の説明も似た感じで、他人に乗り移ったり変身したり同化したりと本物ならばかなり物騒なものばかりだった。
 とは言ってもさすがにそんな胡散臭いモノに手を出そうとは思えない。苦笑いしながら適当にお茶を濁してその場を去ろうとした…


 …のだけれど、露店商の「毎度ありー」という言葉が聞こえると同時に急激な眠気に襲われ、気がついたら自分の部屋の真ん中に立っていた。
 しかも足元に例のストローとやたら分厚いストローの説明書、ついでに空っぽになった財布が丁寧に積み上げて置いてあるではないか。

 こんな事されたら本物だと信じるしかない。
 恐怖心よりも好奇心の方が勝った…というよりあまりに非現実的な展開に感覚が色々マヒしていた僕は説明書を手に取り念入りに読み始めたのだった。

 使い方や効果は女性の言っていた通り、ストローに息を吹き込むことで自分の意識をコピーした『泡』を作り出し、それを割った人の身体を乗っ取ることができるらしい。
 身体を乗っ取るとすぐに記憶を自由に読み取れるようになって、馴染めば馴染むほど人格や癖といった『本人の全て』を再現しながら成りすませるようになっていく。
 更に、完全に馴染んでしまえば 『コピー元の人物本人の意識』を移して直接操ったり、感覚をリアルタイムで共有したり、テレパシーのようにいつでもどこでも頭の中で会話ができるようになるという。
 ただしストローの使用は無制限な訳じゃなく年に2回程度かつ一度に『泡』を作れるのは4~6人分だけで、それ以上使ってしまうと本人の負担とかで命の危険性あるらしい。
 一応その辺りのリスクはストローに内蔵された自動ロック機能でやりすぎないよう調節してくれるから問題ないそうだけど、使う相手はそれなりに慎重にならないといけないという事だ。

 他にも初回使用者を自動登録してそれ以外の人使えないようになる盗難防止や緊急時に触れた人物に憑依し届けてくれる落とし物防止機能、ツ●ッター等の各種SNSとの連動にVR対応等々、プラスチックストローな見た目と裏腹に搭載されてる機能はやたらハイスペックで使い所がよく分からないものばかりだった。

 此処まで機能が充実してたら今度は逆に財布の中身全部『だけ』で本当に足りたのか不安になる。
 実は臓器が何個か無くなってるとか寿命が10年短くなってるとかありそうだな…とか考えて身震いしながらも、不思議と疑念や躊躇する気持ちよりこのストローへの期待の方が上回っていた。

 後から考えれば『それ』もストローの効果だったのかもしれない。
 確かに不思議な体験をした後とはいえどこからどう見てもただのストローとしか言えないこれを本物だと信じこんだり使う事に躊躇しなかったのは、ストローそのものに使用者を洗脳や魅了する力があってそれが原因だったとしてもおかしくはなかった。

 『泡』には吹き込んだ瞬間までの記憶がコピーされるので、こうやって直前に計画を立てたり乗っ取る相手の狙いを定めているとスムーズに行動できる。と説明書には書いてあった。
「よし!コピー達は10時に駅前へ集まってから僕の家に来るようにしよう。」
 都合良く『両親だけで旅行していて明後日の夜まで僕しかいない』し、コピー達には一晩身体と馴染ませてから我が家に来てもらう事にしよう。
「やっぱり乗っ取るならかわいい女の子だよなぁ…」
 年下はあまり好みじゃないし、できれば自分と同じくらいの学生で…あ、でも折角なら20代前半の社会人とか一人欲しいな。
 あと出来ればクラスメイトの綾目葉月さんみたいな巨乳な女の人が良い。というか綾目さんが良い。
「綾目さんはまだ生徒会室にいるかな?」
 時刻は夕方、今から学校に行けば部活や生徒会が終わる時間にギリギリ間に合いそうだな。
 あ、この時間はちょうど近くの駅で女子校の生徒達が下校してる頃だしそっちを狙うのもいいかも。
「なんだかタイミングが良すぎる…」
 まるでゲームのチュートリアルのようなあまりにも都合が良すぎる状況に薄気味悪さを感じた。
 けれどそこまでお膳立て出来る存在に抵抗なんて無理だし、そもそも抵抗する必要もないからと考えるのを放棄する。
 そんな心配より『ターゲット』について考えるんだ。
 僕の好みの巨乳で可愛い女の子がこの部屋に来るのを妄想しながら窓を開ける。
「すぅー…はぁー……すぅっ…!」
 大きく深呼吸をしてから新ためて新鮮な空気を吸い込む。

 その空気を肺の中で興奮や期待、不安や疑念といった色々な感情と織り交ぜてからストローに吹き込んだ。

 吹き込むには思ったより力が必要だった。
 シャボン玉というより風船を膨らませるのに近い感覚で力みながら息をストローへと流し込んでいと、先端から息が押し出されるように膨らんでは飛び出していくの『泡』たち……
 ピンポン玉やビー玉くらいの大小5つの泡ができた所で限界となり、先端を塞がれたように息を吹き込めなくなった。
「地味だ。」
 風に乗ってバラバラに飛んで行く泡達を眺めながら思わず呟いてしまう。
 あの中にはそれぞれ『僕の意識』が詰まっていて自由に動けるらしいけど、見た目はただのシャボン玉と変わらないので本当に意思があるのか此方からは分からない。
「やっぱり僕、騙されたのかな…」

………………

『どうかした?変な声出してたけど?』
「ううん。何でもないよ。」
 女性は電話先の相手に気付かれないように笑った。
 
「すごい…綾目さんの身体を…」
 クラスメイトの綾目さんが鏡の前で自分の身体を眺めている。

「そっちの身体も柔らかいなぁ。」
「でも胸はお前の方がおっきいな。」
 二人の少女がお互いの身体を触りあっている。

「凄い…!本当に女の子になってる…!」
 女子校の制服を着た女の子が駅のトイレで呟いた。

………
……


 目が覚めると見慣れた自分の部屋にいた。
 確かあの直後に強烈な眠気に襲われて着替えもせず寝てしまったんだっけ…
 そういえば説明書に使った後は体力を消耗するって書いてあったな、とか思いなが時計を確認すると既に日付が変わってるどころ朝の9時前になっていた。


