はい、また長くなってしまったので中編です。
次こそ終わらせますが例の如くバッドエンドまっしぐらなのでご注意下さいね。
徐々に明るくなっていく視界。白い天井。
恭也は全身に倦怠感を覚えながら目を覚ました。
確か自分は教室で授業を受けていたはずではなかったか。
意識を手放す直前のことを思い出せない。
「ここは・・・・・・」
視界がはっきりするにつれて恭也は自分が病院にいることを悟った。
左腕には点滴のチューブが繋がれており身体は患者用の薄い黄緑色の衣服を着せられていた。
「目が覚めた?」
声をかけられた自分の右側を見やると、そこには一人の少女の姿があった。
琴吹芽依(ことぶきめい)。
他ならぬ恭也のガールフレンドが安堵の表情で恭也を見下ろしていた。
学校帰りだからか指定の制服に身を包んでいる。
「俺は・・・・・・」
「授業中に過労で倒れたそうよ。2日間も眠りっぱなしだったんだから。まったく、どんな無理をすればそんなにボロボロになるの」
「・・・・・・ごめん」
「私じゃなくて家族にちゃんと謝ってね。あなたのお姉さんが私に連絡をくれたんだから」
「姉貴が・・・・・・?」
ヒヤリ、と背中を寒気が走った。
今の姉は寺岡のいいなりのはずだ。その姉がわざわざ芽依に自分が倒れたことを伝えたという事実が不気味で仕方なかった。
ふと、芽依の顔をじっと見つめる。
彼女はいつもの優しい笑みを自分に向けてくれている。
少しウェーブのかかった黒のロングヘアにヘアピンで留められた前髪。
エクステいらずのくりんとした睫毛が瞬きをするたびにふわりと揺れる。
すっと通った鼻の下には少しだけ口角が上がった唇が瑞々しく輝いていた。
思わず見惚れてしまいそうなほど女性として完成しつつある美しい少女。
その彼女が、果たしてちゃんと”彼女のままなのか”という不安に苛まれる。
「なあ芽依、俺が寝ている間・・・・・・俺の手は握ったか?」
できれば聞きたくなかった質問。
だが聞かざるを得なかった。
一瞬の沈黙──
芽依はぽかんとした表情を浮かべるとあっけらかんと答えた。
「ええ、右手を握ってたけど?」
あまりにもあっさりと帰ってきた答えに、恭也は言葉を失った。
ということは、今の彼女の肉体を支配しているのは──
下唇が震え始める。
頭のてっぺんからサーっと血の気が引いていくのがわかった。
「お前も、なのか・・・・・・?お前も寺岡に、なっちまったのか・・・・・・?」
今すぐ部屋から飛び出したいという衝動を抑えて恭也は問いかけた。
しかし、帰ってきた答えは予想とは大きく異なるものだった。
「何を言ってるの?その寺岡って誰のこと?クラスメイト?」
芽依は困惑した様子で首をかしげた。
「私は私だけど?恭也には他の誰かに見えるの?」
心配そうに見つめてくる彼女は恭也もよく知る琴吹芽依そのもので──
とても寺岡に乗っ取られているようには見えなかった。
「本当に、芽依なのか?」
「だから何なのさっきから?もしかしてまだ寝ぼけてる?」
ニヤリと笑って自分をからかう彼女はどこからどう見ても琴吹芽依その人だった。
恭也は心の底から安堵した。どういうわけか右手を握っても芽依は憑依されずに済んだらしい。
だが同時にそれが不思議で仕方なかった。
右手の呪いが解けたのか?それとも憑依できない理由があったのか?
