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艦隊憑流記3

お待たせしました。
堕ちる艦娘ふたりのお話です。
「はぁ~……」

一日の出撃を終え、入渠用の湯舟に両腕を投げ出しながら浸かった加賀は他に誰も居ない事を確認して深いため息をついた。
しかし、それは全身を包む熱によるリラックス感によるものではない。
それどころか彼女は悩んでいた、しかも人に言えなようなデリケートな問題。
一週間前の夜、我を忘れて己の肉体を貪った時の記憶が頭にこびりついて離れないのだ
理知性を失っただらしのない笑み、いやらしく胸を弄ぶ両手、興奮のあまり洪水状態の股間。
今でも信じられず、悪い夢を見てしまったのではないかと考えてしまう。
あんなあられもない痴態を繰り広げたことが。
そして、あれを”最高のひと時”として記憶している自分自身が。

「どうしてしまったのかしら、私」

ぷかぷかと浮かぶたわわな胸を見下ろしながらぽつりと呟く。
それだけではない、あの日から一日の公務が終わり部屋に戻るといともたやすく自分を手放し自慰行為に耽ってしまっている。
しかもそれは自らを慰めるだけでは収まらない……戦艦の娘である榛名の下着を盗んで、それをオカズにしているのだ。

「こんなことに使うなんて考えたことも無かったのに……」

切っ掛けは些細なものである、自分の下着が地味と言う事に気付いて他の娘のモノを観察していた時の事だ。
どうしてか榛名のカラダ、そしてそれを着飾るブラとショーツが気になって仕方ない。
丁度その時は脱衣所に誰も居なかったため、彼女が入渠している間に手に取ってそのまま持ち出したのだった。

(でも……気持ちよかった……)

むせるような雌の匂いを部屋中に充満させて、ベッドに寝そべりながら腰を浮かせて絶頂に震えて。
ショーツのクロッチ部分を口に咥えて榛名に対してクンニをしながら犯す妄想ばかりをしていた。
思い描く彼女は初めての感触に戸惑いながらも雌の快楽に耐え切れなくなって涙を流しながらアクメを繰り返し……。

(んああっ!はぁ……ふぁっ!イ゛、んおっ!おおおっ!イ゛グぅ!!)

目を閉じればまるで先ほどの時のように自らの痴態が脳裏に浮かび上がってくる。
絶頂してから落ち着いた後に必ず清掃はしているが、自分の淫らな行いがバレてしまうことが恐ろしくて誰かを部屋に呼ぶことさえままならなかった。
もしこれが露見すれば一体どのような目にあうのか……解体は免れないだろう。

(ふふ……榛名……あのカラダ、私と違って少しスレンダーだけど理想的よね……)

そんなリスクを冒してまでもこんな行為をしている自分が不思議で仕方ないが……下腹部が熱くなるのを感じる。
このような事をしているお陰で寝不足気味、この数日は毎日のように被弾して入渠する始末だった。
昨日に至っては気絶するまで繰り返していたようで、気がつけば朝日が昇り総員起こしの時間になってしまっているほどだ。

「それに……その下着を……」

オナニーに使ったそれらを着用してしまっているのだ。
もしはだけて誰かにでも見られようモノならとんでもないことになるのに……
出撃の時も訓練の時も榛名のつけていたソレを身に纏って、興奮してしまっている。

(……どう、なのかしら……)

これではただの変態ではないか、両手足を縛りつけて海に飛び込みたい気分にすらなってくる。
しかし、気がつけばその彼女以外にも目を付けては胸や股を見ているのだから手が負えない。
まるで今までの自分が砂粒になって手のひらから零れ落ちていくかのようだ。

(我慢していた箍が外れたという事なのかもしれないわ……)

自嘲しながら再びあの夜のことを思い起こす……あれは私じゃない、そう思えればどれほどよかったことか。
しかし彼女自身の記憶がそれを真っ向から否定する、間違いなくお前自身だったのだと──。
同性の仲間に性欲を抱いてその下着を盗んでオカズにし、着ているド変態……それが今の加賀なのだ。

「これじゃあ空母一の練度が聞いて呆れるわね」

積み重なったストレスは着実に加賀の精神を蝕み、疲労の色を濃くしていた。
責任感が強いからこそ、自らには常に厳しい……その姿勢が歪を広げる。
結果、ここ最近は戦闘にも影響が及ぶようになり小破や中破を繰り返してしまっているのだ。
致命的な損傷になっている訳ではないのだが、そのミスが積み重なればいずれは大変な事になってしまう。

「提督に相談しようかしら……ンヒィ!?」

そう思い立った瞬間だった、どくんっと心臓が大きく脈打つ同時に背中が跳ねてばしゃりと水しぶきを生む。
口を数回ぱくぱくさせたと思うと次の瞬間にはニヤりと口角を吊り上げていた。
意識が反転し、今まで悩んでいた事が嘘のように晴れやかになっていく。

「だめじゃないか、そんなこと考えちゃあ……やめやめ!あんな奴に頼るだけ無駄なんだから!そう、これが私なんだから受け入れていかないとならないわ!」

右胸を弄びながら支配下に堕ちた加賀に言い聞かせる、これだけで彼女の心はそう言うものだと受け入れてねじ曲がって行くのだ。
恐らくこのまま憑依をすることなく放っておけば、ズルズルと変態行為を続けていずれは破滅してしまうだろう。
それはそれでそそるものであったが……男にとってはまだリスクの高いお楽しみでもある。
そう簡単にこの練度の高い肉体(オモチャ)を手放しては損と言うものだ。

「うーんっ!やっぱりこの胸が浮く感覚が堪らないなぁ……巨乳艦娘ならではの感覚だぜ。おっ、乳首が勃ってきた……よしよし、精神と肉体がしっかり結びついてる証拠だ。俺の魂との同調はほぼ完璧だな。んっ、ひっ!心なしか感度も上がってきたな、へへへ……」

一週間前より少しだけ大きくなった乳首を抓ると背中がゾクゾクと震える。
毎日毎日開発をし続けた甲斐があったというものだ、慣れ親しんだ感覚に思わず目を細めてしまった。
ふとした仕草に一つの違和感を覚えないこの状態……もうこのカラダは自分のものだと改めて確信させられる。

「それにしても……」

加賀は顔を下品に歪めて額に手をあてた。
瞳孔を開かせ唇を釣り上げて大きく嗤う、それはまるで深海棲艦と錯覚してしまう程だ。
一つ違うと言えば、怨念と言うものではなくもっと生々しい欲望に染まっているという事くらいか。

「どいつもこいつも馬鹿だよなぁ!あははっ!だ~れも俺の存在に気付きやしねえ……大事な仲間がカラダを乗っ取られていいように弄ばれてるってのによぉ。それでも一緒に戦ってきた戦友なんですか~?くくく、ここ最近の被弾だって、俺がわざとさせてるってのによぉ……!」

いくら疲れているとはいえ、加賀ほどの練度毎日被弾することは不自然だということに誰も気づかないのが面白くて仕方ない。
しかも事ある毎に艦娘達を舐め回すように見つめて視姦しているというのに、気にしようとする気配すらなかった。
本当は、男に覗かれているというのに呑気なものである。
それでもしっかりと戦果を上げているからなのか、それとも加賀自身が築き上げてきた信頼がそうさせるのかは知らないが。
どちらにせよ使えるのであれば存分に使い潰すのみだ、この肉体は既に男の道具に成り下がっているのだから。

「まあ、まさか私が”手を抜いている”なんて誰も思わないわよねぇ……その気になればあんなザコ的なんて簡単に焼き払えるのに」

実際、加賀の肉体の練度はすさまじかった、狙いは寸分も狂わずあれよあれよと敵に命中する。
彼女から主導権を奪い取れるようになってからの最初の出撃で、意識せずとも洗練された動きができる自分に思わず身震いしたくらいだ。
弛まぬ鍛錬のお陰でカラダに染みついているという事だろう……ソレを引き出せるのも、加賀のすべてを支配していないとできない芸当。