「…さっきのは夢?それとも……」
 『僕』になった直後の女性が出てくる夢。ただの夢なのか例のストローの影響なのか分からないけど、夢にしては伝わってくる五感は鮮明だった…気がする。
 僕の分身なら間違いなく綾目さんや夢に出てきたような女の子達になっている筈だけど、既に細部の記憶が掠れていてやっぱりただの夢だったんじゃないかと疑心暗鬼に陥ってしまう。
「…うわ」
 夢とはいえ同時に5人の女性になる感覚は今まで感じたことない気持ちよさで、パンツの中がエラいことになっていた。

………

 両親が出掛けていて良かったと思いながら証拠隠滅のためパンツを洗っていると、僕の携帯へ非登録の番号から着信がきた。
 時間はもうすぐ10時、やや早いけど誤差の範囲だ。
「も、もしもし」
『もしもし?私、わかなって言う名前なんだけど。』
「は、はい!僕は」
『言わなくても分かってるわ、『僕』。』
「あ、そうか。えと…」
 初めて聞く声と名前だけどこの時間に電話してくる相手は『僕』しかいない。そう分かっててもいきなり女の人のフリをしたまま話されたら狼狽える。
『あはは!固くなるなよ。声が違ってもちゃんと『僕』なんだから。』
 一転してどことなく聞きなれた雰囲気の砕けた口調に変わる。それだけで、声が全く違うのに『本当に僕になってるんだ』と直感的に分かって、なんだか不思議な気分になる。
『今こっちに5人集まってるけど、これで全員だっけ?』
「うん。シャボン玉は全部で5つだったから。」
『分かった。じゃあ今から家に向かうから待っててね。』


――小森亮――


 5人の女性はそれから10分程してやってきた。

「『自分の部屋』なのに初めて入るって変な感じね。」
 家に来る時に連絡してきたOLの『内山わかな』さん。
 優しくおっとりした性格が透けて見える柔和な顔立ちの大人の女性だ。
「分かる分かる!ぼ…『私』なんてクラスメイトだから余計に…」
 唯一の知り合い…と言っても自分が密かに好意を寄せているだけで親密な訳でもないクラスメイトの綾目葉月さん。
 学校でもトップクラスの美人で社交性もあり、この道具の使い方を聞いて真っ先に自分の分身にしたいと思った人だ。
「『アタシ』と『真矢』も男子の部屋は初めてよ。」
「そうね『彩』、見慣れた部屋なのに『わたし』としては初めてね。」
 彩ちゃんと真矢ちゃんは親友同士。
 ツインテールで気の強そうな彩ちゃんとショートで優しそうな真矢ちゃん。僕と面識はないけど二人とも同じ学校で学年は1つ下らしい。
「『ワタシ』はそもそも女子校なのであまり男性とは…」
 たちはさんは隣町の女子校の生徒で学年は1つ上。
 わかなさんと同じくおっとりした雰囲気の見た目で包容力のありそうな女の子だ。

 初めて来る男子高校生の部屋なのに『勝手知ったる我が家』のようにくつろぐ5人の女性。
 喋り方は自分の身体に合わせてるのに、どこか他人事のような言い回しで喋る不自然な姿を僕に見せつけてくる。
「でも、こうやって皆で話すと結構『成りすます』のに個人差があるみたいだね。」
「そうだね。『僕』はスイッチ切り替えるイメージで自由にわかなさんに成りきったりできるけど…」
「『僕』は綾目さんの記憶が読めるだけでそんな事できないね。」
「『僕』の場合は今朝から彩ちゃんに成りきれるようなったかな?まだ切り替えは手間取るかも。」
「少しは真矢ちゃんの癖とか仕草を引き出せるけど、『僕』もどちらかといえば綾目さんに近いかな。」
「うーん。『僕』はたちはさんに成りきれるけど、切り替えはあんまり上手くできてない感じだなぁ。」
 一番身体と馴染んでるのはわかなさんで、癖や仕草まで再現できるようになっている。
 逆に綾目さんはまだ記憶が読めるだけで意識して演じないと『僕』そのものになるみたいだ。
 まあ、見た目も記憶も本人の物なら簡単にはバレないだろうけど。
「彼氏と色々した記憶があるから『僕』とエッチしちゃおっかな」
「ふふ、昨日の夜はずっと綾目の身体でオナニーしちゃったんだ。羨ましいでしょ」
「うわっいいなぁ!この子と真矢ちゃんもいいけどやっぱり綾目さんが一番だね」
「でも昨日は二人でエッチな事したし、親友同士なら色々便利だよ。」
「自分はそういう『不潔な事』はした事がなかったけど、昨日『僕』に乗っ取られたせいで初めて…」
 最初はちょっとした自己紹介や確認する程度の会話だったのに、どんどん中身の僕がにじみ出た過激な発言と行動になっていく彼女達。
 調子に乗ってる時の僕ってこんな感じなのか…