いずれにせよ、彼女に二度と右手を触らせるわけにはいかない。
恭也はそう心に誓った。
「ごめんな、少し気が動転してて・・・・・・今のは忘れてくれ」
「そう?この世の終わりみたいな顔してたけど本当に大丈夫?」
「ああ、心配かけてごめんな」
「そう、恭也がそう言うならもう気にしないことにする。じゃあ私、看護師さん呼んでくるね」
芽依はそう言って丸椅子から立ち上がると、病室の外へと出て行った。
しんと静まり返った病室内で恭也は大きくため息をついた。
「よかった・・・・・・」
どういうわけかは分からないが芽依は寺岡の毒牙にかからずに済んだ。
状況が好転したわけではないが最悪の事態は免れた。
その事実が恭也の心に少しだけ希望を生んだ。
しばらくして芽依が看護師を連れて戻ってきた。
起きた恭也の顔を見るやいなや体温と血圧を測り、容態を確認する。
「特に問題はなさそうですね。先生にもう一度診てもらいますがこの様子なら明日にでも退院できると思います。今日のところは大事を取って・・・・・・」
淡々と話す若い看護師の横目に芽依の方を見やるとなぜか恥かしそうに顔を伏せてしまっていた。
さっきとは打って変わっておとなしくなった彼女に恭也は頭に疑問符を浮かべた。
看護師が出て行った後に恭也はその理由を尋ねた。
「芽依、どうかしたのか?看護師さんと何かあったのか?」
「その・・・・・・来る途中で・・・・・・を、・・・・・・れたの」
もごもごと話しておりうまく言葉が聞き取れなかった。
もう一度聞きなおすと顔をさらに真っ赤にして言葉をひり出した。
「来る途中に、その、私の・・・・・・お尻を触られたの・・・・・・女同士だしすごくきれいな人だったからびっくりしちゃって・・・・・・そのあとすぐに謝られたけど・・・・・・その時の看護師さんの顔、すごく・・・・・・幸せそうだったの。だからちょっと怖くなっちゃって・・・・・・」
それを聞いた恭也は再び背中に悪寒を感じた。
まさか、その看護師はすでに──
「恭也、今日のところはもう帰るね。明日退院したら家に行くから」
「あ、ああ・・・・・・」
さすがに居心地が悪くなってしまったのだろう。
お大事に、という言葉を残すと彼女は病院を去った。
「はぁ……はぁ……」
芽依は息を荒げながら帰路につく。
苦しそうに胸を押さえながら、ゆっくりと歩を進めるもふとした拍子に足がふらついてしまう。
芽依、はひとつだけ嘘を付いていた。
看護師にお尻を触られて驚いたことは事実だ。
しかしそれ以上に、芽依は"悦び"を感じていたのだ。
自分のいやらしい臀部をぐにぐにと鷲掴みにしてもらえたことに堪らなく興奮を覚えてしまったのだ。
今でもはっきりと覚えている。
自分はあの時、間違いなく身悶えながら嬌声を上げたのである。
あの瞬間から、芽依の心の奥底で何かが巣食った。
どうしようもなく黒い何かが、芽依の心を塗りつぶし始めたのだ。
「くっ、うぅ……」
視界が揺れる。
自分の身体が自分のものでなくなったかのように重くなっていた。
「はぁ、はぁ、はあんっ!」
乱れる息に嬌声が混じった。
いつのまにか胸を押さえていた手が制服越しにしっかりと乳房を揉みしだいていたのだ。
Eカップの胸が手のひらの中でいやらしく動き回りながら確かな快感を放つ。
そして思ってしまう。
ああ、なんていやらしいおっぱいなんだと。
気が付いたら笑みが溢れてしまっていた。
「んぅっ、んふふ、えっちなカラダだなあ」
思考に混ざった雑音が徐々に大きくなっていく。
歩き方が姿勢の整ったものから胸を揉みながらお尻をわざとらしく左右に揺らして見せつけるような扇情的なものへと変わっていった。
ひらひらと翻るスカートから伸びた白い太ももが実にいやらしい。
周りに人がいれば騒ぎになりかねない光景だが、芽依は無意識のうちに人気のない道を選ばされていた。
「はうんっ、んっ、んんっ!んう……ふふ、やっと……"私"の支配権が移ってきた……意識がだんだん混ざって……ああ゛〜、"俺"と馴染んでいくぅ〜」
恍惚とした表情で芽依は己の肉体を弄び続ける。
制服の上から胸を揉みながら乳首にあたる箇所を爪で引っ掻いていると、ぐちゅりと股の間がいやらしい水音をたてた。
「あんっ!いやらしい液体が垂れてきちゃった……でも私のおっぱいがえっちすぎるのがいけないの。大きくて形も良くて、感度も上々なんて最高……こんなカラダを恭也は独り占めしてたんだ……ずるいなあ、ずるいよ"高崎"」
交際関係にあるはずの恭也を高崎と呼び、自分の肢体を弄ぶ芽依は右手を下着へと伸ばす。
スカートの襟をめくってそこに触れると、しっとりと湿っているのが分かった。
「あぅんっ!すご……ここ、触った途端にぞくぞくって……ここが私のイケナイところなんだ……んうっ!ぷくっとしたところが気持ちいい!あはあっ!」
かつては恭也を思い浮かべて高ぶっていた芽依の肉体は、自分自身のあられもない姿に欲情していた。
屋外にいるにも関わらず嬌声はどんどん大きくなっていく。
このままでは誰か声を聞きつけてもおかしくないくらいだ。
だが、それを理解してか否か芽依は一旦肉体を愛撫することをやめた。
とっくに発情しきった肉体は更なる刺激を求めて疼きっぱなしだ。