「誰かが積み上げた経験を横から掠め取って良いように利用できることがこんなに楽しいなんてなぁ……最初は違和感しかなかったのに、今ではこの感覚が馴染んで仕方ない……ふふふ」

グーパーと両手を動かせばその通りにカラダが動く……それが当然、当然なのだ。
本来は自分の肉体ではないという事を除けば、であるが。
胡坐をかいて全身を楽な姿勢へと持って行けば、ゆらりと陰毛が湯で舞うのが見えた。

「さて……そろそろかしら?」

わざと被弾している理由はふたつある、ひとつは同じタイミングで入渠する艦娘を視姦すること。
旗艦になる事も多々ある彼女程のならば、機密情報である他艦隊の動向を把握することも容易だ。
既に一週間で何十人もの娘達の裸や下着姿を確認することが出来た。
そしてもうひとつは……

「おっ!あのシルエットは……!」

サッシの向こうで服を脱ぐ見覚えのある影。
男は特に特定の艦娘が所属している艦隊の帰還時刻に合わさるように被弾の度合いを調整していた。
ガラリと扉を開くのを確認すればそこにはお目当ての娘、戦艦榛名の姿が。
真っ先に目に入ってくる美乳は何度見ても飽きないほどだ。

「あっ!加賀さん、今日も入渠だったんですね!最近疲労が溜まっているのではないでしょうか?榛名、正直心配です……」

ストーカーのように付け回されているなんて全く気が付いていない榛名は心配そうに声をかける。
その様子を見ればお腹当たりに大きな痣を作っていた……これはもしかしたら大破になったのかもしれない。
しかし、気丈にもそんな声をかけてくるのは性格もあるだろうが積み上げてきた信頼によるところが大きいだろう。
これを利用して自分の欲望の為に使うのがどれほど楽しいことか。

「心配かけてごめんなさいね。もうすぐ本調子に戻すから。すごい痣だけれど大丈夫?せっかくの綺麗な肌が台無しだわ」

男は意識を薄めて加賀の好きなようにさせていく。
応対が面倒くさかったのもあるが、彼女がどれほど榛名に対して思いを抱いているかを確認するためだ。
例えるなら馬に乗って手綱を握って居るような状態だろう。
路面の状況などについては勝手に馬が判断してくれて、騎手の男は手綱を握り行き先を指示するのみ。
逆説的に言えば、既に加賀は男の補佐が無くなれば暴走する可能性すらあるということなのだが。
真面目で、初心で、何も知らなかった彼女ほど染まりやすいものは無かったのである。

「えっ、ええ、駆逐艦の子を庇って敵戦艦の砲撃を受けてしまって……大破しちゃいました、あはは……あの、すみません、はしたないのは分かってるのですが少しカラダが痛むので先に湯船に浸からせていただいてもいいですか?」

加賀はその肢体をじっくりと舐め回すように見つめていた。
彼女自身は意識して居る訳ではない、男が露出の多い女性とすれ違った時にふと視線を向けてしまうようなもの。
自然とこうなってしまうほどになっていたのである。

「ええ、構わないわ。今は私しか入っていないしその気持ちはよく分かるから……痛いでしょう?よければもっと近くで見せてちょうだい」

入渠に使われる湯船には鎮痛作用も含まれているため、こういう時には早めに入っておくのが良い。
少し露骨すぎるような発言だが、加賀は何とも思わずに観察を続けていく。
勿論見るところは怪我などではない、顔、胸、秘部……二日前とどう変わったのかを念入りにじっくりと。

「……え、あ、ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです」

榛名は少し困惑しながらも礼を言えば、手桶を使って掛け湯を始めていく。
瑞々しくい肌が濡れてより一層艶めかしさを増していた。
手早く長い髪の毛が浸からないように纏めると中へ全身を沈める。

「フヒ、まだ洗っていない榛名の……こほん、でも分かってると思うけれど無理だけは禁物よ?ここであなたに何かあったら、私が困るんだから」

知っての通り出撃をすればかなりの汗をかいてしまうものだ。
内部で区切られているものの、それが伝わってこちらに流れてくると思えば思わず興奮してしまう。
小声で恐ろしい本音が出てしまった所で、加賀はごまかすように彼女の手を取った。
目を見開いて驚く榛名、確かに自分らしくなかったかもしれない。

「そうですよね!えぇ、誰かが欠けてしまったらやはりその穴は埋めがたいものになりますから!」

そう言えば彼女に触れたのは記憶にある限り初めてだった。
キュンと下腹部が疼いてドロリと粘液がお湯に溶かされて行く。
もう少し、もう少しやってみても大丈夫か?そんな思いが加賀を支配して……身を乗り出した。

「もう、そうやって自分を戦力としか見てないのは悪い癖よ。私は純粋にあなたのことを気にかけてるの。どう?榛名こそ最近疲労が溜まっているのではないの?……それとも何か悩み事があるとか、良ければ夜にでも話を聞くけど?」

仕切りに豊満なバストを載せて、右手で頬を撫でる。
ぷにぷにしていて、子供がそのまま大人になったかのような柔らかさだ。
弾力も良く、その中央にある口は薄い桜色でとても美味しそうに見える。
思わず食べて見たくなってしまって、掴んだ手に力が籠った。

「よ、よろしいのでしょうか……」

困惑する榛名……一体加賀はどうしてしまったのだろうか、そんな感情がありありと見える。
だが決定的に拒絶はされていない、もう一段階進んで加賀は彼女の耳元に顔を近づけた。
火薬とシャンプーと汗の匂いが鼻腔をくすぐってどうしようもない劣情が沸き起こる。

「私も貴女が心配で仕方ないの……ね?」

ぼそり、と呟いた瞬間榛名は肩を大きく跳ねさせた。
流石に良くは無かっただろうか、仰け反るように背中を壁に押し付けて口をパクパクさせている。
かなり気まずい空気になってしまったが、都合良く残り時間が0になった。

「あ、えっ、えっと、心配かけて申し訳ありません。それより加賀さん、タイマーが鳴りましたよ!相談はまた追々ということで……」

ビー、と言う音に榛名は少しだけ冷静さを取り戻せたのか、わたわたとそれを指す。
今はここまでね……大きく深呼吸して彼女の残り香を吸い込んだ加賀は、ゆっくりと立ち上がる。
大股を開きながら濡れた身体を拭きつつ、脱衣所へ行く間際で榛名に言葉を投げかけた。

「ええ、そうね。ではまた夜に尋ねさせてもらうわ……」

拒否の声は聞こえない……と言う事は確定でいいだろう。
どちらにせよ、それなりの立場である加賀の約束を榛名は反故にするとは思えない。
ふつふつと黒い感情が沸き起こり、脳内では出撃の際に作戦を立てるように彼女を犯す算段が組み上がり始めている。

(ったく……本当にドスケベになりやがって、タイミングが悪かったらそのままヤッてただろうな!それはそれで見ものなんだが)

まさかここまで内面が変わっているとは……そう、男は殆ど加賀を誘導させていなかったのだ。
やった事は悩みを受け入れさせたことと、榛名と一線を超えないように押さえつける事。
だがそろそろ良い頃合いなのも事実だ、下準備は完璧。

(今日は楽しみになってきたぞぉ……?)