「ふふ、ねえ見て。私のおっぱいすごいでしょ?」
 わかばさんが女性そのものな、それでいて僕の好みをしっかりと意識したわざとらしいくらいに色っぽい仕草でニットのセーターとスカートを脱いでいく。
「「「「うわぁ…」」」」」
 わかばさん以外の全員が同時に嘆声を漏らす。
 控えめな見た目の服の中から現れたのは派手な柄の下着。更にブラジャーからこぼれ落ちそうな胸を両手で持ち上げ皆に見せつけながら大きく揺する。
「じゃあアタシも!」
 それを見た彩ちゃんも立ち上がってズボンとパーカーを脱ぎ始める。
「アタシはおっぱいだけじゃなくてお尻もハリがあって最高だよ。」
 ちょっと恥ずかしそうな顔は演技なのか素なのか、ただその手つきはAVのようにわざとらしく皆に見せつけようとしている。
「…ではワタシも。」
 つられて服を脱ぎだすたちはさん。
「わ、わたしも。」
「ぼ、僕、じゃなくて私も!」
 勿論、真矢ちゃんと綾目さんも下着姿になって自分の身体を触ったり見せつけたりし始めた。
「ほ、本当に皆『僕』なの?」
 部屋に充満した女の子の甘い匂いとあまりに現実感のなさすぎる光景で頭の中がパンクしてしまった僕は、実はこれ壮大なドッキリなんじゃないか?今のこの状況は夢なんじゃないか?まで考えてしまい無意識にそんな事を呟いていた。
「疑り深いなぁ。」「『僕』の身体なんて初対面のなのに。」「女の子が『僕』の目の前で。」「こんな格好するわけないだろ。」
 一斉に「なんだこいつ」って顔をしながら台本でも読んでるかのように喋る彼女たち。
「あ、いや…」
 確かに自分でも素っ頓狂な発言だって自覚はあるけど、自分自身が実際に女の子になっている『他の僕』と違ってまだ少し実感がない。
「分かってる分かってる。」「確かにこんなの夢かと思っちゃうよね。」
「正直『僕』も未だに夢じゃないのかと思ってるからね。」「うん、分かる分かる。」
 この物分かりの良さはやっぱり中身が同じなんだなと感じる。
「夢じゃないって証明してあげよっか?」
 そう言って『わかなさん』が柔和な顔に悪巧みしてる時の僕の表情とそっくりな笑みを浮かべながら近づいてきた。
「『僕』の顔って鏡で見るのと結構印象違うのね。」
 吐息の当たる距離まで顔を近づけて僕の顔を確認するわかなさん。
 五人の中で一番身体に馴染んでるだけあって、表情がだらしない男子学生みたいになってても仕草は大人の色気を残している。
「な、何を…」
「まあまあ、『君』のやって欲しい事は全部分かってるのよ。」
 口調や表情まで完全にわかなさんに成りきったまま手際よく僕のズボンのチャックを開け、ボクサーパンツの前開きから中でしっかりとテントをはっていた僕のムスコを取り出した。
「へぇ。こっちから見るとこんなふうになってるんだ。」
「こうやって見ると結構おっきいかも…」
「やっぱり元カレより大きい…」
 皆が僕のムスコへ視線を向けてまじまじとみつめる。
「お、お前達『自分の』チン●みて楽しいか!?」
「恥ずかしがるなよ~」
「『自分の』を見てるだけだろ。」
「それに、見られて興奮しない?」
「そ、そんなわけ……わかなさん?」
 わかなさんは困惑する僕へにこりと優しい笑顔を向けながら、馴れた手つきで自分のブラジャーのホックに手をかけた。
「す、凄い綺麗…!」
 目の前の出来事に衝撃が強すぎて思わずそんな言葉が口から飛び出した。
 ブラジャーを床に投げ捨てて現れたのは、形の整った見るからに柔らかそうなおっぱい。
 拘束を解かれて自由になった巨乳はわかなさんが身体を軽く動かすだけでぷるんと揺れた。
「わっうわぁ!?」
わかなさんはその豊満なおっぱいで僕のムスコを柔らかく挟み込む。
「そんな食べられる!みたいな声ださないの」
「うあぁ…」
 あまりの気持ち良さに変な声を出してしまった。
「ふふ…どう?夢だったパイズリは?」
「す、すごい…柔らかくて…うぅっ」
 馴れた手つきでむぎゅむぎゅとおっぱいの形を変えて刺激してくる。
 そこに、もちもちした柔らかさと心地好い暖かさが合わさって絶妙な快感を生み出す。
「うぅっ…すご…気持ちいい…っ…で、出そう…っ!」
「あっ、まだ出しちゃだめよ…ちゅ…」
 そう言って躊躇なく、谷間からはみ出した僕のムスコの先端にキスをする。
「ううっ…はぁ、はぁ…」
「れろっちゅっ、ちゅくっ、…」
 舌先で器用に亀頭を舐めて刺激する。
「う、うわあぁ!」
 初めての感覚に我慢できず、それだけで直ぐにイッてしまった。
「んぅ、んうぅっ!」
 わかなさんは口の中へ吐き出してしまった子種を迷わずゴクリと飲み込んだ。
「ふふ…自分の子種を飲み込むって変な感じね。」
 糸を引く僕の精液を舌で舐め取りながら、艶のある笑みを浮かべた。
「……」
 僕はオナニー以上の気持ち良さと虚脱感で呆然としながらその顔を見ていた。
 わかなさんの中身は僕だからある意味オナニーなのかな?いら、なんかもういいや…

「ほら、しっかりしてよ。まだ私が満足して無いのよ。」
 そういってわかなさんは僕の腰の上に股がった。


――内山わかな――


 夕方にストローを使ってから時間が経ち、既に日が沈んでいた。
 今の僕は『泡』の状態で空中に浮かんでいる。
 少し軌道がふわふわしているが、自分の意思で自由に動けてる。
(結構楽しいし、そのまま漂ってたいな。)
 最も、潰されたり強い衝撃を与えられない限り半日程で割れてしまうらしいからそろそろ『僕』の身体を見つけなければいけない。
 とりあえず適当に見つけたアパートで窓が開いてる部屋を探して覗いていく。
 男性・ブサイク・男性・男性・タイプじゃない・せ、性別不明…
(お、この人良いかも!)
 誰かと楽しそうに電話している女の人が目に止まった。
 電話口から漏れ聞こえる声や会話から、どうやら女友達と電話中らしい。
 詳しく調べる為に室内に侵入して近づいてみる事にした。

「えーそんな事ないよ。私だって新しい彼氏は欲しいよー。」
 会話内容や部屋の雰囲気から彼氏がいる気配は無さそうだ。
 ちょうど良い。下手にそういう関係の人がいたらいちいち僕の本体と会う理由を考えたりしないといけないし、何より女性の身体を手に入れたからといって他の男とキスしたりエッチしたりするつもりはないからワリと重要な部分だ。
(よし、この人にしよう。)
 優しそうなお姉さん系の美人でしかも巨乳というまさに僕の好みのタイプの女性。
 この身体を自由に出来ると考えただけでワクワクする。

「えーそんな訳ないじゃない。あははっ」
(いまだ!)
 口が開いたタイミングを見計らって一気に近づき侵入!口を閉じた瞬間に泡がはじけて中に詰まってた『僕』が全身に広がっていく感覚がして―
「――ぁ!」
 次の瞬間、『僕』は携帯電話を握っていた。
『どうかした?変な声出してたけど?』
 電話の向こうから聞こえる『同僚のOL』の声で状況を理解する。
 やった!成功したぞ!
「――ううん。何でもないよ。」
 嬉しさのあまり声に出して笑いたいのを我慢しながら誤魔化す。
『そう?なら良いけど―』
「あ、ごめん!えっと…チャ、チャイムが鳴ったの!また明日の夜ね!」
『え?分かった。じゃああし』
 まだ女性の記憶がはっきり分からないからうっかりボロが出てしまう前に、そして何より…
「あは、あはは!」
 興奮のあまり耐えきれず声に出してしまう前に電話を切った。
「成功だ!おっぱいだ!」
 少しうつむけば視界に入ってくるおっぱい。
 深い谷間を作る巨乳が自分の胸についていて、しかもそれが触り放題だとなれば迷うことはない。
 躊躇することなく鷲掴みする
「おお!すごい…」
 これが女性の―わかなさん―の胸の感触。
 ラフな服装のおかげで柔らかい感触がダイレクトに伝わってくる。
 しかもその感触を伝える手が細長くて柔らかい事に気が付くと、さらに興奮して自然と手つきが激しくなってしまう。
「柔らかい!おっぱいすごい!」
 そういえば学生時代にいた彼氏も半年前に別れた彼氏もこの胸が大好きだったなあ…
 あ、もう記憶が読めるようになってきたみたいだ。
 内山わかな、社会人になってもうすぐ2年。
 さっきまで電話してたのは大学時代の友人で別れた彼氏の事も知ってて色々相談に乗ってくれた事もある。あ、あっちも見た目結構好みだ。
「へぇ……ふーん……」
 連想ゲームのようにわかなさんの記憶がどんどん僕の頭の中に流れ込んでくる。
 初体験は学生時代。その人とは大学が遠距離になって疎遠になってしまい、今では甘酸っぱい初恋の思い出だ。
 意外とエッチな事をするのが好きで、電話してた友達にもネタにされている…
 あ、高校も大学も結構いいとこ行ってたんだ。働いてる会社も大きい所だしほんと『僕』には勿体ないくらい良い身体を手に入れることができたなぁ。

