上記のツイートに感銘受けてささっと書いた小ネタです。
本番シーンはないです。
ただ退屈だった。
繰り返される代り映えしない毎日。
自分はこんなにも平凡だというのに...
「リトー!」
こいつらときたら毎日どんちゃん騒ぎだ。
結城リト。
つい最近まで俺と同様冴えないやつだと思っていたのにララという転校生が来てからはあれよあれよ女が奴の周りを囲むようになっていった。
「リトは今日はこんなもの作ってみたんだけど......」
「だめだだめだ!お前の発明はいつも碌なことにならないんだから!」
「で、でもぉ.....」
「あなたたち!また学校に余計なものを持ち込んで.....!何回言えば分かるの!」
「結城君、今日も楽しそうだね。」
気が付けばぎゃーぎゃーといつもの大騒ぎだ。
あいつだけの特権。あいつだけの日常。
「くそっ......」
顔を顰めながらつぶやく。
どうしてこうも違うのか......
「ん......?」
ふと足に銃のようなものが転がってきた。
よく見ると先ほどララが結城のやつに見せていた発明とやらだ。
(魂ちゅ~にゅ~君?)
あまりにもストレートなネーミングに思わず苦笑いしてしまう。
銃の側面にダイヤルが付いていて今は分魂にセットされている。
「......」
思わず胸がときめいた。
これは退屈な日常を打ち壊すチャンスではないか?
「これを使えば俺も結城のように......」
恒例の失敗作の可能性など勘案すらしなかった。
気が付けば俺は西園寺と古手川が二人きりになったタイミングを狙って引き金を引いていた。
ぽんっ!と間の抜けた音とともに銃口と思われる箇所からふたつの魂が発射される。
それらは一目散に彼女らのもとへと飛んでいくと、吸い込まれるようにふたりの口の中へと入っていった。
「あひっ!?」
「かひゅっ!?」
突然のことに驚いた西園寺と古手川が目を白黒させながらびくんっ!と肩を震わせる。
見えてはいないと思うが何かが口の中へと侵入しようとしていることは本能的に理解したようだ。
必死に吐き出そうとするがその甲斐も空しく俺の魂は遠慮なしの彼女らの体内へと侵入していった。
ごくんっ♡と聞こえるはずのない嚥下音 が離れて陰から観察していた俺まで届いた気がした。
興奮で下半身に熱い何かが集まっていくのが分かった。
だが、立ったまま沈黙してしまったふたり。
もしかしてこいつも失敗作か......!?と思っていた矢先──
「ふひっ」
西園寺の口から空気が漏れた。
それは古手川にも言えることで──
「むふ、むふふふ......」
両手を持ち上げ、具合を確かめるように閉じたり開いたりを繰り返したふたりはお互いのに含みのある視線を交わすと自分の身体を弄び始めた。
「はぁ~暑い......こんな暑い日は制服なんて脱いじゃってもいいわよね。今は私が西園寺春菜なんだし恥かしくないよね♪」
「ふふふ、なんてハレンチな胸をしてるのかしら.....風紀委員のくせに私がこのおっぱいが一番風紀を乱してるじゃない......あはっ、大きくて柔らかくていやらしい♡」
あのふたりが学校でいやらしいことを堂々と......!!
目の前で繰り広げられる痴態に俺の股間はとうに怒張しきっていた。
「すっげえ......西園寺の肌、すべすべで真っ白で綺麗だ.....んっ、興奮で乳首が勃起してきた......うわ、えっろ......女の子もいやらしい気分になるとこうなるのか......」
「あんっ、前からこの巨乳を揉みたいと思ってたんだよなぁ......手の平に収まりきらねえぜ......けけけっ!んっ、ふあっ!」
ああもう我慢できない。
自分も混ざろうと前に出た瞬間、誤って銃のダイヤルを壁にぶつけてしまった。
その拍子にダイヤルの赤線が「融合」に止まった。
「あっ──」
まずいと思った時には変化が起きていた。
ふたりは下卑た笑みを浮かべるとそのまま抱き合うように身体を重ねた。
すると融け合うようにふたりの肉体は混じり合い、やがてふたりの面影を残した大学生くらいの女性が抜群のプロポーションを持って現れた。
「わぁ~すっげえ♡どすけべボディの完成だぁ♡両手にはしたない巨乳がずっしりくるぜ.....お~揺れる揺れる♪」
「あ、あ......」
その美女を前にして立ち尽くしていると向こうがこちらに気づいたのか、ねっとりとした視線をこちらに向けて妖艶な笑みを浮かべた。
「うふっ、私達のいやらしいカラダ......これからはあなただけのものだよ♡だって......私達の中身はあなた自身なんだから♪ぐふふ......」
今度は下品な笑みで胸を持ち上げて「彼女」は俺を誘う。
その時から、俺の新たな日常が始まると確信した。