そこまで考えて、男はまた加賀に思考の主導権を戻した。
気がつけばいつもの通り自らのカラダを拭いて髪の毛を乾かしているところだったらしい。
ドライヤーを置くと生乾きの髪を放っておいてゆっくり立ち上がったいつもの仏頂面を一気に歪ませる。
豹変、と言う言葉が一番似合っているだろうその変化。

「にひっ、待っていたのよ。この時を……ね」

視線の先には先ほど榛名が着替えていた場所……そこには服が入れられた籠が。
ボロボロに破けた服の中から目当てのものを探していく。
周囲の気配を探りながら、誰かが来ないよう注意を払って一枚の布を引っ張り出した。
幸い、大きなダメージは免れていたようだ。

「おっほ~っ、榛名の下着……今日のは縞模様が入ってて可愛いなあ……へへへ」

砲塔に描かれたダズル迷彩を模した柄の入ったショーツ。
加賀はニヤリと嗤うと、ひっくり返してクロッチの部分を鼻に押し付け匂いを嗅ぐ。
芳醇な香りが鼻腔内に広がり思わず蕩けてしまいそうになった。
じゅんっと下腹部が疼いて、タオルで水気を拭かれた太ももに一筋の滝が生まれ始める。
鏡を見れば仲間の下着を顔に押し付けて発情する自身の姿があった。

「へへっ、相変わらずの変態ね私は……せっかくだから、今日はこの下着を履いて部屋に戻りましょうかしらね?ど……興奮してくるわ……フヒッ」

試しに足を通すも加賀の豊満な肉体のせいでどうしても食い込んでしまう。
太ももの辺りからゴムが伸びる感触がして、悲鳴を上げているのが分かった。
しかし、それを無視するようにグイッと引っ張り上げると、榛名の体温の残りがじんわりと尻を包み込んでいく。
加賀の使っている綿のゴワゴワしたモノではなく絹とナイロンで編まれたスベスベで手触りの良い材質。
一分前まで彼女の股間にあったもの……それが自分の股に収まっているのだ。
グイッと腰の部分を引き上げて食い込ませれば、白いショーツの奥にある陰毛がくっきりと浮き上がった。
その光景に加賀はさらに興奮を覚えて、ぐじゅりと水音を鳴らす。

「うっわ、このケツの食い込み具合とかエロすぎだろ……尻肉が収まらねえ……くひっ」

ぱっつんぱっつんになったソコにしたから指をいれて押し込もうとするが、伸びきった輪ゴムのようになったショーツは侵入を拒絶した。
ゴムが食い込んだ尻肉は大きく形を歪ませて、谷間のようにすらなっていた。
少し歩いたり腰を捻るだけでプツプツとゴムが切れる感触がする。

「さて、今日もオナニーでもして時間を潰そうかしら……夜の予行演習も含めて、ね……ヒヒッ」



日もどっぷりくれた鎮守府の寮内。
戦艦の娘達が割り振られている区画に、加賀がコツコツと歩いている。
制服を着ている彼女は迷わずとある部屋の前に立つと、リズムよく三回扉をノックした。

「はい、どちらさまでしょうか?」

中で人が動くような音がすれば、ドア越しにくぐもったような声が聞こえてくる。
それに対して明瞭に加賀は名乗った。

「榛名?加賀です。開けてくれるかしら」

扉が少しだけ開き、榛名が顔をのぞかせる。
すぐに閉めれるようにという警戒心が見え隠れしていた。
まぁ、当然の事なのではあるだろうが。

「本当に来てくださったんですね……その、すみません榛名なんかのために……」

申し訳なさそうに目を伏せる彼女。
しかし、それだけが本心ではあるまい。
原因は加賀にある、というよりもわざと作っているのだから。

「いいのよこれくらい。入ってもいいかしら?」

しかし、図々しくも加賀は部屋に上げろと強要をする。
榛名が断れない性格をしている事を利用して……それもわざと、計画通りだ。
逸る気持ちを抑えながら、こっそりとドアに手と足を掛けて逃げられないようにする。

「……はい、もちろんです」

数秒の沈黙の後にゆっくりと扉が開かれる……可愛らしいデザインのキャミソールにショートパンツの部屋着姿。
榛名の部屋は簡素な加賀の部屋と違い、華やかな雰囲気が広がっている。
アロマが焚かれたそこは榛名の香りでいっぱいであった。
イメージとしては女子大生もしくはOLの部屋に近い。
デザイン性にこだわった家具に明るい色を基調にしたベッドシーツにカーテン、ドレッサーの上には化粧品がいくつか並んでいた。
出撃のない日には化粧をして出かけたりもするのであろう。

「完全に女子力で負けてるわね……」

加賀の意識と同調しながらあまりの違いに鼻で笑ってしまう、何故なら間取り自体は一人部屋なら全て同じなのだ。
つまり、中にある家具やインテリアだけで雲泥の差が生まれてしまっている。
女としての魅力では全く劣らないが加賀も少しはこういう”華やかさ”を持つべきではないかと思ってしまう。
隣の芝が青く見えて仕方ない……とは言えそれももうすぐ気になくなるのだ。

「はい……?」

ぼんやりと考えていたことが声に出てしまったらしい。
怪訝な顔をする彼女に優しく笑みを向けると、少しだけ緊張がほぐれてくれたようだった。
頭の中では榛名に包まれて昇天しそうな程であるのだが。

「いえ、なんでもないわ。早速本題に入りましょうか」

ベッドに腰かけてまずはいつもの真面目な表情を作る。
その際にも、一瞬だけ布団を撫でてここで榛名が寝ているのだと自覚してしまった。
どんどん湧き上がってくる邪な気持ちを抑えつつ、加賀は言葉を続けていく。

「どう?最近気になることとか、悩みとかはないかしら?」

二人で並んで、ドレッサーの鏡越しに彼女の様子を伺いながら聞いてみる。
その問いに、榛名はもごもごと口を動かしながら何かを悩んでいるようであった。
手を組んだり、口を押さえてみたり……すなわち嘘をついている仕草。

「えっと、その……ないわけでは、ないのですが……ちょっと言いづらいというか」

勿論、それがどうして言いづらいのかはハッキリとわかっている。
が、まだ早い……もっとこの可愛らしい榛名を困らせてみたいと加賀は思った。
まるでDVをする彼氏のような思考であるが。

「第五艦隊で起こっていること?それとも戦闘中に気になったことでもあるのかしら?」

敢えて、外しながらもそれらしいことを問いかけてみる。
万が一彼女が非常に鈍感で気づいていないという可能性もあるからだ。
だが榛名の反応を見る限り、その線は外れているようである。
心の中の笑みが深まって、子宮がきゅっと締まり上がった。

「いえ、そうではなくて……もっと個人的なことで……ただこれを加賀さんに言うべきかは……」

言いよどんでいる榛名、その頭の中は色んな考えが廻っているに違いない。
勘違いだったらどうしよう、でも本当だったらどうしよう。
こんなこと、誰にも相談できないし……一先ず帰って貰うのが一番だろうか。
顔に出やすい性格の彼女、鏡越しに様子を伺われているとも知らずに。

「いいえ、教えてちょうだい。これでも秘書艦だってやってたのよ。今までいろんな子の悩みを聞いてきたつもり。力になれないなんてことはないはずよ」

説得力のある言葉、元に主力を率いて戦場を駆け巡ってきた戦士なのだ。
同じ空母の面々からの信頼もそうだし、萩風などの護衛艦からの信頼も非常に厚い。
寧ろ加賀が居なければこの鎮守府の隆盛は成り立っていないようなモノ……。

「でも……」

では質問を変えましょう、と言って加賀は榛名に向き直る。
そろそろ核心に迫っていくべき頃合いだ、前菜である彼女の困る姿は存分に楽しめた。
では、メインディッシュの前に待っているのは食べ応えのあるモノが来るのは自明。

「私じゃなくても言えないこと?それとももしかして、”私だから”言えないことなのかしら……?」

ちょっとだけ口角が上がるのを感じた。
これから始まるお楽しみの時間が待ち遠しくて仕方ない。
唐突に自分の方を向かれた榛名は動揺を隠せずにいた。

「それは……」「”最近入渠の時によく下着がなくなる”とか?」

彼女の言葉に被せてきっと思っているであろうことを続ける。
榛名の表情が一瞬固まったのが分かった。
思考を読まれたときほど心が無防備になる瞬間は無い。

「それも、私と入れ違いになった時に限って……と思っているんじゃないかしら。顔を見れば分かるわよ」

その虚こそが命取り……加賀は榛名の心理的な制空権を握り始めた。
もうすでに自分の事は手に取るように読まれているのではないか。
勿論、パッとそこまで考える事は出来ないがそれ故に本能的に恐怖がにじみ出ててくる。