 他人の記憶を『思い出す』って不思議な感覚だ。名前や年齢だけじゃなくて重要な個人情報だろうが、他の人には言えない恥ずかしい事だろうがお構いなしに知ることができてしまう。
「ふふ、こんな感じかしら。」
 思っていたより身体と馴染むのが早い。頭の中でスイッチを切り替えるような感覚で簡単にわかなさんの口調に切り替えれた。
 鏡を見ないと分からないけど、表情や細かい仕草も男子学生のものから大人の女性へと変化しているだろう。
 これで誰も中身が変わったと気が付かない筈だ。
「ふふ♪じゃあ早速私の身体を…」

――――――

「夢じゃないって証明してあげよっか?」
 何故か僕はわかなさんとの相性が良いみたいで、『他の僕』より身体の持ち主に成りきれるようになるのが早かった。
 その事に優越感を感じながら女性5人(全員中身同じ)に委縮している『僕』に近づく。
「『僕』の顔って鏡で見るのと結構印象違うな。」
 他人のから見るとこんな顔なんだ…
 僕としてはナルシストでは無いが、ちょっと地味だけど中性的で悪くない顔。
 わかなさんとしてはそこまでタイプじゃないけど嫌悪感までは感じない、そんなの容姿の少年。
 …『これなら大丈夫だ。』
「な、何を…」
「まあまあ、『君』のやって欲しい事は全部分かってるのよ。」
 わかなさんの知識を使ってズボンとパンツの中からしっかりとテントをはっていた僕のムスコを取り出す。
「へぇ。こっちから見るとこんなふうになってるんだ。」
「こうやって見ると結構おっきいかも…」
「やっぱり元カレより大きい…」
 わかなさんに成りきってるから言える、自分のムスコを眺めた正直な感想。
「お、お前達『自分の』チン●みて楽しいか!?」
「恥ずかしがるなよ~」
「『自分の』を見てるだけだろ。」
「それに、見られて興奮しない?」
「そ、そんなわけ…」
 当たり前だけど、1日ぶりに再開したムスコは見馴れたモノとは全く違った。
 他の皆も同じ気持ちなのだろう。全員がまじまじとソレを見つめている。
「…わかなさん?」
 こっちの視線に気が付いた『僕』へにっこりと「わかなさんらしく」笑いながらブラを脱ぎ捨てた。
「す、凄い綺麗…!」
 『僕』がわかなさんの胸をじっと眺めながら呟く。
 わかなさんの影響なのか、僕のおっぱいに釘付けなその目線で背中にゾクゾクした快感が走る。

 やっぱり、これなら『僕』とエッチしても『大丈夫そうだ。』

「て、うわぁ!?」
 両手で自慢の胸を掴んで固定し立派にそそり立った『自分の』ムスコを間に挟みこむ。
 記憶と身体の覚えている技術で刺激しながら、胸に伝わる手のひらの柔らかい感触と胸に挟んだ熱くて堅い感触を堪能する。
「うあぁ…」
「ふふ…どう?夢だったパイズリは?」
 初めての感覚に呻くような変な声を出してる僕にささやく。
 巨乳好きの僕はコレをやってもらうのが夢だったが、まさかやる側になるとは思わなかった。
「す、すごい…柔らかくて…うぅっ」
 わかなさん自身がパイズリに馴れているから、記憶に身を任せるだけで『僕』のムスコを上手にしごける。
「うぅっ…すご…気持ちいい…っ…で、出そう…っ!」
「あっ、まだ出しちゃだめよ…はむ。」
 そう言って、胸に挟みこんだ『僕』のムスコの先にキスをする。
「ううっ…はぁ、はぁ…」
「れろっちゅっ、ちゅくっ、…」
 そのまま舌先で亀頭を優しく舐めていると…
「う、うわあぁ!」
「んぅ、んうぅっ!」
 あっという間に限界を向かえてた『僕』は、わかなさんの口の中に子種を勢い良く出してしまった。
「ふふ…自分の子種を飲み込むって変な感じね。」
 僕好みな仕草を意識して口元に溢れた分を舐め取る。
「……」
「おーい『僕』?」
 此方が声をかけているのに気付いていない。
 唐突な初体験が終わって茫然としているみたいだ。

「よくそんなの飲めるな。」
 後ろで一部始終を見ていた『綾目さん』が聞いてくる。
 確かにいくら自分の精液だからって…むしろ自分の精液なんか飲みたくないって思うのは『同じ僕』としてよく分かる。
「なんか、半年位前まで付き合ってた元彼がこういうの好きだったらしいよ?僕としてはあんまりおいしくないけど、『わかなさん』は結構好きみたい。」
 けれど、綾目さんと違って趣味趣向までわかなさんに同調させる事ができるようになっている僕は違う。
 わかなさんになりきればいくら自分の物でも『僕』のままじゃ抵抗があるパイズリやフェラも出来てしまう。

 当然本番も…

「ほら、しっかりしてよ。まだ私が満足して無いのよ。」
 完全に調子に乗った僕は興奮で火照った身体を満足させたくて『僕』に跨った。


――大和田たちは――


 近くにある駅に向かった僕は、電車から降りてくる人達を観察していた。
 ここは乗換駅になっているからこの時間帯になると女子校の生徒が大勢下車する。
(あの人も女子校生かな?)
 目に留まったのはおっとりした雰囲気を醸し出してるお姉さん系の女子だ。
 可愛いだけじゃなく制服越しでもスタイル-特に胸-が良いのが分かる。
(よし決めた、彼女になるぞ!)
 狙いを定めた僕は、駅のホームを歩いていた彼女へ迷わず突撃した。