「ふふっ、家までは生殺し♪じっくりと欲望で満たしてあげるよ」
そう言って再び歩き始める。
そして家に着くまでの45分程の間、快楽を乞う芽依の肉体を無視し続けた。
「うぁっ、あっ、ああ……」
もう我慢できない。
家に着くやいなや部屋へと駆け上がりドア閉めて鍵をかける。
姿見の前に立つと制服のブレザーを脱いでワイシャツを大きく盛り上げる胸の膨らみを鷲掴みにした。
「あはあぁ〜っ……あはぅん」
顔はすっかり紅潮し目は潤んでいる。
欲しい、欲しいと芽依が表情で懇願する。
胸を揉みながらワイヤシャツのボタンを2つ3つと外していくと見事な谷間が眼前に広がった。ちらちらと青いハーフカップブラが見え隠れしている様子がなおいやらしい。
「おっほ!この谷間えっろ!やっぱでけえ胸っていいよなあ」
思わずオヤジみたいな声を上げた芽依は下から何度か胸を揺らした。ぷるぷると張りのある双丘とその谷間がいやらしく躍る。
「うひひ、このずっしりくる感覚が最高だよなあ。女を乗っ取ったことをより実感できる。この喋り方もこっちの方がしっくり感じるようになってきたな。芽依がどんどん俺に染まっていく♪くくっ、いい気分だぜ」
ワイシャツとブラの中に手を入れて直接胸を触ると、性的興奮によってびんびんになってしまっている乳首も触れてしまう。
「ふああっ!あ、あはっ、やっぱり私の乳首も気持ちいい♪どれどれ……うふっ、綺麗なピンク色♪やっぱり使い込んでないこの感じ色が一番好みなんだよ、ね……んっ、んあっ!んあうっ!」
言いながらくりくりと弄ると勝手に声が漏れてしまう。
女の肉体とはどうしてこうも快楽を得ることに優れているのか。
もはや欲望を抑えることなどできはしない。
ブラウスのボタンを全て外し、スカート、ブラジャーを脱ぎ去ってしまう。
今鏡の前に立っているのは乳首をびんびんに勃起させ、前の空いたワイシャツとぐしょぐしょになったパンツを履いた1人のいやらしい少女だ。
「ふふ、ふふふ……このカラダ、すごく綺麗だ。今までで一番気に入ったよ高崎。素敵なプレゼントをありがとう」
右胸を持ち上げながらセクシーポーズを決め、芽依の顔を使って邪悪な笑みを浮かべると、右手はそのままその美乳とその頂きにある突起を刺激しながら左手をパンツの中に入れてクリトリスを擦り始めた。
「んあああっ!あん、あっ!ああっ!す、すげえ!すげえ気持ちいい!なんだこれ、このカラダ、やばっ!あっ、ああっ!あはああ゛っ!ゾクゾクが、とまらなっ、い!♪くっ、くはあっ!」
奥のベッドに全身を投げ出しひたすら肉体を貪る。ぐちゅぐちゅといやらしい水音共にメスの匂いがあっという間に部屋中に充満し始めるがそれすらも今の芽依にとって興奮材料だった。
「んひい!ひあっ!あっ、あはっ!ふあああっ!♪頭が、真っ白になっていく!気持ちいいのでいっぱいになっていく!ふあああっ!俺が芽依の心に広がっていってる!あはあああっ!」
快楽で真っ白になる頭とは裏腹に芽依の心を寺岡のドス黒い欲望で埋め尽くされていく。
そして芽依の肉体を支配した寺岡は最後の最後まで手に入れた素晴らしい肉体を蹂躙し続ける。
「んあああっ!あひぃんんっ!ひあっ!あっあっあっ、あああっ!ああああぁあ゛っ!!♡」
カラダがガクガクと痙攣し、アソコから止めどなく愛液が溢れ続ける。クリトリスを刺激していた指は膣の中にも入り込み芽依の弱いところを攻め立てた。
そして、芽依のカラダは快楽を受け止めきれる限界に達した。
「あっ、あああ゛ーっ!♡あああア゛ーッ!♡ンハァあああっ!!♡い、くっ、ふあっ!いく、いくいくいくぅ!♡♡」
揉みしだかれながらブルブル震える胸、腰は大きく持ち上がり全身で快楽を享受する。
思考は漂白され、残ったのはメスとして本能だけだった。
ビクンッッ!!!!
落雷のような電流とともに全身が、大きく跳ねた。
「んあああああああ゛あ゛アーーーッ!!!♡♡♡」
噴出する愛液。ビクビクと震える肢体。
おおよそ女の子がしてはいけないイキ顔を晒しながら、芽依は絶頂した。
そしてその瞬間、彼女の心は完全に黒に染まった。
「ア゛ッ!」
最後の断末魔の如く声を上げ、両手足をピンと伸ばしながらプシュッと再び潮を吹いた。
ガクッと脱力し、放心状態になった芽依は時折ピクッと震えながら徐々に収まっていく絶頂感に身を預けた。
しばらくして、芽依はゆっくりと上半身を起こした。
「ふひっ、ふひひっ!」
愛液で濡れそぼった左手を見やると、そのまま口に加えた。
「ちゅぱっ!じゅぷっ!んまっ!」
右手を胸に持っていって乳首を刺激すると、絶頂したばかりの肉体は敏感に反応した。
「あんっ!ふ、ふふふ……あはぁ〜、完璧に染まっちゃった。すごいな、今まで一番上手くいった。憑依が解けても意識はもう俺のままかもな。それくらいにこのカラダに馴染んじまったぞ。あはっ、あははは!こんなエロい肉体がずっと俺のものなんて最高すぎる!あはん!んあっ!気持ちいい!はは、はははは!」
寺岡の魂は、芽依の心とカラダでさえも自分色に染めてしまった。
芽依は邪悪な笑みを浮かべると姿見の前に立った。そして言い放つ。
「それじゃあ、生まれ変わった私を恭也に見せつけてあげますか♪」