「ぐ、偶然だと思います。だって加賀さんがそんなことをするはずが……」

硬直する筋肉、明らかに動揺しているのが丸わかりだ。
戦闘や演習ならそんな様を見せつけたらすぐに集中砲火されてしまう。
勿論、加賀は手加減をするつもりなどさらさらない。

「でも失くしてるだけにしては頻度が多すぎる。そう思ってるんでしょう?」

圧倒的な航空戦力で畳みかける……まさに電撃戦だ。
一つならまぐれ、二つなら偶然、三つなら必然。
次々と突きつけられる事実に、榛名は為す術もない。

「……」

沈黙、砲塔を潰された大破状態と言っても過言ではないだろう。
彼女に出来る事は、なるべく息を潜めて逃げる機会を探る事のみ。
そして沈黙は肯定の意味としても捉えられる、小刻みに息をしながら一点を見つめ続ける彼女を加賀はゆらりと見下ろした。

「ふふ……図星というところかしら」

含みのある笑みを浮かべて榛名の前に立てば、ギシリと軋むベッドの音がやけに大きく聞こえた。
空気が少しだけ変わり、彼女もまた目で加賀の姿を追いかける。
加賀は、青い自らのスカートに手をかけて榛名に問いかけた。

「ねえ榛名、今日の私はどんな下着を履いてると思う?」

一方的な問いかけ、少なくとも普通であれば同性の下着など興味を示すことは無い。
どういうことだろうか、榛名は理解することが出来なかった……いや、理解することを理性が拒絶したのだ。
加賀は答えを待たずに行動を以ってその答えを榛名に見せつける。

「え……」

にんまりと笑みを深めて裾を持ち上げれば、縞模様の白いパンツがはちきれそうになりながら履かれている。
クロッチの部分にはじんわりとシミが広がっていて、黒の陰毛がうっすらと浮き上がっていた。
信じたくなかった現実が目の前にありありと見せつけられ、別人にも思える加賀の顔のおぞましさに榛名の背中にぞわっとに悪寒が走る。

「それは……今日、私が……」

歯をガチガチと鳴らしながら目を見開き、震える指を指す榛名。
ただでさえ白くなっていた彼女の顔は血の気を完全に失ってしまっている。
嘘、嘘と首を小さく振ってその現実を受け入れまいと必死に気を保っている。

「ええ、いつも新鮮なものをありがとう。おかげであっちがすっごく捗るわ……んひひっ」

一体これはどう言う事なのだろうか、悪い夢でも見ているのではないか。
ただの偶然が重なり悪夢になって加賀を形どっているはずだ、そうに違いない……そうあって欲しい。
榛名の知っている彼女はあんなどす黒い声で嗤ったりしないのだから。

「どう、して……だって加賀さんは……あんなにまじめで、仲間思いで……訳が分かりません……!榛名には、理解できません……!」

その言葉は加賀ではなく、自分に向けたものであった。
今起きている現実を認めたくなくて、必死に必死に言い聞かせようとしている。
徐々に鼻声になっていきホロリと涙が零れ落ちた。
だが泣いている訳にもいかない……逃げるか、助けを呼ばないと。
しかし、得体のしれない何かになった加賀の顔を見れば気圧されてしまって後ずさる事しか出来ない。
腰が抜けてしまっているのだ、そうすればすぐに壁へ背中をつくのは分かり切っている。

「大丈夫よ。あなたもすぐに理解できるようになるから♪」

歪んだ加賀の笑みが、榛名に向けられた。
知り合ってからかなりの時間が経つがこんな表情を見せたことは一度だってない。
まるで、ストーカーのようなそんなねっとりとした不愉快なモノ。

「ひっ……」

思わず榛名は恐怖から声が漏れるのを抑えきれなかった。
このままなら犯されてしまう……血の気が消え去り、生きている心地がしない。
呼吸が小刻みになって歯がガチガチと震えはじめた。

「そんな顔しないでちょうだい。今の私があなたが欲しくて仕方がないだけよ、ふふふ」

と、いきなりお面を別のものに取り換えたように艶やかな笑みへと顔を変える。
自分の知る彼女からかけ離れた淫らな表情は別人が加賀に成りすましているようなそんな雰囲気すら感じた。
後ろに何かが居るような……思わず呟いてしまう。

「だ……れ……?」

その問いに加賀は一瞬面くらったがすぐに笑みを戻した。
意識的にしろ無意識的にしろ榛名は加賀に別人の存在を見たのである。
流石に歴戦の艦娘、観察力もそうだがこういった直感も鋭いという事だ。

「誰って見てわからないの?私は加賀よ。頭から足先まで全部本物の加賀のカラダ……違うのは心だけ、って言いたいところだけれど……今となってはそれもだいぶ怪しいわね。俺に染まりすぎて原形とどめてないかも♪」

にやりと悪い笑みを浮かべながら榛名に見せつけるように胸を下から持ち上げ揺らして見せた。
寧ろ自分の存在がバレたことは好都合ですらある。
後から知る方が絶対に気が楽なのに、不幸なことだ。

「やっぱり今の加賀さんは普通じゃないのね……!」

よかった、と安堵したのか目から恐怖の色が少し薄れる。
彼女自身の裏切り行為ではないことが分かって希望を取り戻したらしい。
まだ、救えるとでも思っているのか──腹から笑いが込み上げてくる。
だからこそ突き落とす甲斐があるというものだ。

「くっふふふ、希望らしきものが見えた途端に強気なっちゃって、可愛いわねあなた。で、それがわかったところでどうやってこの状況を切り抜けるの?この肉体の方が練度が高いのはあなたも重々承知でしょ?」

加賀は榛名をベッドに押し倒しながら不敵な笑みを浮かべた。
暴れる彼女の両手首を押さえつけながら馬乗りになる。
この圧倒的な力……ソレを自分の意のままに操ってメスを見下ろす優越感が実にたまらない。

「やはり何かに操られて……ぐっ、放しなさいこのケダモノッ!加賀さんを返してっ!!」

希望を取り戻した彼女の気持ちが行きつく先、それは勿論怒りに他ならない。
尊敬している加賀をコケにするような行為はまさに侮辱。
仲間として許せるはずはないのは当たり前である。

「それはどっちに言ってるんだ?俺か?それとも加賀か?」

ニタニタと笑みを浮かべる加賀……これを見たくて仕方がないという顔。
低く落ち着いた声がどこか浮ついているようにすら感じる。
勝ち誇るように胸を張れば、榛名の堪忍袋の緒が切れた。

「言わなくてもわかるでしょう!」

眉間に皺を寄せてぴしゃりと言い張るその姿は血気迫るものがある。
これほどの美少女ならそんな表情をしていても可愛らしいと思えるのが不思議だ。
だが、あまりグイグイこられるのも癪に触ってしまう。

「くくく、じゃあ返してやろうか?」

主導権はこちらにある、だから従えと男は言い切ったのだ。
いきなりの事に榛名は一瞬その言葉の意味を解釈するのに手間取ったが……まさか。
少なくとも激高していた彼女を冷静にさせる事にはなった。

「なん、ですって?」

一体何故、どうして……信じられないという思いが彼女の中で渦巻く。
ただ、返してもらえるのであればそれに越したことは無い……
どうしたらいいのか考えている間に、加賀は言葉をつづけた。

「今この状態でも加賀の意識はあるんだよなぁ、カラダの主導権が俺にあるってだけで。試しにこの肉体を完全に加賀に返してやる。でも、後悔するなよ……?」

加賀は静かに目をつぶると、ふっと拘束している手が緩んでいく。
固唾をのんで見守って居れば、目を開けた加賀の瞳は薄ぼんやりと榛名を見つめていた。
彼女から漂う雰囲気がいつものものに戻ったような気がする。