 そして、見事女子高生の身体を手に入れた僕は確認の為に駅のトイレへと駆け込んだのだった。


「凄い!本当に女の子になってる!」
 トイレの鏡に映る自分の姿を見て思わず声に出すと、鑑に映る女の子も同じように声を出していた。
 見た目に相応しい愛嬌のある声が男子の相応しくない発現を一字一句そのままに喋る。
「おお!柔らかい!」
 おっぱいを下から持ち上げて、制服と下着の上からでも分かる柔らかさと重さを堪能する。
「このおっぱいが僕の物なんだ…」
 鏡に映る鼻を伸ばしながらうっとりとした表情で自分の胸を触る女子高生。
 こんな事をさせても文句を言われないし、なんならもっと凄いことをしてもいい。そう考えただけで興奮して…
「ふふ……ん?」
「……」
 ふと視線を感じて何気なしに入口の方を振り向くと、驚きのあまり呆然とした顔で立ち止まっている男性がいた。
「ごめんなさい間違えました!」
 一瞬で男子トイレに入ってしまっていた事に気が付いた僕は、男性が何か反応するよりも早くトイレから飛び出した。

 そのまま駅の外まで走り抜ける。

「失敗失敗…」
 駅から離れた所で一息つきながら、先ほどのトイレでの出来事を思いだし呟く。
 僕と遭遇した男性はあの後どうしただろう。
 流石に顔を覚えられる状況じゃなかったし、駅のトイレで女子校生が痴態を演じてましたなんて言っても信じる人はいないから大丈夫だと思う。

 それに、男子トイレで鏡を見ながら自分の胸を持ち上げ悦に浸る女子高生と遭遇するなんてご褒美だったに違いない。むしろラッキーだったから騒ぎにはしないな。うん。
 そうやって自分を納得させて、僕が知らないこの身体の記憶を『思い出しながら』帰路につく。

 大和田たちは、女子校生。年齢は僕より一つ上で部活はしてないけど図書室でよく本を読んでいる。好きな本は恋愛物。
「…今日も図書室に行っておけば僕に身体を乗っ取られなかったのになぁ。」
 他人の記憶を『思い出す』って不思議な感覚だ。
 名前や年齢や家の場所まで簡単に分かっちゃうから個人情報もプライバシーもなにもない。
「こんな可愛い顔してオナニーするんだ…」
 しかも、もっと個人的で恥ずかしくて他人に知られたくない秘密だろうと本人に抵抗されることなく知ることができる。
「面白いなぁ。身体の感じが全然違う!」
 女の子の身体は思ったより感覚が違う。
 特に股間ののっぺり感や大きな胸や体型の違いからくる身体のバランスの差。
 最初は戸惑ったけど記憶と一緒に身体の使い方まで引き出せるようになってくれば、次第に違和感が消えていく。
 家に近づくにつれて歩き方や細かい仕草までたちはさん本来の女の子らしいものなっていき、玄関前に到着した頃には本人そのものになっていた。
「お母さん、ただいま。」


――綾目葉月――


 クラスメイトの綾目さん。
 僕が大好きな、この道具の効果を知って真っ先に使いたいと思った人物だ。
 成績優秀で容姿にも恵まれ男女ともに人気がある生徒会役員、という絵に描いたような秀才の美少女。
 同級生とは言ってもたいして会話した事も無くて僕が一方的に好意を持っている程度の関係だけど、このストローを使えば一気に『お近づき』になれる。
 そんな邪な感情が詰まった泡は扉の向こう側からこっそりと生徒会室の中を覗いた。
 既に役員はターゲットの綾目さん以外全員帰っていて、一人で何かプリントをまとめていた。
(どうやって入ろうかな?)
 彼女になるには直接触れないといけないのだが、扉が閉まっていて近づけなかった。
 僕は幽体離脱しているのではなく実体のある『泡』なので壁のすり抜けや閉まった窓の小さな隙間みたいな所から忍び込むことはできない。
(もう一人『僕』と一緒に来ればよかったかな…)
 そんな事を考えながら生徒会室の前で待っていたら、遂に彼女が荷物をまとめて帰宅の準備を始めた。
(来た来た!)
 ゆっくりと扉に近づく彼女の姿を見ているとありもしない心臓が早鐘を打ってる気がする。
(そうだ、折角なら…)
 扉を開けた瞬間に体当たりしようかと思ってたけど、ふと思い付きで綾目さんの足元へ向かってみた。
 普通だったら見れない下からのアングル。
(こ、これが綾目さんの下着…!)
 以外と派手なショーツだ。
 もう少し堪能していたいが、周りに誰もいない好機を逃すのも惜しい。
(綾目さん…おじゃまします!)
 一気に綾目さんのスカートの中に突っ込みそして…
「ひゃ、あぅっ…!?」
 泡が弾けると同時に立ち眩みのような感覚がして、次の瞬間『僕』は綾目さんになっていた。
 自分の身体から漂う女の子の甘い香りと、うつむくと大きく主張してくる立派な胸の谷間。
 鏡を確認しなくても分かる。この身体は綾目さんの物だ。
「お、おお!おおおぉぉ!」
 嬉しさのあまり奇声をあげてしまった。

「すごい…綾目さんの身体を…えへへ!」
 クラスメイトの綾目さんが鏡の前で自分の身体を眺めている。
 ただしその表情は明らかに普段の彼女と違って、僕という男子学生の感情を直接反映した普段は見せないモノだった。

 綾目さんの家まで我慢出来ないと思った僕は人目につかないように女子トイレへ移動し、備え付けの鏡で身体を確認する事にした。
「……小森君大好き♡いちゃったー!」
 鏡に映る綾目さんは僕の思った通りの事を喋っては顔を真っ赤にして悶えている。
 自分でやっといてなんだけど綾目さんは普段とギャップがあって変な感じだ。
 身体と馴染んだら仕草まで成りきれるらしいけど、これはこれで憧れの綾目さんを僕の思い通りに出来ている感じがして興奮する。

「へぇー私って妹がいるんだ。私そっくりで可愛いね」
 他人の記憶を『思い出す』って不思議な感覚だ。名前や年齢だけじゃなくて重要な個人情報だろうが、他の人には言えない恥ずかしい事だろうがお構いなしに知ることができてしまうのだから。

「えへへ、小森君はどっちかというと顔は好みかも。」
 綾目さんの記憶では地味だけど顔はそこそこ、もう少しオシャレにしたらかっこよくなりそう…らしい。
「よし、今度コーディネイトしてあげるね。」
 自分で言わせてるって分かってても、鏡に映った綾目さんの姿に胸がドキドキする。
「胸…」
 綾目さんの柔らかくて大きいおっぱい…
「…誰もいないよね?」
 他に人がいないのを確認してから、念のためトイレの個室に入りもう一度誰か入ってこないか確認。
 廊下に人の気配が無いか確認する。
 よし、大丈夫だ。
 意を決して『自分』の柔らかい胸を服越しに鷲掴みして持ち上げる。
「おお…!ぽよんぽよんしてる…」
 結局日が沈むまで学校で、綾目さんの胸や身体の柔らかさと気持ち良さを堪能した。
 
――――――
 
「よくそんなの飲めるな。」
 僕のアレを『わかなさん』が美味しそうにくわえているのを見て思わず聞いてしまった。
 いくら自分のでも…というより自分のだから尚更口に入れるのは抵抗感がある。
「なんか、半年位前までいた元彼がこういうの好きだったらしいよ。僕としてはあんまりおいしくないけど、『わかなさん』は結構好きみたい。」
 そんなものなのだろうか。
 綾目さん自身が男性との行為に対して抵抗あるみたいだし、女の人なら誰でもそうって訳でなくてやっぱり馴れな気もする。
「ほら、しっかりしてよ。まだ私が満足して無いのよ。」
 あ、でも『僕』とエッチをしてるわかなさんの姿は興奮するな。
「どうしたの綾目さん?ぼーっとして?」
 突然背後から『たちはさん』が抱き付いてきた。
「わあっ!」
「もう、綾目さんのフリが出来てないじゃない。もっと可愛い悲鳴をあげなきゃ。」
 背中に感じる女の子の良い匂いと柔らかくて暖かい感触。
 しかも、この肌に当たる柔らかさと2つの突起…いつの間にかブラジャーを外してたみたいだ。
「あ、当たってる!当たってる!」
「ふふ、わざとに決まってるじゃない。」
 おっぱいを背中にむにゅむにゅと押し当ててくる。
「ん…乳首が…擦れて…ぁ…」
 僕の耳元で喘ぎ声を出すたちはさん。
 たちはさんの中身も『僕』だから分かる。これは僕の反応を見て楽しんでるんだ。
「ひゃん…!」
 僕のブラとおっぱいの間に、たちはさんの柔らかい指が侵入してくる。
「『自分のアレ』を咥えるのに興味あるのかしら?」
「ち、違うよ!ただわかなさんがおいしそうに飲み込んだから…ひゃあ!?」
「残念ね。わかなさんに『僕の初めて』を取られて嫉妬してたのかと思ったのに…」
 もぞもぞと指を動かして乳首を摘んで弄ってくる。
「や、やめ…ああん!」
「はぁはぁ…綾目さんのおっぱい、柔らかい…」
 興奮したたちはさんの全然女性らしさを感じない荒い息が首筋に当たる。
「あぅ…ちょ、ちょっとまって…んぅ…!」
 人にフリ出来てないとか言っておいて自分も素が出てるじゃないかと思ったけど、わかなさんの手に弄ばれて上手く言葉に出来ない。
「誰か助けて!」
 慌てて誰かわかなさんを止めてくれないか周囲を見回した。
 わかなさんは…
「あっ、あっ、いくっいっちゃうぅ!」
 …僕の上で腰を激しく動かしている。
 真矢ちゃんと彩ちゃんは…
「ああ!…イイっ…イっちゃう!」
「ア、アタシもっ…ああんっ!」
 …いつの間にか出来上がった二人組。取り残されたのは僕だけだった。
「ワタシの事を忘れてない?せっかく綾目さんになったのに楽しまないと勿体無いよ?」
 …そうだ、ついつい抵抗しようとしたが、そもそも『そうゆう事』をするためにあの『ストロー』を使ったんじゃないか。
 しかも僕は『たちはさんの僕』が羨ましがるほど大好きな綾目さんの身体を手に入れた一番当たりの『僕』なんだ!
「そう…だよね!だったらもっと楽しまないと!」
「そうそう♪じゃあ早速…」


――真矢――


(お、あの2人可愛い。)
 たまたま同じ方に向かってた『僕と二人で』一緒に可愛い子を探していたら、僕と同じ高校の制服を着た2人の少女を見つけた。
 ショートでおとなしそうな少女とツインテールでちょっと気の強そうな少女の二人組は仲良さそうに話ながら帰宅している。
(この子達どっちも良いな…)
 どちらも面識はないが顔も良いしおっぱいが大きい。クラスでは人気があるに違いない。

 どちらにしようかなと思案していると、もう片方の『僕』が気の強そうな子の方へ突っ込んでいった。
(じゃあ僕はこっちの子へ…おじゃまします!)
 追いかけるようにおとなしそうな少女に向かって飛び込んだ。

「あぅ…ぁ…」
 シャボン玉がはじけて中から溢れだした僕の意識が全身に広がっていく。
 数秒して、シャボン玉の時とは違う人間の体の確かな重さが戻ってきた。

「おお…!おっぱい凄い…」
 『僕』の胸に立派な谷間がある。
 無事おとなしそうな少女になったみたいだ。
「おお!おっぱいが大きすぎて足元が隠れて見えない!」
 自分自身でないと見れない、しかも普通なら女性自身が興味すら湧かないアングルからの絶景に感動する。
「おーーい!どーしたの!?」
「え?!あ、えと…」
 腕を組んで胸を寄せあげたり揺すってみたりしながら女の子の身体を堪能していたら、僕の様子を怪しんだ一緒にいたツインテールの少女が声をかけてきた。
 しまった!この子はまだ『僕』になってない?!
「あ、彩ちゃん…だっけ?」
 誤魔化す為に慌てて「記憶」を読んで成り済まそうとするも、上手く行かず余計にテンパってしまう。
 このままだと彩ちゃんが不審に思うはず。
「ホントにどうしたの『小森先輩』?」
「い、いやっ!なんでもないよ…あ」
 面識がない僕の名前を知っている。僕がその事に気が付いた瞬間、彩ちゃんは明らかに『僕』と分かるニヤけた表情で笑いだした。
「油断するなよ、『僕』。」
「お前のせいだろ、『僕』。」