「あ……榛、名……?」

口を開くと、どこか寝起きのような加賀の声が聞こえてきた。
一切の邪気が無いソレは榛名のよく知っている彼女のモノ。
まるで激戦地から帰ってきた艦隊を港で出迎えたようにぱーっと表情を輝かせた榛名だったがすぐに異変に気付く。

「加賀さんっ!正気に……!ッ!?」

弱まっていたはずの自分を押さえつける腕の力がグッと強まった。
寧ろそのまま握りつぶされてしまいそうな程に。
抵抗をしようにも微動だにする事すら出来ないどころか、血の流れまで止められているのか手の感覚が消え始めている。

「加賀、さん……?痛い、痛いです、やめてっ……」

必死に呼びかけるが、どこか様子がおかしい。
口角が釣り上がって半笑いのような表情を浮かべている。
目は先ほどよりも狂気を蓄えていてまるで深海棲艦のようですらあった。

「榛名……榛名……綺麗よ……すごくきれい……ふふ、ふふふ……」

ガバッと加賀は榛名の胸に顔をうずめていく。
下乳の部分から顔面をこすりつけるように、ぐりぐりぐいぐいと。
榛名の豊満な胸元が歪み、大きく持ち上げられた。

「きゃっ!加賀さん!?何をっ!?」

予想すらできなかった展開……本当にこれが彼女なのか。
嘘だ、嘘だという脳内の声をかき消すような痴態が目の前で繰り広げられている。
ソレを察知したわけではなく加賀はくぐもった声で欲望を赤裸々に曝け出していった。

「ああ~……柔らかくていい匂い……ずっとこうしたかったの……!榛名のことを、私の手で穢したかったの!ああっ!ん゛っ♡♡」

シルクで編まれた肌触りの良いキャミソールの上から加賀が鼻息を荒くしてその全てを味わっていく。
生暖かいねっとりした感触がするのは舐められているという事だろうか……拘束された太ももにも似たような粘液の感触がする。
ソコは加賀の股間で拘束されているようで、濡れた自らの秘部をこすりつけているようであった。

「そん、な……」

再び榛名の表情が絶望の色に染まる。
しかも彼女はとどまる事を知らず無理な姿勢のまま腰を動かし始め、榛名のカラダは悲鳴を上げた。
その瞬間に加賀は榛名の胸に顔をうずめたまま動きを止めて数秒黙ると、再び顔を上げた……あの悪意のこもった表情を携えて。

「お前の胸、本当に気持ちいいな。張りがあって最高だ。どうだ?大差なかっただろ?俺と今の加賀は?……寧ろ加賀の方が重症かもしれんがなァ?元お仲間を気遣わずにレイプしようとしてたんだから……」

グニグニと二度三度顔を押し付けてからニタニタと笑みを浮かべる加賀。
どうやら主導権は元の男の方に戻ったらしい。
力任せだった拘束が少し緩んで手に血が流れ始める。

「う、嘘に決まってます!加賀さんがあんなことするはずない……あなたの演技に決まってます!」

あの加賀が仲間を滅茶苦茶にするなどあり得ない。
そう思うのは当然の事であるし、認める事など出来るはずが無かった。
あんなの、盛りのついたケダモノではないか……榛名はそう思っている。

「まあ、別に信じてもらえなくてもいいわよ。あなたも今から体験することなんだもの」

この現象は言葉で説明するのは難しい、百聞は一見に如かずというものだ。
加賀は舌なめずりをすると榛名のぷるっと下唇に狙いを定めた。
クパッとその口を開くと顔を近づけていき、接続される。

「えっ?ふぐっ!?んんっ!?」

口づけをされ目を白黒させた榛名は必死にもがくが、全身をがっちり抑えられて逃れることができない。
4つの胸が押し当てられてぐにゃりと歪んだ。
呼吸ができないため鼻で酸素を取り込もうとしたしたが加賀にキュッとつままれた。
いつの間にか両手で拘束されていたはずの榛名の手が、片手で拘束されてしまっていたのだ。

「んむっ!!んんう゛ーーーーっ!!!」

息をしようにも、酸素の共有を断たれた榛名は命の危険を感じ抵抗が強くなる。
火事場の馬鹿力とはよく言うが、それでも逃れる事は一切できない。
次第にカラダが空気を求めて横隔膜がヒクヒクと動いて意識が白く染まりつつあった。

「んんーーっ゛!!んんん゛ーーーーーーっ゛!!ふごっ!?」

一文字に結んでいた口に舌が入りこんできて、器用に歯までこじ開けられてしまった。
ねっとりとした感触が中に広がって……同時に顔全体が上を向くような状態にされていく。
すると突然肺に空気が送り込まれた、人工呼吸を行うように加賀が彼女の口の中に空気を吹き込んだのである。
困惑するも脳に酸素を送るため身体は無条件にそれを受け入れ彼女の豊満な胸がぐぐっと膨らんだ。

「んっ、んうぅ~っ!」

涙を浮かべて榛名は震えた、生暖かい呼気が気道を通る感触をこれでもかと味会あわされて屈辱感と悲しみに苛まれていく。
加賀はそれを好機と見ると空気と同時にふっ!!別のものも送り込む。
冷たいような温かいような固まりがスルンと喉を通り胃の中へと入って行った。

「ふがっ!?」

唐突に入りこんできた異物に、榛名のカラダは本能的に抵抗を示して吐き出そうとした。
ソレはつままれた鼻の拘束を一部破って汚い音が漏れ出すほど。
その『何か』は脱水症状を起こしたカラダに水を飲ませた時のように榛名の中に取り込まれ全身に染み渡っていく。
ぞぞぞと悪寒が走り身体は抵抗するように震えるも加賀はそれすらも楽しむように何かを送り込んでいった。

「んぐっ、んっ、ん゛っ!ンン゛ーーーーーっ!!」

なんとか吐きだそうとする榛名……しかし酸欠から戻り切っていないカラダは上手く力が入らない。
ぐりん!白目を剥き、加賀から離れようと肩を掴んでいた手はピクピクと痙攣をしてだらりと落ちていった。
その間にも加賀はポンプのように全身をうねらせて呼気を彼女の中へ入れていく。
命の危機を感じた榛名のカラダは足りない酸素を必死に血液から全身に運ぼうとする。
勿論、混ざり合った不純物(ルビ:男の魂)と共に隅から隅まで満たしていった。

「ふふっ、榛名の唇…美味しかったわ」

加賀はねっとりと榛名の口内を舐め回してから唇が離してニタリと舌なめずりをした。
ようやく自由な呼吸が許された榛名は噎せるほどに腹を収縮させながら必死に酸素を取り戻していく。
だが、彼女は落ち着くことが無いままに血管を浮き上がらせながら身を悶えさせた。

「かはっ!はあっ!はあっ!」

まるで空気に酸素が含まれていないかのような感覚、拘束が緩められて必死に手を上に伸ばして助けを求める。
支配される事を細胞レベルで拒んでいるのだが、それも長くは持たなかった。
徐々に呼吸のリズムが穏やかになり、先ほどまでの必死の形相が嘘のように平静になっていく。

「はぁ~、はぁ~、はぁ……」

目が覚めた榛名は痛む頭を押さえながらゆっくりと上半身を起こして目を何度も瞬きさせた。
自分が自分でないような、さっきより少しだけ身体が軽い気がする。
呼吸する時の声が加賀と比べても高い、耳触りのいい声が自分の口から出ていることに嬉しさを覚えた。
手を顔の前に持ってきて表裏を確認する……加賀と比べてもほっそりとした指と白い肌が眩しい。
どうして私はこんな事を考えているのか、そんな事は自明であった。

「あ、あはっ、あははっ」

榛名の表情筋が勝手に吊り上がり、ねっとりとした笑みが浮かび上がる。
支配してやった、この清らかな肉体を──いや、彼女にとってはこう言うべきであろう。

「榛名、侵略されちゃいました♪」

彼女から聞いたことのないような悪意のこもった声、それを聞いただけで頭が興奮でクラクラする。
両手を胸に持っていくと加賀ほど巨大ではないがしっかりと実った果実の感触が手のひらいっぱいに広がった。
型崩れ防止のパッドに包まれたソレは存在感を大きく示している。

「ふあっ……頭が、ふわふわする」

こういった刺激にあまり慣れていないのか身体の反応がとても初々しい。
記憶を漁ってみるとどうやらそれほど自慰行為を行わないようだ、こんなにイイ身体を持っているにもかかわらず勿体ない事この上ない。
手慰み程度に弄れば、くにっくにっと面白いくらいに胸が両手の中で躍り肩紐が緩んで谷間が顔を出す。

「うひっ、このアングルエロいな……張りもすげえし堪らんわ」

腕でグイッと両側から挟めば谷間はさらに深くなり、魅力的な穴が出現した。
しかしながらその弾力はかなり強く、力を緩めればすぐに元の形に戻ろうとする。
さて次はどうやって遊ぼうかと思案し始めたところで目の前から声がかけられた。

「お楽しみのところ悪いけれど、私のことを忘れてないかしら?」

乗り換えた加賀が興奮した様子でニタニタと嗤っている。
言葉だけ聞けばいつも通りなのに、雰囲気で台無し……魅力的になっているのは目を奪われるほど艶やかだ。
その様子に満足した榛名は清らかな声を出す喉で欲望に塗れた会話を続ける。

「くふっ、悪いな……いえ、ごめんなさいね加賀さん。つい榛名の清らかでエロいカラダに見惚れてました♪早く、早く身も心も穢したくてたまりません……!ああ、早く榛名の心も支配したい!加賀さんみたいに心を俺色に染め上げたい……!」

榛名が榛名のままであれば一生言うはずが無かったであろう言葉、それを自分が言わせている事に思わず背筋を震わせてしまった。
恍惚の表情は清純な彼女からでは想像もつかない程に気色悪さがあるのに、芸術品のように美しい。
加賀は加賀でその発言をうっとりとした様子で聞いている。

「以前の私ならここで激しく憤ってたでしょうけれど……もうだめね、私。完全にあなたの言うことに興奮してアソコを濡らしてしまっているわ。徹底的に変えてくれちゃって、どうしてくれるのかしら?」

主人となった男を認識するようになった加賀、支配の度合いも良好のようだ。
変えられてしまった事に興奮し、その興奮がまた興奮を産むローテーションが組まれてしまっている。
それに対する嫌悪感は全くあらず、寧ろ自らスカートを捲って男に支配されていた時よりもグショグショになってしまったショーツを見せつけるくらいだ。

「そうですね。このカラダを使って、あなたをよがり狂わせてあげます♪なんてのはいかがでしょう?」

榛名はキャミソールの肩紐をずらすと、先ほどまで何とか支えていた布は胸の圧力に負けてぺろんと捲れていく。
白磁の肌と深い谷間作る大きな胸が晒され、少し小さめの乳首がビンビンに主張しているのが分かる。
支えるものが無くなっても榛名のソレは全く垂れる事が無く、荒い呼吸と共に上下していた。

「嬉しすぎて、今乳首が勃起しちゃったわ」

加賀もその姿にくぎ付けになってしまい、嬉しそうに榛名の手を取るとはだけさせた自分の胴着の中へと誘導する。
ショーツと同じデザインの榛名のブラ、その上から摩るよう促せば刺激から甘い声をあげた。
少し硬めであるパッド越しにも分かる柔らかい乳房とその中央に存在する固い乳首がよく分かる。

「ふふっ、そそる報告ありがとうございます♪」

榛名はサキュバス顔負けのいやらしい表情で加賀を抱き寄せて、胸をぎゅむっと合わせた。
二人の胸が押しつぶされて形を大きく変えていく。
それが面白かったのか、少しカラダをよじりながら力のかかる場所をずらして隙間にはめ込んだりもしてみた。

「んっ!んふふっ…榛名、この胸のえっちな使い方を覚えちゃいました。加賀さんのドスケベおっぱいと重なって、絶景の谷間ができちゃってます……!あはっ、加賀さんの方が大きくて私のおっぱいが飲み込まれてしまいそう……んぅっ!乳首が、擦れて……やっぱり私、こういうことは慣れてないみたいです。未知の感覚……あぁ、こんなのを私に覚え込ませてしまうなんて……!ゾクゾクします!」

少しゴワついている自身の下着に乳首がコリコリと当たり、引っかかれて甘い刺激が榛名の脳を焼く。
指で優しく触っていた敏感なソコは布と言う全く手触りが違うところに当てられて、彼女の知らない感覚が上書きされて行く。
一つずつ、少しずつ榛名を欲望と快楽で塗りたくって行くのだ。

「ああ榛名、やめて。その可愛い顔でそんなことを言われると自分を抑えられなくなるわ」

うっとりとした表情をしてしまう加賀、勿論その手は榛名と高度な連携をこなすように胸を動かし自由自在にその柔らかさを貪っている。
思わず、先ほどのように押し倒してしまおうかしらとすら呟いてしまうその目の奥には獣欲に塗れた男が居るかのようだ。
勿論、男は分身したわけではなくそれほどまでに加賀の精神が歪んでいるという事なのだが。

「私の下着を盗んで付けておいて何を律するのというのですか。こんなにぎちぎち言わせてしまって、これじゃあもう榛名が使えないじゃないですか。私が今日付けていたというだけでプレミアが付くのに加賀さんのいやらしい液体で余計に汚してしまって……ふふっ、もう最高のオカズアイテムになっちゃってるじゃないですか。自分の下着にここまで興奮するとは思いませんでしたよ、ふふふっ」

ぐにぐにと潰れる胸、榛名は加賀の背中に手を回すと器用に片手でホックを外した。
ぶるんと揺れて押し出される豊満なおっぱい、胸元にずり上がった下着を取らずに露わになった乳首を指で抓る。
加賀の時に自分で弄ったのとは違う、柔らかくも硬い感触が何とも心地いい。

「んっ、ふあっ!あ、そこっ、気持ちいい……榛名の下着を着けて、榛名に蔑まれながら愛撫されるの、堪らないわ……もっと、もっと榛名の歪んだ顔を見せて、お願い……その子が捻じ曲げられていく様を見ることが、今の私にとっては最高の幸せなの……!」

その加賀の痴態に、榛名はさらに口角を釣り上げて悪い笑みを深める。
手の動きは激しさを増し、指だけでなく手のひら全体を使って犯し始めた。
自身に女性はどのように滅茶苦茶にしていくのかを教え込むが如く、丁寧に執拗に粘着質なほど。

「あははっ、言われなくてもあなたを犯す記憶は私にしっかりと刻み付けられますよ!榛名の清らかで優しい心を、真っ黒で邪悪な感情で満たしてあげます!重なる絶頂で動けなくなる頃には自分の肉体を惜しげなく利用する淫売艦娘に私は生まれ変わってます。俺たちの手で天使のごときこの女を堕落させるんだ……ふひっ、ついまた本性が……加賀さん、私が堕ちるのを手伝ってくれますよね?」

ドロリと出てくる本心、それすらも榛名の心は受け入れさせられ刻一刻と染まりつつある。
それを感じた加賀は同じように笑みを零し、分かったという返事代わりに深い深いキスをした。
最初は舌を榛名の方に入れていたが、瞬時に自身の方へと榛名の舌を導き口内を蹂躙させていく。
それはまさに服従したと暗に示しているようなモノ、加賀と言う肉体の全ては捧げていますと言う事なのだ。