「乗っ取るのに時間かかってたみたいだけど大丈夫?」
「 うん、ちゃんと真矢ちゃんの記憶が見れるし大丈夫。」
 他人の記憶を『思い出す』って不思議な感覚だ。名前や年齢、スマホのパスワードや他人に知られてはいけない個人情報、人には言えない恥ずかしい事、そんなのお構いなしに全部知ることがでるのだから。

「「それにしても…」」
 ほぼ同時に、二人が本来ならしない種類のイヤらしい笑顔になり、示し会わせたようにお互いの身体をベタベタと触り合う。
「そっちの身体も柔らかいなぁ。」
 真矢ちゃんより肉付きがいい腰やふとももを撫でまわしながら呟く。
「でも胸はお前の方がおっきいな。」
 そう言って僕の…『真矢ちゃんの胸』を両手で掬い上げる『別の僕』に乗っ取られたツインテールの少女。
 真矢ちゃんの記憶によれば彼女の名前は「彩」で、小さい頃からの親友同士らしい。
「ずっと触ってたい…」
 当然、記憶の中の彼女はこんな事言いながら鼻の下を伸ばすような子ではない。そのギャップも彼女達が僕の物になったと証明してくれていて興奮する。
「ん…でも、そろそろやめないと…」
「そ、そうだね…人目についちゃうし…」
 女の子の身体は柔らかくて暖かくていつまでも触っていたくなるけど、人目についたらいけないので渋々お互い手を離して中断する。
「この後『真矢ちゃん』が『彩ちゃん』の家に行く予定だったみたいだけどどうしよっか?」
 彩ちゃんになった方の『僕』が聞いてくる。
「もちろん行くよ!女の子の部屋に行きたい!」
「真矢ちゃんの部屋も女の子の部屋じゃないっけ?」
「そういえばそうだね。でも折角だし自分の部屋は後に取っておくよ。」

――――――

「ふふ…どう?夢だったパイズリは?」
 目の前で『僕』が『わかなさん』に襲われている。
「いいなぁ。」
 気持ち良さそうな表情の『僕』を見て呟きながら、自分の物になった胸を抱えてたぷたぷと揺すってみる。
 女の子になった僕はパイズリを「やってもらう」ことは出来なくなったからちょっと羨ましい。
「なに一人で楽しんでる?」
「うわ!彩ちゃん!?」
「ちゃんと真矢のフリしなさいよ『僕』。」
 彩ちゃんの僕はしっかり彼女になりきっている。
「ご、ごめん。まだ真矢ちゃんと馴染んでないみたい。」
 どうやら身体との相性で結構な個人差があるみたいだ。
 わかなさんや彩ちゃんは『僕』との相性が良いみたいで、早くからしっかり成り済ませている。
 一方、僕こと真矢ちゃんや綾目さんはあまり馴染めていない。
 流石に身体は本物だし記憶は分かるから事情を知らなければバレないだろうけど、今みたいにちょっとした事でボロが出てしまう。

「まあ、そっちの方も普段とギャップがあって良いかも。」
 中身が同じだけあって彩ちゃんの気持ちは良く解る。
 この身体の記憶にある彩ちゃんとの違いは他人を乗っ取って文字通り他人の全てを自分の物にしたという実感と支配欲を満たしてくれる。

「じゃあ、今日は僕がリードして楽しもうか?」
「いいねいいね!逆に『僕』は彩ちゃんになりきっちゃお」
「良いね彩ちゃん。僕も我慢できなくなってきた所だったんだ!」


――彩――


「おぉ…これが彩ちゃんのパンティ…ごくり。」
 真矢ちゃんと一緒に彩ちゃんの部屋に入って数分。
 『初めて』入る女の子の部屋で、一緒に『彩ちゃん』の下着を漁っていた。
「うわ、このパンティすご…」
「凄いなこれ…勝負下着だって。」
 綺麗に畳まれていたパンティを適当に一枚取り出して広げる真矢ちゃん。
 どう見ても大人向けで派手な柄のそれを見て一緒に衝撃を受けると同時に、記憶の中からそれが真矢ちゃんとは別の友達とのやり取りで見栄をはって買ってしまった色々と恥ずかしい物だと理解する。
 他人の記憶を『思い出す』のは不思議な感覚だ。こんな風に人には言えない恥ずかしい事すら簡単に知ることがでるのだ。
「おっきいブラ…」
 横で『真矢ちゃんの僕』が呟いた後、彩ちゃんのブラを手にとって服の上から自分の胸に当て始めた。
「へへ、羨ましいだろこの巨乳!真矢ちゃんよりおっきいぞ!」
 彩ちゃんの豊満な胸を突き出して、真矢ちゃんに見せつける。
「くっ、もう少し早くそれに気がついていたら…」
 記憶の中にある真矢ちゃんらしくない悔しがり方を見ると、やっぱり中身は同じ『僕』なんだとなと実感する。
「でも真矢もアタシに負けてないよね♪」
 彩ちゃんより小さいといっても真矢ちゃんのおっぱいも間違いなく巨乳だ。
「僕好みの顔とおっぱいが『僕達』の思い通りに…」
 どっちが言ったのか…もしかしたら二人で言ったのかもしれないその言葉をきっかけにして、下着を漁っていた手を止め見つめ合う二人。
「ね、ねぇ真矢?」
「うん分かった。直ぐに脱ぐね!」
 中身が同じなだけあって最後まで言わなくても何がしたいか伝わる。
「ブラ脱ぐのってこうでいいのかな?」
 自分のブラウスの中に手を入れて苦戦しながらブラのホックを探す真矢ちゃん。
「あ、外れた!」
 ブラウスの中からブラジャーを取り出すと、拘束を解かれたおっぱいがブルンと震えた。
「「……ごくり。」」
 脱ぎたてのブラジャーとノーブラになった胸を交互に見つめながら、同時に息を呑む二人の美少女。
「さ、触るよ?」
「う、うん!」
 むにゅっと、彩ちゃんの細くて小さな手が真矢ちゃんのおっぱいに沈み込む。
 ノーブラになったことで、道端で触りあった時より柔らかい感触と包み込まれる様な暖かさが掌に伝わる。
「「おお・・・凄い・・・!」」
 こっちは胸を触る感触、向こうは胸を触られる感触、2人して服越しでも分かる圧倒的な柔らさに感嘆の声を洩らす。
「おお!おおお!」
 指先から腕まで総動員して真矢ちゃんの胸をこね回す。
 むにゅむにゅと手の動きに合わせて形を変えるおっぱいを一心不乱にこね回す。
「んぅ、乳首が、擦れて…っ、気持ちいい…!」
 真矢ちゃんの堅くなった乳首が服に擦れているのが、僕の掌からも確認できる。
 喘ぎ声を洩らしながら身体を震わせる。
「はぁ、はぁ…ま、真矢ちゃん!」
 初めて生で聞く女の子の喘ぎ声に耐えられなくなった僕は、堪らず真矢ちゃんに抱きついた。
「うわっ!?ちょ、ちょっと…あん!」
 真矢ちゃんの胸に顔を埋めて頬擦りする。
 幼なじみの女の子。小さな頃は一緒にお風呂に入った事もある。友達に二人は付き合ってるの?と冗談を言われる位仲がいい。『大切な親友』…
 そんな記憶が僕の中に流れ込むほど、そんな二人が本来望まない行為をさせるほど、僕の意識に支配された彩ちゃんの身体は興奮を増していく。
「すごっ◯ンコなくても股関が…」
 これが『濡れる』ってやつなのかな。制服がシワだらけになるのを無視して真矢ちゃんに悶える身体を擦り付ける。
「いいっ…彩ちゃんっもっと、もっとぉ…」