「今の私に、あなたを抗う術も、抗う意思もないことはあなたが一番分かってるでしょう?私の存在意義はあなたに塗り替えられてしまったの。今度は榛名がそうなる番というだけ……そのカラダ、あなた手で完全に染め上げて」

つぅと銀色の橋を架けて、拭うような事もせずに喜々として語る姿は知らない人が見れば卒倒するような光景だ。
嬉しそうなのに何かを完全に諦めたような表情を浮かべた加賀は榛名の胸を揉みながら乳首を弄り始める。
先ほどのお返しと言わんばかりに激しく、しかし的確に。

「うひっ!?ひあっ、あっ、あっ!やっぱり榛名の方が敏感っ!あひぃん!うっ、うっ、うぅっ!胸の先端がじんじんするぅ……!あはぅ!」

快感になれていない榛名のボディは少しの動きですら過敏に脳へ快楽信号を送る。
加賀の胸を弄る事すら出来ず、なすがままにされた榛名は何とか肩を掴んで姿勢を保っていた。
ピクン、ピクンと身体を小さく震わせながら、カラダをよじらせる。

「気持ち良さそうによがっちゃって……あんなに私のカラダを堪能したというのにそんなに違うのかしら?」

淡々と言いつつも興奮を隠しきれない加賀は、反応を見ながら責め方を徐々に変えていた。
その観察力はまるで戦闘をする時のよう、鎮守府最高練度の彼女がその力の髄を掛けて榛名の弱いところを探り徹底的に苛めていく。
皆を守る為に使うべきモノをそんな事へ投げ捨てる背徳感が堪らない、ソレでよがり狂っていくのが榛名なのがまた堪らない。
加賀の穿いたショーツではダラダラと垂れていく愛液を止める事は叶わず、シーツをべっとりと汚していた。

「普段、榛名はこんな弄り方をしないから……カラダがびっくりして腰が跳ねるっ……!んひゃあっ!あっ、あっ!ま、まって、嘘……頭が白く……も、もう!?あっ、あっ!く、くるっ!ふぁあ……あああっ!!」

びくっびくっと小さく身体を震わせるてキュッと縮こまる榛名。
どうやら軽く達してしまったらしく、熱い息を吐きながらぽすんと加賀の胸に頭を乗せる。
勿論それに合わせて余韻に浸らせるように、加賀は優しく乳首を弄るモノだからその絶頂が何度も続いてしまった。

「乳首だけイクなんて、清純な顔していやらしい娘ね」

そう言いながらも加賀は手を休める事をしない……加虐的な笑みを浮かべながら、雌を犯す快感に浸って居た。
5度目にもなると榛名が彼女に止めるようジェスチャーをしたが、放っておけばずっとやりそうな程である。
変わってしまった彼女に満足しながらも、榛名もまた自身が変わっていく事をしっかりと知覚していた。

「あっんっ、んぅ……ふふっ、私は思った以上の逸材のようです……♪乳首を弄ってもらうことがこんなに気持ちいいなんて……榛名、イケナイことに目覚めてしまいそう♪」

乳首での連続絶頂地獄……普通の人間なら耐えられないのに、榛名のカラダは悦びを隠そうとすらしていない。
それは潜在的に被虐体質があったからだろうか……?いや、それもまた違う。
男が気持ちいいと感じて何度も絶頂したからこそ、榛名のカラダと心もそう言う風に作り替えられてしまったのである。

「どうあってもあなたが絶対に目覚めさせる癖に……」

はぁ、とため息をつく彼女は自分の姿を見下ろして胸をぐにっと揉む。
まるで自分がどう変わってしまったのかを見せつけるように。
はだけた胴着を脱ぎ捨て、浮いている下着も鬱陶しそうに取っ払っていく。

「いやらしい榛名は嫌いですか?」

悪戯っぽい彼女の質問、それに対しての返答など言われなくても分かっていた。
もう一度深く深くディープキスを行うと、今度は有無を言わさず榛名の口の中を徹底的に舐め回す。
歯の表裏、上下唇の内側、頬に舌の根元や口の上の部分まで念入りに。
分泌され唾液を舐めとって残ったモノもバキュームカーのように吸引して、その細い喉でよく見えるように嚥下した。

「いいえ、むしろもっといやらしくなって欲しいわ。変わりつつある今のあなたが、これまでのあなたよりずっと好きよ。だから、もっと厭らしくなってちょうだい」

加賀も経験してしまった事だが、それを嫌だとは彼女は一切思っていない。
寧ろ、今彼女がやったように自分の望む方向へ榛名を捻じ曲げる事も出来るのだ。
ぐいっと押し倒した加賀はすっかり濡れぞぼった榛名の股間、そこへ乱暴に手を入れ刺激する。

「あんっ!ふふっ、ええ……榛名はどこまでも淫らに染まります……♪取り返しなんて絶対につかせません♪」

新品も同然の榛名のアソコはこれでもかという程加賀の指を締め付け、くちゅくちゅといやらしい水音をたてる。
その度に腰が違う生き物のようにビクビクと震え、カラダを支えるために加賀の肩に顎を乗せた。
手の甲を口に当てて声を抑えようとするが、肉体から湧き出る快楽によって嬌声が勝手に漏れてしまう。

「んっ!んっ、んっ!んぅううっ!んはあぅ!なんて、気持ち良さだ……榛名のカラダがいちいち敏感に反応して、あうっ!腰が、勝手に持ち上がって……んひゃあっ!」

榛名のカラダが、脳が、心がこんな快楽など知らないと戸惑っているのが手に取るように分かる。
彼女ならここで怖がってやめていたかもしれないが、今は男によってマリオネットのように支配されているのだ。
その快楽を覚えこませるように抗うことはせず、与えられる快楽をただ為すがままに受け入れさせる。
高速戦艦榛名は所詮、淫らな雌という事をはっきり脳裏に刻み付けるために。

「はぁ……はぁ……今すごくいい顔をしてるわよ。今まで見たことなかったけれど快楽に溺れた榛名も素敵。手鏡で見せてあげたいわ」

あの榛名がこんな表情を見せている、加賀はその笑みを深めて薄い茂みに隠されたクリトリスを摘まみ上げる。
小指の先にも満たない小さな小さな蕾は皮に隠れているが、ちょっと力を加えただけで膣が締まり腰が面白くらいに浮き上がった。
密着した榛名の乳首がさらに勃起するのを胸元で感じながら、その快楽を最高潮へと導いていく。

「くひぃいいッ!?いあっ、あっ、アハッ、アンッ……頭に電流が走るたびに肉体が馴染んでいくのが分かる……独立したふたつの心がドロドロに溶け合って、別に何かに生まれ変わってるような気分だ……」

ドロドロに溶けていく榛名と男の境界線、彼女を構成する真っ白い衣服が解れて糸になり黒い染料によって染め上げられれば改めて織りなおされて行く。
外側の形だけが榛名のモノになるように、しかしその内側には自分をしっかりと練りこんで。
榛名と結びつきが強固に一方である事実に男は笑みを抑えられなかった。

「とんでもない悪女を作ることができそうだ。加賀とは違った美貌、明晰な頭脳、そして引けを取らない練度……榛名の全てを俺の欲望のままに利用して、こいつはそれを快く受け入れてくれるんだ。ふ、ふふふっ……あはんっ!榛名の心を作り変えるの、楽しすぎますっ!」

快楽と興奮が高まるにつれて清流のように透き通っていた榛名の瞳が豪雨によって荒れている川のように淀んでいく。
それは彼女の心の在りようが徹底的に変えられていくのを如実に表していた。
加賀にアソコを刺激してもらいながら、自身は凭れかかりながらも榛名の両胸を蹂躙する。
肉体はとっくに快楽に屈服し、もはや榛名を榛名たらしめるのは彼女の心だけとなっていたがそれも時間の問題。

「あんっ!ふあっ!あっ、あはあんッ!どエロい胸しやがって!んはっ!こうすると……んあああっ!背中が勝手に反るくらいに気持ちいい!あ、あはっ、榛名の乳首は敏感なんですぅ!そんなにいじめられると、あっあっ!頭がダメになってしまいます~っ!あああんっ!」

倒れないように絶妙なバランス感覚で膝立ちになっていた榛名、しかし性感を極限まで高められた乳首を弄れば最早そのボディを操舵する事など不可能。
快楽の嵐に飲まれ、ベッドへ仰向けに倒れ込みながら目を見開いてそのカラダを痙攣させる。
髪を振り乱し、腰を浮かせてつま先立ちになり上半身は首の根元で支えるという体勢へ。
榛名の肉体が本能で行った最後の抵抗と言うべきだろう、何とか快楽を逃そうとした生理的な現象である。

「もう私のことはほぼ眼中になさそうね。まあいいわ。榛名が染まったら、たっぷりとお礼をしてもらうんだから、今はそのカラダでイキ狂わせてあげる」

鍛え上げられた腹筋は膣圧をより高め、加賀の指はコンクリートで固められたかのように動かなくなってしまう。
だが彼女もまた艦娘、しかも握力のいる弓を使う達人……硬軟織り交ぜた動きでガチガチの膣内ををかき乱した。
秘部から噴き出る愛液をうっとりとした顔で受け止めながら、大口を開いて口でクリトリスを吸い上げる。
じゅぷっぬぷっと加賀が出すとは思えないほどの下品な音を立てながらしゃぶり、口の端からは唾液と榛名の液体の混ざり物がシーツに垂れ落ちる。

「あっはあああアアッ!♡むり、それむりぃ!んひぃんっ!気持ち良すぎて、榛名の心、捻じ曲げられちゃいますぅ!♡榛名、堕ちちゃいますぅ!♡あっ、ア゛ッ!ああアアア゛ア゛ッ!!♡」

怖いくらいに榛名の全身が痙攣し、手がシーツを握りしめて筋肉が縮み上がる。
男は本能的に分かった、最早榛名の意識の隅々まで自分が浸透しつつあると。
榛名というお淑やかな娘の存在そのものが、自分の都合のいい奴隷に上書きされて行っているのだという事を。

「アッ、アアッ!くるっ!くるぅっ!榛名、イっちゃいます!心がッ、染まるぅっ!♡♡♡」

気持ちいいという感覚だけが全身、そして魂を満たしていく。
加賀もその時を感じ取ったのか、膣に入れる指の本数を増やして激しく出し入れしながら唇を窄めて小豆を吸い上げた。
蕎麦を啜るように吸引されたそこは子宮までをもが引きずり出されそうで。

「イ゛ッ!?♡♡」

イかないように耐えていたそのカラダの抵抗もそれまで、榛名の心の最後の障壁が絶頂によって崩れ去って行く。
落雷のように貫く快楽によって真っ白になる頭とは裏腹に、心は夜の帳が降りるかのように陰に包まれて行った。
抑えていたものは何もない、張り詰めた弓から矢が放たれるかのように榛名のカラダはベッドに落ちてガクガクと痙攣し始める。

「あはぁあああああアアア゛ア゛ーーッ!!♡♡♡♡♡」

絶頂に続く絶頂、勿論加賀はその手を止める事が無い。
脳のフューズが飛びそうなほどに快楽、許容量をはるかに超えたその快感の渦の中で意識を失いそうになる。
しかし、男はそれを許さず莫大な絶頂の感覚を全て榛名に受け入れさせた。
限界を越えた結果、それに適応するように新たな彼女へと生まれ変わっていく。

「ア゛ッ……ア゛ッ……♡」

ピクピクと砂浜に打ち上げられた魚のように震えながら脱力する榛名。
全てが終わった事を確認すると、男は敢えて榛名のカラダから抜けて加賀に乗り移った。
胸だけを不自然にググッと突き出し、ポンッと小気味いい音を立てて目の前に居る彼女の胸へ。

「うひっ!?……ふ、ふふっ、さあ榛名……教えてちょうだい。今はどんな気分?」

驚いたように肩を震わせる加賀、しかしその表情は一瞬で使役される悦びを覚えた奴隷、そしてどす黒い男の笑みに変わった。
ヒューヒューと細い呼吸をしていた榛名は声かけられると、指をぴくっと動かして意識を取り戻す。
ゆっくり上半身を起こした榛名はどこかふわふわした不思議そうな表情をしながら自分の両手を握ったり周囲を見渡して、鏡で自身の姿を認めた瞬間に別人のような雰囲気へと豹変した。
彼女の浮かべる表情はまさしく悪女のそれ、自身の武器を把握しきった淫らな一匹の雌のモノ。

「はい……榛名、最高にドスケベな気分です。それなのにとても晴れやかで……あはっ♪染まるとはこういうことなんですね。はぁん……今なら分かります。私の身体は男を誘い、性を貪るためにあるのだと……」

邪悪な冷笑を浮かべながらこれ見よがしにに両胸を持ち上げて、これが見たかったのでしょうと目を細める。
かつての彼女ならこのような行動は絶対に取らない、ましてや乳首をしっかりと隆起させながら喜々とした表情になるなど有りえない。
だが、それを徹底的に捻じ曲げることに成功したことに男は興奮で加賀のアソコを一層濡れさせた。

「ふふっ、思想まで俺好みに変わってしまって……あなたもこれで傀儡の一人。一緒にどこまでも堕ちましょう……?そうね、先ずは……んむっ!?」

うっとりと悦に浸る加賀、ゾクゾクと心の奥から榛名を落としたという事実に興奮して背筋を震わせてしまう。
言葉をつづけようとした瞬間に榛名は加賀を押し倒して唇を奪った、乗っ取られた直後に加賀が榛名へやったように。
鼻息を荒くしながら徹底的にねっとりと口内を舐め回して、唇を離せばベトベトになった口の周りを拭う事もせず加賀の言葉の続きを告げる。

「朝までノンストップレズセックス、なら榛名も喜んでお相手します♪加賀さんのボディはまだお預けされていますからね、イきたくて仕方ないのがよぉくわかります♪」

貴女のやりたい事は全てわかっている、それが自分の望みでもあるからと言わんばかりの台詞。
一連の行為は完璧に榛名が堕ち切った事を如実に表しており、その事実だけで加賀のカラダは絶頂しそうになる程に興奮を高められる。
ゆっくりと榛名は自分のモノだったショーツをひん剥きながら、下種な男の如くその肢体を舐め回した。

「えぇ、貴方に奉仕されることを想像しただけでイってしまいそうだわ。加賀のカラダも榛名のカラダも、徹底的に『俺』に使い潰させてもらうわよ♡♡」

ヒクヒクと震える加賀の秘部が今から行われる事への期待をさらに深めて。
こうして変えられ、元が分からなくなる程に捻じ曲げられたふたりの夜はさらに淫らに染まるのであった。
[ 2018/04/11 19:21 ] 憑依小説(二次創作) | TB(-) | CM(2)
待ってました・・・ッ!
待ちまくってアナスタシア手につかないくらいソワソワしてました(でもクリアした)

今までがギリギリで、定住する器が出来て余裕が出来たからか。奪った身体の思考能力を使いこなしているのか。今回はとても計画的な犯行で、こうなるだろうな、こうなってほしいな、が実現していく感じがとてもよかったです。はい。
手に入れたカラダと魂を支配したり操ったり観察したり、「乗り」こなしている感じがしててこれもクリティカルに良かったです。
長く続くワクワク感みたいなものは長編ならではだなと感じました。ごちそうさまでした。
[ 2018/04/12 01:28 ] [ 編集 ]
No title
GJです!
加賀さんはちゃんと管理しないと、知らない所でレズレイプしていそうですね(笑)
[ 2018/04/13 22:45 ] [ 編集 ]
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●憑依TSF・洗脳・悪堕ち・融合など支配欲が満たされるシチュを中心に創作活動しています。
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