――――――

 真矢ちゃんが『僕とわかなさん』のエッチに見とれながら自分のおっぱいを弄り始めた。
「なに一人で楽しんでるかしら?」
「うわ!彩ちゃん!?」
 女の子らしくない『僕』そのものなリアクション。
 どうも彼女と僕は相性が良くないみたいだ。一日経っても節々の仕草にぎこちなさが見え隠れしている。
 もっとも身体と記憶は真矢ちゃん本人の物だから、「乗っ取られている」前提で見ない限り違和感に気が付いても何か隠し事とか悩み事があるのかな?って程度にしか思わないろう。
「ちゃんと真矢のフリしなさいよ『僕』。」
「ご、ごめん。まだ真矢ちゃんと馴染んでないみたい。」
 彩ちゃんの性格をマネしてるからキツ目の言い方になっているけど、これは真矢ちゃんとの付き合いの長さからくる遠慮なさが原因だ。
 流石幼なじみで親友。彩ちゃんの意識をなぞると中身が変わってると知ってても真矢ちゃんを特別視してしまう。
「まあ、そっちの方も普段とギャップがあって良いかも。」
 彩ちゃんの記憶にある親友との違いが際立つ程、あのストローの効果で彼女が自分の物になったと実感できて悪くない。
「じゃあ、今日は僕がリードして楽しもうか?」
「いいねいいね!逆に『僕』は彩ちゃんになりきっちゃお」
「良いね彩ちゃん。僕も我慢できなくなってきた所だったんだ!」
 二人でブラを脱ぎながら話し合う。

 昨日はあの後直ぐに『ママ』が帰ってきて中途半端に終わってしまったので、今日こそはしっかり女の子の同士で堪能させて貰うぞ!

 中身が同じだから細かい説明をしなくてもやりたいシチュエーションが通じる。
「来て、真矢。アタシと気持ちよくなろ?」
「えへへ、分かったよ彩ちゃん。」
 迷いなく真矢ちゃんとおっぱいを押し付けながら抱き締め合う。
 むにゅんむにゅんとおっぱい同士を擦りつけ合っていると、硬くなった乳首が擦れ合い身体に電流みたいな刺激が走った。
「あ、あん!ふあ、あっあぁ!」
 股の間に挟み込んだ太ももを動かし激しく求め始めると、既に興奮していた身体から湿った音と共にほんのり温もった液体が漏れだした。
「すごっ…あ、彩ちゃんのっ身体が…っ!」
「あん、こっちも、気持ちいい…ああ!」
 自分と相手の喘ぎ声が互いを興奮させ、激しさが増していく。
「ん…ちゅ…んっんん…!」
「んぅ…ふ…あっあん…!」
 どちらから先に求めたかわからないけど、いつの間にか舌を入れてキスをしていた。
「ああ!…イイっ…イっちゃう!」
「ア、アタシもっ…ああんっ!」


――――――
―――――
――――


――小森亮――


 あの日、5人の女性と完全に馴染んだ『僕達』はその後も普段と変わらない生活を送りながら…表向きにはそういう風に装いながら過ごしていた。


「「おじゃまします。」」
 合鍵を使ってわかなさんの住んでいるアパートの一室に入っていく綾目さんとたちはさん。
(私は今日サークルの飲み会で遅くなるから好きに使っていいわ)
(分かりました!いつもありがとうございますわかなさん)
 頭の中に響くわかなさんとたちはさんの声。ストローの力で完全に乗っ取られた身体とはこうやってテレパシーが使える。これが凄く便利で、会話だけじゃなく記憶やイメージ、感覚まで共有できるのだ。
「今日はどこでやる?」
「ソファは染みを掃除するの面倒だしベッドにしない?」
(アタシも綾目先輩とエッチしたかったー)
(彩ちゃんは家の用事があるからね。)
 全員で揃う事は滅多にないけど完全に僕になった彼女達とはこうやって意志疎通できるから、暇を見つけては6人の内誰かがどこかで出会い楽しんでいた。

「さて、じゃあ僕も…」
 自室のベッドに寝転んだ僕はストローの力の一つを使用する。
 頭の中で真矢ちゃんを思い浮かべながら意識を集中させると、自分がシャボン玉の泡になったような浮遊感を感じ…
「ん…成功した。」
 次の瞬間、『僕の自室』から『真矢ちゃんの自室』に移動していた。
「久しぶりに真矢ちゃんの身体で楽しんじゃお!」
 瞬間移動したのではなく、真矢ちゃんの身体に『本体の僕』の意識を移したのだ。
 今真矢ちゃんを動かしているのはこの身体を乗っ取た分身ではなく、僕自身が直接乗り移って動かしている。
「えへへ、真矢ちゃんはお尻の触り心地が一番いいんだよね。」
 元々身体を支配してるのが僕の分身だから外から見れば変化がわからない。けれど、例え五感を共有していようが、身体を直接使う時とは僕自身の感覚としては雲泥の差があるのだ。

「そろそろストローも使えるようになりそうだし、次はもっと厳選して『僕』にしちゃおう!」
 綾目さんの妹やわかなさんの友人、たちはさんのクラスメートに真矢ちゃんと彩ちゃんの近所の女の子…
 ストローの使い途を考えながら、僕は今日も女の子達と一つになる。
[ 2020/12/17 18:00 ] 憑依モノ祭り(憑依ラヴァーver.) | TB(-) | CM(0)
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